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ブログ・コラム

2026.05.27

SNSで理想の家を見続けるほど、なぜ家づくりが苦しくなるのか。本当に暮らしやすい家とは何か。建築家が考える「暮らしを整える」という視点。

カテゴリ:
住まいと暮らしの考え方

家づくりで後悔する人は、

なぜ「間取りの前」でつまずくのか。

 

奈良で住宅の新築やリフォームを考える

ご家族へ・・・・・。

建築家が伝えたいこと。

 

奈良県で和モダン住宅を手がけるやまぐち建築設計室による注文住宅の1階平面図。アイランドキッチンとパントリーを中心に、和室・ワークスペース・水まわり・収納を効率的に配置し、家事動線と生活動線を整えた、子育て世代のための暮らしやすい間取り設計。

※図面だけでは見えない、

 暮らしの「時間」を設計する提案。

 

家づくりを考え始めると、

多くの人が最初に

「間取り」や「外観」「インテリア」

を見始めます。

 

SNSで施工事例を探し、

Instagramで保存を繰り返し、

YouTubeで失敗しない家づくり

見続ける。

 

そして気づけば、

何が正解なのかが

わからなくなってしまった。

という状態に

陥ってしまうことがあります。

 

実際に、

奈良県で注文住宅を

ご相談いただく30代のご夫婦からも、

 

情報が多すぎて疲れています。

おしゃれな家は沢山見るけれど、

自分たちに合う家が分からない。

間取りを考えているのに、

なぜか不安が消えない。

 

そんな声をよく耳にします。

 

けれど本当は、

家づくりで後悔してしまう原因は、

間取りそのもの

だけではないんです。

 

もっと手前にある、

とても大切な部分で、

多くの人がつまずいています。

 

それは、

どんな暮らしが必要なのか?

ということを、

整理されないまま、

憧れと夢で

家づくりを始めてしまうことです。

 

重要なのは、

暮らしの見直しと

現実と理想を判断する事。

 

おしゃれな家なのに、

なぜか暮らしにくい理由

 

和モダン住宅や

ジャパンディスタイル、

ホテルライクな住まいに

憧れる人が増えています。

 

奈良県でも、

落ち着いたデザインや、

静けさを感じる空間を求める

ご相談は非常に増えています。

 

けれど、

見た目が美しい家が、

必ずしも「暮らしやすい家」に

なるとは限りません。

 

例えば、

SNSでは広く見えたLDKが、

 実際は家具を置くと窮屈だった

・吹抜けをつくったけれど、

 音が響いて落ち着かない

・回遊動線に憧れたのに、

 実際は動きすぎて疲れる

・収納を増やしたのに片付かない

・大開口の窓をつくったのに、

 外からの視線が気になる

 

こうしたことは、

決して珍しい話ではありません。

 

※やまぐち建築設計室が

 設計を手掛ける場合は

   内容を調整しますので、

 事前に理想と現実のすり合わせを行います

 

大事なのは、

家は「写真」で暮らすものではない

ということです。

 

人は、空間の広さだけで

快適さを感じているわけではありません。

 

光の入り方。

視線の抜け方。

素材の触感。

音の反響。

空気感。

余白。

距離感。

 

そうした、

目には見えにくい要素が重なり合って、

「なんだか落ち着く」

「ここにいると安心する」

という感覚が生まれていきます。

 

だからこそ、

間取りだけを先に決めてしまうと、

暮らしの本質から少しずつ

ズレてしまうことがあるんです。

 

本当に大切なのは、

どんな毎日を過ごすのか?

 

やまぐち建築設計室では、

最初の打ち合わせで、

いきなり間取りを

描くことはあまりありません。

 

まずお聞きするのは、

今はどんな暮らしを営んでいますか?

何を解消したいですか?

現在の暮らしを、

まずはご家族でも「見える化」しましょう

ということです。

 

朝は、どんな時間を過ごしたいのか。

休日は、どこでくつろぎたいのか。

家族との距離感はどうありたいのか。

仕事から帰った時、

どんな空気感に包まれたいのか。

 

それらを丁寧に整理していくことで、

はじめて、

その家族に合った住まいが

見えてくるからです。

 

例えば、

同じ30坪の家だとしても、

 

・自然を感じながら静かに暮らしたい人

・家族との会話を大切にしたい人

・一人になれる余白を必要とする人

・子育てのストレスを減らしたい人

 

では、

必要な空間の在り方が全く違います。

 

つまり、

「良い間取り」は、

万人共通ではありません。

 

〇関連blog

家族だから同じはず…が危ない| 建築家が提案する、価値観のズレを整え上質な時間を生み出す「共創住宅」という設計思想

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail816.html

 

その家族の価値観や、

一人一人の暮らしが持つ意味、

暮らし方に合っていることが、

本当の意味での「良い住まい」なのだと

考えています。

 

理想と現実のギャップも含めて

ご自身がその空間で毎日暮らすと

どうなるのか?

ということを、想像しながら

家造りを考える事が重要です。

 

奈良という土地だからこそ、

静けさを設計する意味がある

 

奈良という土地には、

独特の空気感があります。

 

歴史の積み重なり。

四季の移ろい。

光と影の柔らかさ。

都市部とは少し違う、

時間の流れ方。

 

だからこそ、

奈良での家づくりには、

単なる機能性だけではなく、

「心が落ち着く空気」を

どう設計するかが大切になります。

 

深い軒。

木の素材感。

庭とのつながり。

障子越しの柔らかな光。

中庭から抜ける風。

陰影のある空間。

 

和モダン住宅や

ジャパンディスタイルが、

今多くの人に支持されている理由も、

単なる「流行」ではありません。

 

情報量が多く、

刺激に囲まれた現代だからこそ、

人は本能的に、

「静けさ」

「余白」

「落ち着き」

を求めているのだと思います。

 

家は、

疲れた心を回復する場所でもあります。

 

だからこそ、

デザインだけではなく、

呼吸が深くなるような空気感まで含めて、

住まいを考える必要があると考えています。

 

暮らしを整えることが、

家づくりの第一歩になるということ。

 

最近は、

性能や設備についての情報も沢山あります。

 

断熱性能。

耐震性能。

収納量。

回遊動線。

IoT。

家事ラク。

 

もちろん、

どれも大切です。

 

けれど、

それだけでは、

「暮らしの満足感」は決まりません。

 

本当に大切なのは、

住まいが、

その人らしい

暮らしを支えてくれるかどうか。

 

忙しい毎日の中で、

少し呼吸が深くなること。

 

家族との時間に、

穏やかな空気が流れること。

 

何気ない日常が、

少し愛おしく感じられること。

 

住まいとは、

単に箱をつくることではなく、

人生の時間を整えることなのだと思います。

 

家づくりの前に、人生の空気を整える。

 

間取りを考える前に、

まず暮らしを見つめ直してみる。

 

どんな時間を大切にしたいのか。

どんな空気の中で生きたいのか。

 

その視点を持つだけで、

家づくりは大きく変わります。

 

〇関連blog

人生の質を整える住まいとは何か。|間取りの前に考える「暮らしの価値観」と日日是好日の設計

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail821.html

 

やまぐち建築設計室では、

和モダン住宅や

ジャパンディスタイルを通して、

単なるデザイン提案ではなく、

「これからの暮らし方」そのものを、

丁寧にご提案しています。

 

奈良で静かに、

そして豊かに暮らせる住まいを考えたい。

 

そんな方にとって、

この文章が、

家づくりを見つめ直す

小さなきっかけになれば幸いです。

 

「どんな家を建てるか」ではなく、

「どんな人生を過ごしたいか」。

 

その視点から、住まいと暮らしを丁寧に。

 

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
ご連絡ください
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