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ブログ・コラム

2026.09.18

50代からの家づくり、夫婦二人なら小さな平屋でいいのでしょうか?|子どもが独立した後、建て替え・リフォームの前に考えておきたい「これからの暮らし」

カテゴリ:
家づくりと間取りの考え方

50代からの家づくり。

子どもが独立した後、夫婦二人の家は本当に「小さな平屋」でいいのか?

 

奈良で子どもの独立後の住まいを考える50代夫婦が、建築家と住宅模型や図面、内装材を見ながら、夫婦二人のこれからの暮らしに合わせた建て替え・リフォームについて相談している打ち合わせ風景。

※子どもが巣立ったその先に、夫婦二人だからこそ描く事の出来る新しい暮らしがあります。

夫婦二人になったら家も小さくする。その答えは本当に自分たちに合っていますか?

 

子どもが独立したら、
この家は夫婦二人には広すぎるのかもしれない。

最近、2階へ上がることも少なくなった。

子ども部屋は、
帰省したときのために残してあるけれど、
普段はほとんど使っていない。

庭の手入れも、以前より少し大変に感じる。

キッチンや浴室も古くなってきた。

そろそろ外壁や屋根のメンテナンスも
考えなければならない。

 

そう考えているうちに、

「これから夫婦二人なら、もっと小さな家でいいのでは?」

という考えが浮かんでくるかと思います。

 

50代を迎え、
子育てが一段落する頃になると、

それまでとは違った視点で
住まいについて考え始める方も
いらっしゃると思います。

 

インターネット、SNSで調べている方々は、

「夫婦二人の平屋」
「老後も暮らしやすい間取り」
「コンパクトな家」
「50代からの建て替え」

といった言葉も目に入るかと思います。

 

確かに、これから夫婦二人で暮らすのであれば、
使わない部屋をたくさん持つ必要はないかもしれません。

 

階段のない平屋も、
将来を考えれば魅力的です。

 

けれど私は「家族の人数が減るから、家も小さくする」と、

すぐに結論を出さなくてもよいと思っています。

 

なぜなら、

家族の人数が減ることと、
これからの人生に必要な居場所が減ることは、
同じではないからです。

 

子どもが独立した後に増える「時間」があります。

 

子育てをしている間は、おそらく家や暮らしの中心には

子どもがいるかと思います。

 

朝食をつくる。

学校へ送り出す。

洗濯をする。

夕食を用意する。

お風呂の時間を気にする。

家族の予定を確認する。

家の中も、

子ども部屋、収納、勉強する場所など、

家族全員で暮らすための機能が
必要になります。

 

ところが、子どもが独立すると、少しずつ生活が変わります。

 

一緒に住む家族が減る。

それは一見すると「必要なものが減る」ということのように感じます。

 

でも、別の見方をすると、

夫婦二人のために使える時間が増える

ということでもあります。

 

これまで後回しにしてきた趣味。

庭を眺めながら飲む朝のコーヒー。

夫婦でゆっくり食事をする時間。

一人で本を読む時間。

音楽を聴く時間。

友人を招いて食卓を囲む時間。

仕事を離れて、
何もしない時間。

子育て中とは違う豊かさが、

これから始まるのかもしれません。

 

ですから、50代からの家づくりを考えるときにも、

私は「何部屋必要ですか?」より先に、

「これから家で、どんな時間を過ごしたいですか?」

と考えることが大切だと思っています。

 

「小さい家」と「豊かな家」は、

反対の内容が存在するという意味ではありません。

 

夫婦二人なら、

大きな家は必要ない。

これは間違いではありません。

 

実際、使わない部屋を減らすことで、

掃除の負担も減ります。

冷暖房する空間も整理できます。

移動距離も短くできます。

建物をコンパクトにすることで、

その分を断熱性能や素材、キッチン、家具、照明、

庭などに配分する考え方もあります。

 

でも、ここで一つ気をつけたいことがあります。

 

面積を小さくすることと、
暮らしまで小さくすることは違います。

 

例えば、使わなくなった子ども部屋は
必要なくなるかもしれない。

 

でもその代わり、

夫婦それぞれが一人になれる場所が
必要になるかもしれません。

 

LDKは以前より小さくても、

庭へ視線が抜け、

数字以上に広く感じられる空間なら
心地よいかもしれません。

 

客間を常時設けなくても、

普段は趣味や読書に使い、

子どもたちが家族を連れて帰省したときには
泊まれる場所にすることもできます。

 

つまり、減らすところと、豊かにするところを分ける。

これが、50代からの住まいを考えるときにはとても大切です。

 

子ども部屋を残すかどうかも「部屋」だけで考えないように。

子どもが独立した後の家について考えると、

よく迷うのが子ども部屋です。

 

「帰ってくる場所は残してあげたい」そう思われる方も多いと思います。

 

もちろん、その気持ちは大切です。

でも、一年のほとんどを空室のまま残すことだけが、

子どもの帰る場所をつくる方法ではありません。

 

例えば、普段は夫婦の趣味室として使う。

書斎として使う。

来客時には寝室になる。

将来、介護が必要になったときには
別の用途に変えることができる。

 

そんなふうに、

一つの部屋に一つの役割を固定しない

という考え方もあります。

 

今の家族構成だけではなく、

5年後、10年後、20年後という段階的に想像してみる。

 

すると、必要なのは「子ども部屋」という名前の空間ではなく、

家族の変化を受け止められる余白のある空間

なのかもしれません。

 

夫婦二人になったからこそ、「一人の居場所」も考える。

 

これは意外に大切です。

夫婦二人の家だから、いつも同じLDKで過ごす。

それが心地よいご夫婦もいます。

 

でも、同じ家に暮らしていても、

それぞれが自分の時間を持ちたいこともあります。

人生には、いつも楽しい事ばかりではなくて、

喜怒哀楽が存在します。

 

一人はリビングで映画を見る。

もう一人は庭の見える場所で本を読む。

一人は趣味を楽しむ。

もう一人は仕事をする。

そして夕方になれば、

自然にダイニングへ集まる。

 

一緒にいられることと、離れていられること。

どちらも選べる家は、

夫婦二人で過ごす時間が長くなるほど
大切になると、私は考えています。

 

「夫婦二人だからLDKだけあればいい」

という単純な話ではありません。

 

距離の取り方も、住まいの設計では大切です。

 

そして「人が帰ってくる家」という考え方

子どもが独立すると、

毎日家にいた家族がいなくなります。

 

でも、家族がなくなるわけではありません。

 

週末。お正月。お盆。誕生日。

独立した子どもが、パートナーや孫と一緒に
帰ってくることもあるかと思います。

 

友人を招いて、

食事をすることもあるかもしれません。

 

ですから、夫婦二人の家だからといって、

二人だけのために閉じた家にする必要もありません。

 

普段は二人にちょうどよく、

人が集まったときには、自然に居場所が広がる。

 

例えば、LDKと庭。

ダイニングと和室。

リビングと軒下。

室内と中庭。

 

一つひとつを大きくするのではなく、

場所同士をどうつなげるのか。

 

そう考えることで、必要以上に床面積を増やさなくても、

人を受け止められる家をつくることができます。

 

「平屋にするか」よりも先に考えてほしいこと。

50代からの家づくりでは、

平屋はとても魅力的な選択肢です。

 

上下移動を減らし、

生活を一つの階にまとめることができます。

庭との距離も近くできます。

将来の身体的な変化を考えたときにも、

検討する価値があります。

 

でも、平屋にすれば自動的に暮らしやすくなるわけではありません。

広すぎる平屋なら、移動距離は長くなります。

収納の位置が暮らし方と合っていなければ、

片付けにくくなります。

窓の位置を間違えれば、

外からの視線が気になって
カーテンを閉めたままになることもあります。

夫婦二人だからと部屋を減らしすぎれば、

互いの生活音や距離が
気になるかもしれません。

 

重要なのは、

平屋か二階建てかではなく、

これからの暮らしに、その間取りや計画が寄り添っているのかどうかということ

 

建て替えるのか・・・・・。

それとも、今の家を活かす計画をかんがえるべきなのか。

 

ここまで考えてくると、

もう一つ大きな問題が出てきます。

そもそも、新しく建てる必要があるのか?

ということです。

 

今の家をリフォームやリノベーションを施して、

1階だけで生活できるようにする。

使わなくなった部屋の役割を変える。

断熱や耐震性能を見直す。

水回りを整理する。

場合によっては減築する。

 

反対に、今の家の構造や状態、

敷地との関係、

これから必要になる工事費を考えると、

建て替えた方が合理的な場合もあります。

 

あるいは、今の土地に住み続けること自体を見直して、

駅や病院、買い物、

子どもたちとの距離などを考え、

住み替えるという選択肢もあります。

 

ですから、50代から住まいを考えるとき、

最初から「平屋を建てよう」「リフォームしよう」と決める必要はないと思います。

 

先に決めるのは「建物」ではなく、

これからの暮らしについて・・・・・。

 

50代という時期は、少し不思議な時期です。

これまでの暮らしがあり、

これからの暮らしも、まだ長く続いていきます。

 

子育て中心だった家から、

夫婦二人を中心とした家へ。

仕事中心だった時間から、

少しずつ自分たちの時間へ。

家族を育てる住まいから、

これからの人生を楽しむ住まいへ。

 

だからこそ、

単純に「小さくする」だけでは、

少しもったいないように思います。

 

必要なくなったものは減らす。

でも、これから大切になるものには、

きちんと場所をつくる。

 

その場所は、大きな部屋である必要はありません。

庭を眺める椅子一脚分の場所かもしれない。

夫婦で朝食をとる窓辺かもしれない。

一人になれる小さな書斎かもしれない。

家族が帰ってきたときに、

みんなで囲める大きなテーブルかもしれません。

 

床面積ではなく、
これから過ごしたい時間から家を考える。

 

私は、50代からの住まいづくりでは、

特にそんな考え方がとても大切だと考えています。

 

奈良で50代からの家づくりを考えている方へ。

子どもが独立した。

今の家が少し広く感じるようになった。

2階を使わなくなってきた。

住宅設備も古くなった。

この先、

この家にどこまでお金をかけるべきなのか迷っている。

夫婦二人なら、

平屋へ建て替えた方がよいのだろうか。

リフォームで十分なのだろうか。

それとも、

住み替える方が自分たちらしいのだろうか。

こうした段階では、

まだ答えを決めなくても構わないと思います。

 

むしろ、決めてしまう前に考えることがあります。

これから何年、この場所で暮らしたいのか。

どんな時間を増やしたいのか。

夫婦それぞれ、家で何をして過ごしたいのか。

子どもたちが帰ってきたとき、

どんな場所で迎えたいのか。

10年後、20年後、

どんな一日を過ごしていたいのか。

 

そうしたことを一つずつ整理すると、

「何坪必要なのか」

「平屋なのか」

「建て替えなのか」

という最適解は、そのあとから少しずつ見えてきます。

 

やまぐち建築設計室では、

最初から新築やリフォームを前提にして、

間取りを決めることから住まいの設計を始めるのではありません。

 

今の暮らしと、これから大切にしたい時間を整理すること。

そこから、建て替え、リフォーム、

住み替え、今の家を活かすことも含めて、

住まいの可能性を一緒に考えています。

 

家を建てると決めるためではなく、

これからの暮らしにとって、何を選ぶことが自分たちらしいのか?

その最適解となる答えを見つけるところから、

建築家との住まいづくりは始められると考えています。

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※新築・リフォーム・土地探しなど、

まだ考えがまとまっていない段階からご相談いただけます。

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奈良で注文住宅を建てるなら最初に建築家へ相談を|設計相談で見えてくる、本当に後悔しない家づくりと、暮らしを設計するということ

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail916.html

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