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2026.06.02
共働き夫婦が後悔しない間取りとは?家事動線だけでは解決できない、夫婦の価値観から考える家づくり
- カテゴリ:
- 家づくりと間取りの考え方
共働き夫婦が後悔しない間取りとは?
家事・育児・夫婦の価値観から考える、
奈良で暮らしやすい家づくり。

※間取りは部屋を並べるための図面ではなく、
家族の暮らし方や価値観を映し出す設計図。
共働き夫婦の家づくりでは特に
家事動線だけにこだわらず、
家族の時間や休日の過ごし方まで
見据えた計画が大切です。
共働き夫婦の家づくりで
後悔する人には共通点があります・・・・・。
家事動線を考えたのに暮らしにくい
収納を増やしたのに片付かない
広いLDKなのに家族が集まらない
実はこれらは
間取りの問題ではありません。
夫婦の価値観や暮らし方を
整理しないまま
家づくりを進めた結果として起こる
可能性のある事象です。
特に共働き世帯夫婦の
家づくりで大切なのは、
単に「おしゃれな間取り」を
つくることではありません。
朝の支度、子どもの送り迎え、洗濯、
料理、片付け、
仕事から帰ったあとの過ごし方、
夫婦の時間、休日の家族時間。
そうした日々の積み重ねを、
どれだけ無理なく、
心地よく受け止められる住まいにできるか。
そこに、
後悔しない間取りの本質があります。
奈良県で注文住宅を考えるご夫婦からも、
「家事が楽になる間取りにしたい」
「子育てしやすい家にしたい」
「夫婦で協力しやすい住まいにしたい」
「休日家でゆっくり過ごせるようにしたい」
というご相談をいただくことがあります。
共働きの暮らしでは、
家にいる時間が限られているからこそ、
住まいの使いやすさが
暮らしの質に直結します。
だからこそ間取りを考える前に、
まず夫婦で共有しておくべき事があります。
それは、
どんな暮らしを大切にしたいのか?
という価値観です。
共働き夫婦の間取りは、
家事動線だけで決めないように。
共働き夫婦の家づくりでは、
よく「家事動線」が重視されます。
もちろん、家事動線はとても大切です。
キッチン、洗面脱衣室、ランドリー、
ファミリークローゼット、
パントリー、玄関収納。
これらの配置が整っているだけで、
日々の負担は大きく変わります。
しかし家事動線だけを優先しすぎると、
暮らし全体の心地よさが
抜け落ちることがあります。
例えば、洗濯動線は完璧でも、
家族がくつろぐ場所が落ち着かない。
収納は多いけれど、
子どもの居場所が見えにくい。
回遊動線は便利だけれど、
家の中が慌ただしく感じる。
こうしたことも起こります。
暮らしやすい家は、
効率だけで
できているわけではありません。
大切なのは、
家事のしやすさ
家族の関係性
夫婦の距離感
子どもの成長
休日の過ごし方
一人になれる時間
それらの「その家庭事情や環境」を考慮して
程よくバランスを整えることです。
基本形は「帰宅後の流れ」から考える
共働き夫婦の間取りで、
まず考えておくべきは
帰宅後の動線です。
仕事や学校、こども園、
買い物から帰ってきたあと、
家族はどのように動くのか。
玄関に入る。
靴を脱ぐ。
荷物を置く。
手を洗う。
着替える。
買い物袋をキッチンへ運ぶ。
子どもの持ち物を片付ける。
洗濯物を出す。
LDKで一息つく。
この一連の流れが自然につながっていると、
比較的暮らしは整います。
ですが、
それぞれの生活時間や
ライフスタイルもあるので、
これが正解であり最適解という
意味ではありません。
それぞれの暮らしの
平均値的な考え方であれば、
基本形として、
玄関
↓
土間収納・シューズクローク
↓
手洗い
↓
ファミリークローゼット
↓
LDK・キッチン
という流れが使い勝手的にも
よいかと考えられます。
この動線があると、
外から持ち帰った物が
LDKに散らかりにくくなります。
子どものランドセル、
習い事の道具、上着、
仕事用バッグ、買い物袋。
それらが行き場を持つことで、
家族の誰か一人だけが
片付けを背負う状態を防ぎやすくなります。
本来腰を掛けて寛ぐはずの
リビングのソファに、
物が置かれることがないように・・・・・。
実際に奈良県内で
ご相談いただいた共働きのご夫婦は、
当初
「ランドリールームを広くしたい」
と希望されていました。
しかしヒアリングを進めると、
本当に困っていたのは洗濯ではなく、
帰宅後に家族の荷物が散らかることでした。
そこで玄関収納と
ファミリークローゼットの意味を
見直して提案をさせていただいた結果、
洗濯の時間や動線だけでなく
家全体が整うように・・・・・。
間取りは、
家族の協力や程よい関係性を
自然に生み出す仕組みの
一つでもあります。
家事を協力しやすい家にする
共働き夫婦にとって大切なのは、
「誰かが頑張る家」ではなく、
「自然に分担しやすい家」です。
例えばキッチンが孤立していると、
調理(料理)をする人だけが
家事を抱えやすくなります。
※調理の時間に集中したい方や
調理の際の諸事情を踏まえて孤立化する
考え方もあります。
一方で、キッチンからダイニング、
リビング、庭、
子どもの様子が見える配置にすると、
家族の気配を感じながら
キッチンでの家事ができます。
また、洗濯についても同じです。
洗う
干す
乾かす
畳む
しまう
この流れが家の中で分断されていると、
家事は重くなりがちです。
ランドリールームと
ファミリークローゼットを近づけたり、
室内干しスペースを確保したり、
脱衣室と洗面を分けたりすることで、
日々の負担はかなり軽くなります。
ただし、
すべてを一か所に集めれば
良いわけではありません。
家族構成、生活時間、洗濯量、
外干し派か室内干し派か、
乾太くんや浴室乾燥を使うのか。
そうした暮らし方によって、
最適解は変わります。
だからこそ、
間取りの前に生活の癖を
見つめることが大切です。
育児を一緒にしやすい間取り
子育て中の家づくりでは、
子ども部屋の広さだけに
目が向きがちです。
しかし実際には、
子どもが小さい時期ほど、
LDKまわりの設計が
重要になります。
例えば、
キッチンから子どもの様子が見える。
リビングの一角に学習スペースがある。
おもちゃを片付ける収納が近くにある。
玄関近くに子どもの持ち物置き場がある。
洗面やトイレに行きやすい。
こうした小さな工夫が、
育児の負担を軽くします。
また、子どもが成長すると、
必要な距離感も変わります。
幼い頃は見守れる近さが必要です。
思春期には一人になれる場所も必要です。
そして家族の気配を
完全に断ち切らない工夫も大切です。
子ども部屋を
ただ個室として考えるのではなく、
家族の関係性の中でどう配置するか。
そこに、生活の環境が変化する
子育て世代特有の
家づくりの深さがあります。
夫婦の価値観を間取りに反映する
共働き夫婦の家づくりで
後悔しやすいのは、
間取りそのものよりも、
夫婦や家族の価値観が
整理されないまま
家造りが進んでしまうことです。
例えば、
夫は「休日は家でゆっくりしたい」
妻は「友人や親族を招ける家にしたい」
夫は「ガレージや趣味の空間を大切にしたい」
妻は「収納や家事動線を優先したい」
夫は「開放的なリビングが欲しい」
妻は「外からの視線が気になる」
どちらが正しいという
話ではありません。
大切なのは、
その違いを設計の中で
どう整えるのかです。
家づくりは、
夫婦や家族の価値観を見直し、
改めて違いを知り、
すり合わせる時間でもあります。
だから私は、
最初から間取りを決めすぎない方
が良いと考えています。
まずは、
平日の朝はどう過ごしているか。
仕事から帰って何に疲れているか。
休日は外出したいのか、
家で過ごしたいのか。
親や友人を招く頻度はどれくらいか。
子どもとの時間をどこで過ごしたいか。
一人になれる場所は必要か。
暮らしを見直し、
現状を知るための
独自のアンケートシートをもとに、
そうした会話から始めることが、
後悔しない家づくりにつながります。
休日の過ごし方から間取りを考える
家は、平日の効率だけで考えると
少し窮屈になります。
共働き夫婦にとって、
休日の過ごし方はとても大切です。
一例ですが、
家でゆっくり朝食をとる。
庭で子どもと遊ぶ。
夫婦でコーヒーを飲む。
友人を招いて食事をする。
趣味の時間を楽しむ。
何もしない時間を味わう。
こうした時間を
どのように住まいへ取り込むか。
そこに、
暮らしの豊かさが生まれます。
例えば、
中庭やウッドデッキ、
オープンテラスがあると、
外に出かけなくても
気分を切り替えることができます。
ダイニングを
少しゆったり計画すると、
食事の時間が家族の中心になります。
リビングの一角に余白をつくると、
子どもの遊び場にも、
読書の場にも、
将来のワークスペースにもなります。
間取りに余白があると、
暮らしの変化を
受け止めやすくなります。
暮らしのバランスを整える
暮らしやすい家には、
いくつかのバランスがあります。
開放感と安心感。
家族の時間と一人の時間。
便利さと美しさ。
家事効率と心のゆとり。
今の暮らしと将来の変化。
どちらか一方に偏ると、
住まいは少し窮屈になります。
例えば、間取や計画性にもよりますが、
開放感を求めすぎると、
視線が気になって
カーテンを閉めっぱなしに
なることがあります。
収納を増やしすぎると、
生活空間が狭くなることがあります。
家事動線を優先しすぎると、
空間の美しさや
落ち着きが損なわれることもあります。
だからこそ、
設計では「程よさ」を考えます。
ご家族にとっての最適解は、
ご本人達にとっての価値観であり
他の家族とは違います。
その違いを丁寧に読み解くことが、
建築家との家づくりの
意味だと考えています。
共働き夫婦が
後悔しないために確認したいこと
間取りを決める前に、
次のことを
夫婦で話してみてください。
平日の朝、どこで混雑しているか。
帰宅後、何が散らかりやすいか。
洗濯は誰が、いつ、
どのようにしているか。
料理中に家族と会話したいか。
子どもの勉強場所をどこにしたいか。
休日は家で過ごすことが多いか。
来客は多いか。
親との距離感をどう考えるか。
将来、子どもが巣立った後に
どう暮らしたいか。
夫婦それぞれに一人の時間は必要か。
このような問いを整理すると、
考え方の違い等が少し見えてきます。
逆に、これらを整理しないまま
SNSや住宅展示場の印象だけで
進めると、
暮らしのイメージと現実、
そして自分たちの暮らしに合わない
家になる可能性があります。
奈良で共働き夫婦が
家づくりを考えるなら・・・・・。
奈良県で家づくりを考える場合、
土地の広さ、道路との関係、
隣家との距離、車の使い方、
親世帯との距離感なども
重要になります。
都市部とは違い、
車移動が前提になる地域も
奈良県内では多くあります。
そのため、駐車スペース、
玄関動線、買い物後の荷物の運び方、
雨の日の帰宅動線なども、
暮らしやすさに大きく関わります。
また、共働き夫婦の場合、
平日は家で自由に使える時間が
限られています。
だからこそ、
家事が自然に分担でき、
子育てがしやすく、
休日に心が休まる住まいが必要です。
家は、忙しさを増やす場所ではなく、
暮らしを整える場所であってほしい。
私はそう考えています。
後悔しない間取りは、
暮らしの価値観から生まれる
共働き夫婦が
後悔しない家づくりをするためには、
家事動線や収納量だけでなく、
夫婦の価値観、家族の関係性、
育児への関わり方、
休日の過ごし方まで含めて
考えることが大切です。
間取りは、暮らしの形です。
だからこそ、
図面を描く前に、
今の暮らしと
これからの暮らしを
丁寧に見つめる必要があります。
家事を協力しやすい家。
育児を分担しやすい家。
家族が自然と集まる家。
一人の時間も大切にできる家。
休日に心がほどける家。
そうした住まいは、
偶然できるものではありません。
ご家族の暮らしを丁寧に整理し、
優先順位を見つけることから
生まれます。
奈良で注文住宅や和モダン住宅、
暮らしやすい
間取りをお考えの方は、
まずはご家族の暮らし方を
見つめ直すことから
始めてみてください。
やまぐち建築設計室では、
間取りの前に、
暮らしの価値観を
丁寧に整理することを
大切にしています。
土地探し、家事動線、収納計画、
子育てしやすい間取り、
夫婦の暮らし方。
考える事柄は意外と多くあります。
まだ具体的に
決まっていない段階でも、
家づくりの方向性と
今の暮らしの状態を
整理することが大事です。
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SNSで理想の家を見続けるほど、なぜ家づくりが苦しくなるのか。本当に暮らしやすい家とは何か。建築家が考える「暮らしを整える」という視点。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail858.html
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建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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