お問合せフォーム

ブログ・コラム

2026.06.04

ランドリールームで後悔する人が見落としていること。家事動線だけでは叶わない、建築家が提案する本当に暮らしやすい間取りと住まいの考え方

カテゴリ:
子育て・家族と暮らす住まい

ランドリールームで

後悔する人が見落としていること。

 

家事動線だけでは

解決しない暮らしやすい家のつくり方。

 

 

ランドリールームで後悔しないための住まい設計事例。洗濯・収納・身支度を一か所にまとめた家事動線と生活動線に配慮したランドリー兼洗面室。ファミリークローゼットや収納計画と連携し、共働き夫婦や子育て世代の家事負担を軽減する間取りの工夫を取り入れた和モダン住宅。建築家が提案する本当に暮らしやすい住まいの考え方を反映したランドリールーム空間。

※洗う、干す、畳む、しまうを心地よく。

 毎日の家事時間を整え、

 暮らしに余白を生み出す価値を提案。

 ランドリールームが持つ意味も

 各家庭により様々に変化します。

 

 

注文住宅を考えるとき、

近年とても人気が高まっている

空間のひとつにランドリールームがあります。

 

洗う、干す、畳む、しまう。

 

この一連の家事を一か所、

あるいは短い動線の中で

完結できるようにすることで、

毎日の負担を減らしたい。

 

共働きのご夫婦や子育て世代にとって、

その考え方はとても自然です。

 

防犯上の事もありますし

アレルギーの方も多くなっているので

外で干す事が常識ではなくなってる

ということもあります。

 

特に奈良県で

注文住宅を検討されている方の中にも、

・雨の日でも洗濯物を干せる場所がほしい

・花粉や黄砂を避けて室内干ししたい

・洗面脱衣室とは別に、

 家事専用の場所をつくりたい

と考える方は少なくありません。

 

けれど、ランドリールームは

つくれば必ず便利になるという

空間ではありません。

 

むしろ、

間取りの中での位置、広さ、換気、

乾燥、収納、家族の生活動線との関係を

丁寧に考えておかないと、

完成後に

「思っていたより使いにくい」

「洗濯物が乾かない」

「結局リビングに洗濯物があふれる」

という後悔につながることがあります。

 

家事動線を短くすることは大切です。

しかし、

家事動線だけを良くしても、

暮らしやすい家になるとは限りません。

 

大切なのは、

洗濯という作業だけを見るのではなく、

家族が朝起きて、着替えて、

外出し、帰宅して、入浴し、

また服をしまうまでの

「生活全体の流れ」として考えることです。

 

ランドリールームで後悔しやすい理由

 

ランドリールームの後悔を想像すると

考えられる原因としては、

「空間をつくったこと」そのものではなく、

「使い方の想像が浅かったこと」

という可能性があります。

 

流行りやおススメ、

最新というキーワードもあるでしょうし

住宅会社、ハウスメーカーさんの

公認・非公認を含めて

「アンバサダー」さん達が

インスタグラムや自身のYouTubeなどで

イチ押し、おススメ等と

全てにおいて正解のように

表現してしまっているから

という事も考えられます・・・・・。

 

それだけをクローズアップせずに

本来は、暮らし全体を見据えてみると

それぞ家庭によって

ランドリールームは

意味が異なるものです。

 

例えば、

洗濯機の近くに

物干しスペースを設けたとしても、

乾いた衣類をどこにしまうのかが

遠ければ、

結局その後の移動が増えます。

 

ランドリールームと

ファミリークローゼットを

近づけたとしても、

帰宅後の着替えや

入浴動線とつながっていなければ、

家族が自然に使わない場所に

なることもあります。

 

また、広さを確保したつもりでも、

実際には物干し竿、洗濯かご、

作業台、収納棚、除湿機、

通路幅が必要になります。

 

間取では十分に見えても、

暮らし始めると

「人が立つ場所がない」

「畳む場所がない」

「家族とすれ違えない」と

感じることもあります。

 

ランドリールームは、

面積ではなく、

行為の連続で考える必要があります。

 

失敗しないために最初に考えるべきこと

 

最初に考えるべきことは、

「洗濯をどこでするか」

ではありません。

 

本当に考えるべきなのは、

家族の洗濯物が

どのように発生し、どこを通り、

どこで乾き、

どこに戻っていくのかという流れです。

 

朝、家族が着替える場所。

 

帰宅後、上着や制服を脱ぐ場所。

 

入浴前に脱衣する場所。

 

洗濯物を回収する場所。

 

洗濯機を回す時間帯。

 

乾燥機を使う時間帯。

 

または室内で干す方法。

 

畳む人。

 

しまう場所。

 

他の家事時間と

融合するのかしないのか?

 

この流れを見ないまま、

ランドリールームだけを間取りに入れると、

家事動線は短く見えても、

生活動線と

ぶつかることがあります。

 

むしろ、行き来が増えて

ストレスが増す事も考えられます。

 

例えば、

洗面脱衣室とランドリールームを

兼ねる場合、

朝の身支度、入浴、

洗濯作業が同じ場所で重なります。

 

家族が多い場合は、

便利なはずの場所が

混雑の原因になることもあります。

 

一方で、

ランドリールームを独立させすぎると、

洗濯作業はしやすくても、

家族が服を戻しにくい場所に

なってしまうことがあります。

 

つまり、

ランドリールームは

「家事室」ではありますが、

家族全員の生活と

つながる場所でもあるのです。

 

乾かないランドリールームは後悔につながる

 

ランドリールームで

特に注意したいのが、

湿気と乾燥です。

 

室内干しは天候に左右されにくい一方で、

洗濯物から多くの水分が

室内に放出されます。

 

その湿気をうまく逃がせないと、

乾きにくさ、におい、

結露、カビの原因になります。

 

ここで大切なのは、

単に窓をつけることではありません。

 

窓があっても、

風の入口と出口がなければ

空気は動きにくくなります。

 

換気扇があっても、

給気が不十分であれば

効率よく排湿できません。

 

除湿機を置いても、

排水や置き場所、音、熱、

メンテナンスまで考えておかなければ、

使わなくなることもあります。

 

ランドリールームには、

空気の流れを

設計する視点が必要です。

 

湿気を発生させる場所だからこそ、

換気、除湿、空調、

断熱、窓の性能、

乾燥、物干しの位置まで

含めて考えることが重要です。

 

特に高気密高断熱の住宅では、

室内環境を計画的に整えやすい一方で、

空気の流れを無視すると

湿気がこもる原因にもなります。

 

性能の良い家ほど、

換気や空調の設計と

暮らし方をセットで考える

必要があります。

 

高性能な住宅は

病気の原因ともなる事があるので

メリットだけではなくて

負の部分もみておく必要があります。

 

家事動線と生活動線は違う

 

家事動線という言葉は

よく使われます。

 

キッチンから洗面へ。

洗面からランドリールームへ。

ランドリールームから収納へ。

 

この移動が短ければ、

基本的には家事は楽になります。

 

しかし、

暮らしは家事だけで

成り立っているわけではありません。

 

子どもが学校から帰ってくる。

夫婦が仕事から帰ってくる。

買い物をして持って帰る。

入浴する。

着替える。

朝の支度をする。

来客がある。

 

こうした日常の動きが重なる場所に

ランドリールームを配置すると、

便利なはずの動線が、

生活のストレスになることがあります。

 

例えば、玄関から洗面、

ファミリークローゼット、

ランドリールームへつながる動線は、

帰宅後の手洗いや着替えには便利です。

 

しかし、

その通路が家族全員の

主要動線になりすぎると、

洗濯物を干している横を

何度も人が通ることになります。

 

生活感を隠したい方にとっては、

落ち着かない場所に

なるかもしれません。

 

家事動線を短くすること。

生活動線を自然にすること。

来客動線と分けること。

最低限、

この三つを同時に考えることで、

ランドリールームは

本当に使いやすい場所に

配置することができる可能性が

高まります。

 

環境心理学から考えるランドリールーム

 

住まいの心地よさは、

広さや設備だけで

決まるものではありません。

 

人は、視界に入る情報量、

移動のしやすさ、音、湿度、

におい、明るさ、

家族との距離感によって、

無意識のうちにストレスを感じたり、

安心感を得たりしています。

 

ランドリールームも同じです。

洗濯物が常に視界に入る場所にあると、

家事が終わっていない

感覚が残ります。

 

リビングの近くに

洗濯物が見え続けると、

くつろいでいるつもりでも、

どこか気持ちが休まらないことがあります。

 

一方で、完全に奥へ隠しすぎると、

今度は家事が孤立します。

 

特に共働きや子育て世代では、

家事を一人だけが

抱え込まない設計も大切です。

 

ランドリールームを

家族が自然に使える位置に置くことで、

洗濯物を運ぶ、片づける、

しまうという行為を

家族で共有しやすくなります。

 

つまり、

ランドリールームは

「家事を隠す場所」ではなく、

「暮らしの負担を整える場所」として

考えるべきなのです。

 

ランドリールームと収納はセットで考える

 

ランドリールームで

後悔しないためには、

収納計画が欠かせません。

 

洗濯物は、

洗って干して終わりではありません。

 

乾いた衣類を畳む。

下着やタオルをしまう。

家族それぞれの服を分ける。

アイロンをかける。

洗剤やハンガーを保管する。

一時置きのかごを置く。

 

これらの行為が発生します。

 

そのため、

ランドリールームには

「干す場所」だけではなく、

「畳む場所」「分ける場所」

「しまう場所」

「仮置きする場所」が

必要なケースもあります。

 

ファミリークローゼットを

近くに設ける場合も、

家族全員の服を

本当に一か所で管理するのか、

個室収納と分けるのかを

考える必要があります。

 

子どもが小さい時期は

家族共有の収納が便利でも、

成長すると

自分の部屋に服を持っていくように

なることもあります。

 

将来の変化を考えずに

収納を固定しすぎると、

暮らしに合わなくなる可能性があります。

 

家づくりでは、

今の便利さと将来の変化、

両方見ておくことが大切です。

 

ランドリールームの広さは何帖必要か

 

よくある質問に、

ランドリールームは何帖必要ですか?

というものがあります。

 

目安としては、

洗濯機まわりと室内干しだけなら

2帖程度から検討できます。

 

作業台や収納、

家族分の物干し量まで考えるなら、

3帖から4帖程度を

検討するケースもあります。

 

ただし、これはあくまで目安です。

 

大切なのは帖数ではなく、

何をそこで行うかです。

 

洗うだけなのか。

干すのか。

畳むのか。

アイロンをかけるのか。

家族の下着やタオルをしまうのか。

ファミリークローゼットとつなげるのか。

外干しも併用するのか。

乾燥機を使うのか。

 

これによって

必要な広さは変わります。

 

ランドリールームは何帖が正解か?

ではなく、

自分たちの暮らしには、

どこまでの機能が必要なのか?

と考えることが大切です。

 

回遊動線にすれば正解とは限らない

 

回遊動線のある間取りも

気になる事が多いかと思います。

 

キッチン、洗面、ランドリールーム、

ファミリークローゼット、

玄関をぐるりとつなげることで、

移動しやすく、

家事が楽になるように見えます。

 

もちろん、

回遊動線はうまく設計すれば

非常に便利です。

 

しかし、

回遊できるということは、

その分だけ通路が

増えるということでもあります。

 

通路が増えれば、

収納に使える壁が減ることがあります。

扉が増えれば、

家具や収納棚の配置場所が

不便になることもあります。

 

人が通る場所が増えることで、

落ち着かない空間になることもあります。

 

回遊動線は目的ではありません。

大切なのは、

家族の暮らしにとって

本当に必要な移動の流れを

見極めることです。

 

回遊できることよりも、

迷わず動けること。

 

近いことよりも、

自然に片づくこと。

 

便利そうに見えることよりも、

毎日無理なく続くこと。

 

この視点が、

後悔しない間取りには欠かせません。

 

奈良で家づくりを考える方に

伝えたいこと・・・・・。

 

奈良県で家づくりを考える場合、

地域や敷地条件によっても

ランドリールームの考え方は

随分変わります。

 

日当たりの良い敷地なのか。

隣家との距離が近いのか。

道路からの視線が気になるのか。

花粉や黄砂、

梅雨時期の湿気をどう考えるのか。

外干しをどの程度使いたいのか。

平屋なのか、二階建てなのか。

3階建てなのか、半地下住宅なのか?

家族の人数や働き方はどうか。

 

こうした条件によって、

最適な洗濯動線は変わります。

 

例えば、

平屋の場合は水まわり、

ランドリールーム、

ファミリークローゼット、

寝室を近づけることで、

洗濯から収納までの流れを

短くしやすくなります。

 

一方で、

敷地に余裕がない場合や

二階建ての場合は、

洗濯物をどこで干すのか、

外部空間とどうつなげるのか、

階段移動をどのように減らすのかを

丁寧に考える必要があります。

 

同じランドリールームでも、

敷地、家族、生活時間、

収納量によって最適解は異なります。

 

だからこそ、

間取りだけを先に決めるのではなく、

暮らし方から考えることが大切です。

 

ランドリールームで

後悔しないための考え方・・・・・。

 

ランドリールームで

後悔しないためには、

次の視点が大切です。

 

まず、

洗濯物の量を具体的に考えること。

 

家族の人数、洗濯回数、

タオルの量、寝具を干す頻度、

仕事着や制服、部活や

スポーツ時間、アウトドア時間の

有無によって、

必要な物干し量は変わります。

 

次に、乾かす方法を決めること。

室内干し中心なのか、

乾燥機を使うのか、

外干しも併用するのか。

 

ここが曖昧なままだと、

空間の広さも

設備も中途半端になります。

 

そして、

しまう場所を決めること。

 

洗濯動線で最も見落とされやすいのは、

乾いた後の流れです。

 

収納場所が遠ければ、

結局ランドリールームに

洗濯物がたまりやすくなります。

 

さらに、

家族が使いやすい位置にすること。

 

家事をする人だけに

便利な動線ではなく、

家族が自然に脱ぐ、出す、

しまうことができる位置関係を

考えることで、

家事の負担は分散しやすくなります。

 

最後に、湿気対策を必ず考えること。

 

換気、除湿、空調、断熱、

窓の性能、空気の流れを

計画しておくことで、

ランドリールームは

快適に使いやすくなります。

 

暮らしやすい家は、

家事だけでなく気持ちも整えるという事。

 

家事動線を良くすることは、

暮らしを整えるための

大切な要素です。

 

しかし、

本当に暮らしやすい家は、

単に移動距離が短い家ではありません。

 

家事がしやすい。

片づけやすい。

家族が自然に協力しやすい。

湿気やにおいがこもりにくい。

洗濯物が視界に入りすぎない。

朝の準備が混雑しにくい。

帰宅後の動きが自然につながる。

そして、家族がリビングで

落ち着いて過ごせる。

 

こうした小さな積み重ねが、

日々の心地よさにつながります。

 

ランドリールームは、

単なる家事スペースではありません。

 

暮らしの負担を減らし、

家族の時間を整え、

住まい全体の

心地よさを支える場所です。

 

だからこそ、

間取りの流行だけで決めるのではなく、

自分たちの暮らしに

本当に合っているかを

考えることが大切です。

 

ランドリールームで

後悔する人が見落としているのは、

広さや設備だけではありません。

 

本当に見落としやすいのは、

洗濯を含めて

家事という時間と作業が、

家族の生活全体と

深くつながっているということです。

 

〇関連blog

家事室のある家が暮らしを変える、共働き・子育て世帯に贈る、効率・収納・暮らしやすさと自分時間を叶える理想の間取り設計提案

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail534.html

 

家事動線だけを短くしても、

生活動線と合っていなければ

使いにくくなります。

 

室内干しの場所をつくっても、

湿気や換気を考えていなければ

快適には使えません。

 

収納を近くに設けても、

家族の成長や暮らし方の変化を

考えていなければ、

将来使いにくくなることがあります。

 

大切なのは、

ランドリールームを

単体で考えないことです。

 

洗濯、収納、入浴、着替え、

帰宅、外出、家族の距離感、

リビングの落ち着きまで含めて、

住まい全体の中で考えること。

 

やまぐち建築設計室では、

間取りを先に決めるのではなく、

ご家族の暮らし方、

家事の流れ、生活時間、

将来の変化を丁寧に伺いながら、

本当の意味で

過ごしやすい住まいを考えています。

 

ランドリールームを

つくるかどうかではなく、

どのような暮らしを叶えたいのか。

 

その問いから始めることで、

家事が楽になるだけではなく、

日々の気持ちまで

整う住まいに近づいていきます。

 

奈良で注文住宅や平屋、

和モダンの住まい、

暮らしやすい間取りを

検討されている方は、

まずは今の暮らしの中で

「どこに負担を感じているのか」を

見つめることから始めてみてください。

 

家づくりは、

部屋を増やすことではなく

暮らしの負担を減らし、

心地よい時間を

増やすための計画だということを

考えてみてください。

 

‐----------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
ご連絡ください
------------‐-----------------------------

 

BACK

ブログトップへもどる