ブログ・コラム
2026.07.17
住まいの2階を使わなくなった方へ|今の家を生かして1階だけで暮らす、平屋のような間取りへ変えるリフォーム
奈良で暮らしながら2階を使わなくなった方へ。
今の家を生かして1階だけで暮らせる、
平屋のような間取りへ変える
リフォームの提案。

※使われなくなった部屋を増やすのではなく、
ご夫婦が毎日笑顔で過ごせる居場所を増やす。
CGを見ながら話しているのは、
間取りではなく、その先にある暮らし。
子どもたちが独立してから、
2階へ上がることが少なくなった。
以前は子ども部屋だった場所が、
今は季節用品や
使わなくなった家具を
置く部屋になっている。
寝室は2階にあるけれど、
着替えや洗面、入浴、食事はすべて1階。
一日の中で何度も階段を
上り下りする暮らしに、
少しずつ負担を感じるようになった。
このような変化は、
ある日突然始まるものではありません。
家族構成や生活時間が変わるにつれて、
これまで当たり前だった住まいと、
現在の暮らしが
少しずつ合わなくなっていきます。
そのときに考えたいのが、
今の家をすべて壊して
建て替えることでも、
使わない部屋まで全面的に
新しくすることでもありません。
暮らしの中心を1階へ集め、
今の二階建ての家を
平屋のように使う
リフォームという選択肢。
使わない2階があっても、
困っていないと思っていませんか?
使っていない部屋は、
普段の生活に
直接影響しないように見えます。
しかし、誰も使わない2階にも、
掃除
換気
窓や雨戸の確認
エアコンや照明の管理
屋根や外壁の維持
荷物の出し入れが必要です。
物置になった部屋は、
必要な物と不要な物の区別が
曖昧になりやすく、
年数が経つほど整理する負担も
大きくなります。
また、生活の中心が
1階にあるのに寝室だけが2階にあると、
朝起きて階段を下り、
夜になると再び上がるという
移動が毎日続きます。
今は問題なくても、
体調を崩した日や
荷物を持っているときには、
階段が想像以上の
負担になることがあります。
問題は2階があることではありません。
現在の暮らしに合わない場所へ、
毎日移動し続けていることです。
2階を壊さなくても、
平屋のような暮らしを
つくることが
可能なケースもあります。
「平屋のように暮らしたい」と考えたとき、
2階部分を撤去する減築を
思い浮かべる方もいると思います。
減築によって
建物を小さくする方法もありますが、
屋根や構造、
外壁をつくり直す
大掛かりな工事になることがあります。
建物の状態や目的によっては、
2階を残したまま、
1階だけで日常生活が
完結する間取りに
変更する方が適している場合もあります。
1階に、
LDK
寝室
トイレ
洗面
浴室
収納
洗濯と物干しの場所を
まとめることで、
普段は階段を使わずに生活できます。
2階は、
子どもや孫が帰省したときの部屋
季節用品の収納
趣味の部屋
来客用の予備室として
残すこともできます。
毎日使う場所と、
ときどき使う場所を分けることで、
建物全体を無理に改修せず、
現在の暮らしに必要な範囲を
整えられる可能性があります。
一階だけを重点的に改修する方法は、
近年「ハーフリノベーション」
「一階完結型リフォーム」としても
紹介されています。
1階に寝室をつくればよい、
というだけではありません
一階完結型のリフォームというと、
空いている和室を
寝室に変えればよいと
思われるかもしれません。
しかし、寝室を移すだけでは、
暮らし全体が整わない場合があります。
例えば、
寝室からトイレまでが遠ければ
夜間の移動は不便なままです。
寝室の近くに収納がなければ、
着替えるために
別の部屋を行き来することになります。
洗濯機と物干し場、
衣類収納が離れていれば、
家事の移動も減りません。
大切なのは、
部屋を1階へ移すことではなく、
朝起きてから、
夜眠るまでの生活が、
どのようにつながるか?
そいうった事柄を考えることです。
やまぐち建築設計室では、
起床
着替え
洗面
食事
洗濯
物干し
収納
入浴
就寝
という一日の流れを整理しながら、
必要な場所の関係を考えます。
間取りは、
部屋の数を並べるものではありません。
毎日の動きが無理なくつながるように
暮らしを組み立てるものです。
空いている和室を
寝室に変えるときの注意点
1階の和室を寝室として使う計画は
有効な方法の一つです。
ただし、
単に畳を床へ変更するだけでは、
快適な寝室にならないことがあります。
確認したいのは、
床下からの冷え
窓の断熱性
結露
外部からの音
道路や隣家からの視線
トイレまでの距離
衣類収納の位置
ベッドを置いた後の通路
引き戸や扉の開き方
そういった事柄。
奈良県内の既存住宅には、
南側に和室があり、
北側に水回りが集まっている
間取りも多く見られます。
和室を寝室へ変えた結果、
トイレや浴室まで
家の端から端を
移動することになれば、
生活の負担は十分に減りません。
部屋単体ではなく、
家全体の動線から
判断する必要があります。
リビングの近くに寝室があると、
落ち着かないのではないか?
寝室を1階へ移すと、
リビングの音が
気になるのではないか?
来客時に寝室が見えないか?
生活感が出すぎないか?
という不安も生まれます。
その場合には、
廊下や収納を緩衝帯として挟む
引き戸の位置をずらす
テレビと寝室の壁を離す
壁の内部に遮音材を設ける
寝室の入口をリビングから
直接見えない位置にする
格子や建具で視線をやわらかく遮る
といった設計が考えられます。
つながりをつくることと、
すべてを見せることは
同じではありません。
家族の気配は感じられるけれど、
眠る場所の落ち着きは守られている。
そのような
程よい距離をつくることが大切です。
使わない部屋を減らすと、
家が狭くなるのではありません
長く暮らしている家では、
使わなくなった部屋や
家具があっても、
なかなか手放せないものです。
「部屋を減らす」と聞くと、
窮屈になるように
感じるかもしれません。
しかし、
使われていない部屋が多いことと、
暮らしに必要な
ゆとりがあることは別です。
例えば、細かく分かれた和室、
居間、台所を整理して、
家族が自然に集まれるLDK
落ち着いて過ごせる寝室
日用品が一か所に収まる収納
洗濯から片づけまでが
つながる家事スペース
そういった内容に組み直すことで、
床面積を増やさなくても、
生活に使える空間は広がります。
部屋数を残すことよりも、
今の暮らしに
本当に使われる場所をつくる
ことが大切です。
階段を使わなくなっても、
2階の状態は確認する必要があります
1階だけで
生活できるようになっても、
2階を完全に
放置できるわけではありません。
屋根や外壁、窓、雨漏り、
結露などの状態は
継続して確認する必要があります。
また、2階の荷重や壁の位置は、
1階の柱や壁、
耐震性とも関係しています。
1階の壁を取り払って
広いLDKをつくる場合には、
上階を支える柱や梁、
耐力壁の位置を
確認しなければなりません。
特に、
1階の和室と居間をつなぐ
台所の位置を変える
廊下をLDKへ取り込む
大きな窓を設ける
1階の壁を大きく撤去する
場合には、間取りだけで決めず、
建物の構造を確認することが重要です。
寒さを残したままでは、
1階へ暮らしを集めても
快適になりません。
一階完結型へ変更するときに、
間取りと
一緒に考えたいのが断熱です。
既存住宅では、
床から冷える
窓の近くが寒い
廊下や洗面室との温度差が大きい
浴室や脱衣室が冷える
夏は西日で暑い
という問題があることがあります。
寝室を1階へ移しても、
床や窓から冷えが伝われば、
快適な暮らしにはなりません。
リフォームの範囲を
1階に集中する場合には、
生活する区域を中心に、
床、壁、天井、窓、浴室、脱衣室
それらの断熱性能を確認します。
家全体を同じように
改修するのではなく、
日常的に使う場所の温熱環境を
重点的に整えるという
考え方もあります。
今のためだけではなく、
少し先の暮らしを考えること。
一階完結型リフォームは、
介護が必要になってから
行うものではありません。
階段を上れるうちに、
将来のことを考えながら、
現在の暮らしも
快適にするためのものです。
例えば、
寝室の入口を引き戸にする
ベッドの周囲に通路を確保する
トイレの近くに寝室を設ける
室内の段差を減らす
廊下幅を確認する
手すりを後から設置できる
下地を入れる。
洗面や浴室の出入口を広くする
といった準備は、
今の暮らしを
不便にするものではありません。
むしろ、
掃除や家事がしやすくなり、
日常の小さな負担を
減らすことにつながります。
〇関連blog
奈良で注文住宅・建て替え・リフォームを考える方へ|建築家は、ご家族がまだ気づいていない「暮らし」を設計しています。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail909.html
「将来のため」と考えると
遠い話に感じますが、
今より少し楽に、
長く安心して暮らせる家にする
と考えると、
リフォームの目的が
分かりやすくなります。
模型やCGで、
1階だけの暮らしを確認する
平面図だけでは、
今まで使っていた部屋を
変更したときの広さや、
家具を置いた後の動線まで
想像しにくいものです。
やまぐち建築設計室では、
必要に応じて間取り図、
CG、スタディ模型を使いながら、
改修後の暮らしを確認します。
例えば、
和室を寝室へ変えた場合
LDKを広げた場合
柱や壁が残った場合
ベッドや家具を置いた場合
寝室からトイレや洗面へ移動する場合
収納をどこに設けるか
家族が帰省したときに2階をどう使うか
といった内容を、
ビジュアル的に、そして立体的に比較します。
模型やCGは、
完成した空間を
美しく見せるためだけのもの
ではありません。
ご家族が、
この間取りなら、
毎日の移動が楽になりそう
この位置では、寝室が落ち着かない
ここに収納があれば、
着替えや洗濯がつながる
そういう風に
間取図よりも認識しやすく
具体的に判断するための道具。
現在の暮らしを考えた際に
以下のような状態の場合は、
間取りを見直す時期かもしれません。
子どもが独立して
2階を使わなくなった
2階が物置のような状態になっている
寝室だけが2階にあり、
階段移動が負担だなと思うようになった
1階の和室を寝室として使いたい
夫婦二人の暮らしに家が広すぎる
建て替えずに今の家を生かしたい
平屋のように暮らせる間取りにしたい
将来を見据えて、早めに住まいを整えたい
1階の寒さや水回りも一緒に改善したい
どこまでリフォームすればよいか
整理できない
すべてを決めてから
相談する必要はありません。
「2階をほとんど使っていない」
「これからも今の家で暮らしたい」
という段階から、
選択肢を整理できます。
家を小さくするのではなく、
暮らしに合う範囲を整える・・・・・。
長く暮らしてきた家には、
家族の時間や記憶が残っています。
だからこそ、
使わなくなったからといって、
すべてを壊したり、
新しくしたりする必要はありません。
残したい場所は残す。
毎日使う場所は、
今の暮らしに合わせて整える。
ときどき使う場所は、
無理なく維持できる役割へ変える。
〇関連blog
暮らしにくい・家事がしにくい・不便だな・片付かないと感じたら|設備交換の前に見直したい間取り・家事動線・収納・生活環境のリフォーム
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail927.html
一階完結型のリフォームは、
家をただ
小さくすることではありません。
これからの人生に必要な居場所を
選び直すことです。
やまぐち建築設計室では、
奈良県内の既存住宅について、
建物の構造や状態を確認しながら、
間取り、耐震性、断熱、
収納、動線、光、
家族の距離を一体的に考えます。
今の家を建て替えるのではなく、
これからも生かして暮らしたい。
2階を使わず、
1階だけで暮らせるようにしたい。
そのように感じ始めた方は、
現在の間取り図や住まいの写真を
ご用意のうえ、ご相談ください。
工事内容を決める前に、
これからの暮らしに必要な場所を
整理するところから
丁寧にこれからの暮らしを
考えてみませんか?
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
ご連絡ください
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