ブログ・コラム
2026.06.24
奈良で注文住宅・リフォームを考える方へ|「収納はあるのに片付かない」を解決する、建築家が考える片付く家の間取りと収納計画
- カテゴリ:
- 収納計画と片付けやすい間取り
奈良で注文住宅・リフォームを考える方へ
なぜ収納を増やしても片付かないのか?
暮らしを整える間取りと
収納計画の本当の考え方・・・・・。

※収納は増やすものではなく
暮らしに合わせて配置するもの。
片付く家は収納量だけで決まりません。
家族の動き方や暮らし方を丁寧に読み解き
物が自然と戻る場所を設計することで
毎日の片付けは驚くほど楽になります。
新しい家は収納さえ増やせば
片付く家になると思っていました。
これは家づくりのご相談で、
実際によくお聞きする言葉です。
今の家は収納が少ない。
物があふれている。
リビングが片付かない。
家事がしにくい。
だから次の家では収納を増やしたい。
そう考えるのは自然なことです。
しかし実際には
収納を増やしたとしても
直ぐにまた物があふれてしまう
家がほとんどだと思います、
収納スペースを増やすだけならば。
〇関連blog
片付けが苦手でも整う家へ|暮らしの動線から考える建築家の整理収納設計
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail691.html
一方で、
それほど大きな収納がなくても、
いつもすっきりと整う家もあります。
この違いは
どこにあるのでしょうか。
勿論、収納が上手かどうか?
という基本的な部分があるということも
否定はしません。
しかし、生活の状態を紐解き
収納計画を仕組化することで
解消できることもあります。
私は住宅設計の仕事を通して、
多くのご家族の
暮らしを見てきました。
その中で感じるのは、
片付く家と片付かない家の違いは、
収納の量ではなく
「収納の考え方」にあるということです。
そして、その収納の考え方は、
間取りや動線計画と
深く関係しています。
〇関連blog
LDKとキッチンだけにとどまらず、 暮らしの心理を設計するということ・環境心理学から読み解く、心が静かに整う住まいの本質
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail702.html
本当に欲しいのは収納ではなく、
心のゆとりだということ。
家づくりの打合せで、
「収納は多い方がいいですよね」
という話になることがあります。
もちろん収納は必要です。
しかし本当に欲しいのは
収納でしょうか?
多くの方が求めているのは、
朝の支度で慌てないこと。
探し物をしなくて済むこと。
家事に追われる時間を減らすこと。
家族との時間を増やすこと。
来客があっても慌てないこと。
家に帰るとほっとできること。
収納の背景にあるのは
そういうことではないでしょうか。
収納は、
そのための手段です。
手段と目的という関係性。
収納を増やすことが
目的になってしまうと、
本当に大切なことを
見失ってしまいます。
なぜ収納を増やしても片付かないのか?
実は整理収納の世界では、
収納不足で片付かないケースは
意外と少ないと言われています。
多くの場合、
・使う場所と収納場所が離れている
・収納する場所が決まっていない
・出し入れが面倒
・家族全員が同じルールを理解していない
という原因があります。
例えば郵便物。
ポストから持ち帰り、
ダイニングテーブルに置く。
数日後にまた別の
郵便物が重なる。
学校のプリントが加わる。
気が付けば山積みになる。
これは片付けが
苦手だからではありません。
郵便物の定位置がないから、
そういう事が起こるんです。
つまり、基本的に人は
面倒なことを
続けることはできません。
だから収納は、
頑張らなくても戻せる場所に
スペースがあることが大切なのです。
ダイニングテーブルが物置になる理由
多くの家庭で
共通している現象があります。
それは、
ダイニングテーブルが
物置になることです。
郵便物。
薬。
学校の連絡帳。
文房具。
充電器。
新聞。
読みかけの本。
なぜダイニングテーブルに
集まるのでしょうか?
理由は簡単です。
家族が一番長く
過ごす場所だからです。
つまり、
そこに集まる物は、
本来その近くに収納が
必要な物なのです。
例えば、
ダイニング近くに家族共有収納を設ける。
浅い引出しを用意する。
学校関係の書類スペースをつくる。
文房具専用の引出しを設ける。
ワークスペースや書斎コーナーと
ダイニングやリビングを併設させる。
それだけで驚くほど
散らかりにくくなります。
収納計画とは、
物を隠す計画ではなく、
物の住所を決める計画です。
「とりあえず収納」が失敗する理由
新築住宅で意外と多いのが、
とりあえず収納を
大きくしておこうという考え方です。
しかし、
何を入れるのか
決まっていない収納は、
後から使いにくくなることがあります。
例えば奥行き900mmの収納。
一見便利そうですが、
実際には奥の物が見えなくなります。
結果として、
何が入っているか
分からない収納になります。
収納は広さよりも、
何を収納するかを
先に決めることが大切です。
掃除機を収納する場所。
季節家電を収納する場所。
防災用品を収納する場所。
日用品ストックを収納する場所。
用途を決めて計画すると、
使いやすい収納になります。
玄関収納は家の第一関門
家が散らかるかどうかは、
玄関で決まると言っても
過言ではありません。
帰宅すると、
靴を脱ぐ。
鞄を置く。
上着を脱ぐ。
鍵を置く。
郵便物を持ち込む。
家族は毎日同じ行動を繰り返しています。
つまり玄関収納は、
家族の行動に合わせて
設計する必要があります。
例えば、
土間収納。
シューズクローク。
コート掛け。
鞄置き棚。
スポーツ用品収納。
ベビーカー置場。
こうした収納が適切な位置にあると、
リビングへ不要な物を
持ち込まなくなります。
片付く家は、
玄関から始まっています。
〇関連blog
ファミリークローゼットは本当に必要なのか。家事動線だけでは見えてこない、後悔しない住まいと収納計画の考え方
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail875.html
ファミリークローゼットが
向いている家、向いていない家
最近人気のファミリークローゼット。
確かに便利です。
しかし全ての家庭に
向いているわけではありません。
例えば、
共働きで洗濯をまとめて行う家庭。
子育て世帯。
朝の支度を効率化したい家庭。
こうした場合は効果的です。
一方で、
各個室で着替える習慣がある家庭。
生活時間帯が大きく違う家庭。
プライバシーを重視する家庭。
こうした場合は個別収納の方が
使いやすいこともあります。
大切なのは流行ではなく、
自分たちの暮らしです。
家事動線は人生の時間を生み出す
洗濯は毎日のことです。
5分短縮できたとしても、
年間では大きな時間になります。
洗う。
干す。
取り込む。
たたむ。
しまう。
この動線が単純なほど
暮らしは楽になります。
〇関連blog
ランドリールームで後悔する人が見落としていること。家事動線だけでは叶わない、建築家が提案する本当に暮らしやすい間取りと住まいの考え方
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail874.html
だから私は、
ランドリールーム。
室内干し。
ファミリークローゼット。
洗面室。
これらを単独で考えるのではなく、
一連の流れとして考えます。
家づくりとは、
毎日の小さな負担を
減らすことでもあります。
子どもは収納で育つということ。
子どもが片付けられない・・・・・。
そう悩む方もいます。
しかし、
子どもが片付けられないのではなく、
子どもが片付けにくい収納に
なっていることもあります。
〇関連blog
子ども部屋は何畳必要?4.5畳でも大丈夫?後悔しない間取りと子どもの居場所の考え方|家族の距離感から考える家づくり
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail869.html
高い場所。
重い引出し。
複雑な分類。
奥行きの深い収納。
これらは子どもには
難しい場合があります。
自分で取り出せる。
自分で戻せる。
一目で分かる。
そうした収納の方が
習慣化しやすくなります。
家は教育の場でもあります。
だから収納もまた、
子どもの成長を支える
環境のひとつなのです。
良い間取りとは、
暮らしを自然に導く間取り
私は家づくりの中で、
「良い間取りとは何か」を
常に考えています。
広い家でしょうか。
豪華な家でしょうか。
おしゃれな家でしょうか。
もちろんそれらも魅力です。
しかし本当に良い間取りとは、
家族が無理をしなくても
心地よく暮らせる間取りだと
思っています。
自然に片付く。
自然に掃除しやすい。
自然に家族が顔を合わせる。
自然に家事が楽になる。
そうした間取りです。
家は毎日使うものです。
だから見た目だけではなく、
暮らしの流れそのものを
設計する必要があります。
奈良で家づくりを考えている方へ
家づくりは、
間取りを考えることでも、
収納を考えることでもありません。
本当は、
これからどんな暮らしを
したいのかを考えることです。
休日をどう過ごしたいのか。
家族との時間をどう持ちたいのか。
子どもの成長をどう見守りたいのか。
老後をどう過ごしたいのか。
収納計画も。
家事動線も。
間取りも。
すべてはその暮らしを
支えるためにあります。
〇関連blog
間取りの前に今ある暮らしと少し先の未来を考える事。人は体験したことしか理解できないものです、冷暖自知のように|だからこそ家づくりは人生を考える事につながります。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail862.html
やまぐち建築設計室では、
間取りを描く前に、
まず暮らしの話をお聞きします。
収納の量を考える前に、
どんな毎日を送りたいのか。
どんな未来を描いているのか。
その対話を大切にしています。
もし今、
何から始めればいいのかわからない
収納で後悔したくない
建て替えかリフォームか迷っている
自分たちに本当に合う間取りを知りたい
そう感じているのであれば、
まずは暮らしの話を
聞かせてください。
家づくりは
建物をつくることだけでは
ありません。
家族の未来の暮らしを
設計する時間です。
その第一歩として、
一緒に暮らしの整理から
始めてみませんか。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
ご連絡ください
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