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ブログ・コラム

2026.04.18

家族だから同じはず…が危ない| 建築家が提案する、価値観のズレを整え上質な時間を生み出す「共創住宅」という設計思想

カテゴリ:
暮らしと人生の哲学

家族の共創という考え方・・・・・。

 

「同じであるべき」を手放したとき、

住まいと暮らしは

本当に整いはじめるということ。

 

奈良の建築家が設計した和モダン×ホテルライクな注文住宅のLDK空間。ダイニング・キッチン・ワークスペースを一体化し、中庭からの自然光と間接照明で家族の共創と適度な距離感を実現した上質な住まい設計事例

※違いを整えることで、家族の時間は上質に、

 近すぎず、遠すぎない、その距離が、

 心地よさを生み出します。

 

家づくりを考えるとき、

多くのご家族が無意識のうちに

抱いている前提があります。

 

それは、

「家族だから、価値観は似ているはず」

「家族だから、同じ方向を向くべき」

という考え方です。

 

けれど、実際に住まいづくりの

ご相談を重ねていく中で、

むしろその前提こそが、

暮らしの違和感やストレスを

生み出しているケースが

少なくないと感じています。

 

家族であっても、

・心地よいと感じる温度感

・安心できる距離感

・大切にしたい時間の使い方

・美しいと感じる空間の基準

これらは一人ひとり異なります。

 

そしてその「違い」は、

解消すべきものではなく、

本来は活かされるべきものです。

 

家族は「同じ価値観」ではなく

「違う価値観の重なり」を持つということ。

 

例えば、ある人は、

家族とリビングで過ごす時間に安心を感じ、

ある人は、

一人で静かに過ごす時間に心が整う。

ある人は、

家事の効率を優先したいと考え、

ある人は、

多少の不便さよりも

空間の美しさを大切にしたいと感じる。

 

これらはどれも正しいかもしれませんし、

どれも間違いということでもありません。

 

ただ、

この違いを前にしたときに、

「どちらを優先するか」

「どちらが正しいか」

という発想に立ってしまうと、

どこかに無理を生じます・・・・・。

 

その無理は、

暮らしの中で少しずつ積み重なり、

やがて

言葉にしづらい違和感や

一緒に過ごす時間や

空間そのものに関しての

ストレスへと変わっていきます。

 

共創する時間とは

違いを知ったうえで、整えていくプロセス。

 

ここで大切になるのが、

家族の中での“共創”という考え方です。

 

共創とは、

単に意見を出し合うことではありません。

違う価値観を持つ者同士が、

互いを否定することなく、

どうすれば共に心地よくいられるのか?

ということを

探っていくプロセス。

 

例えば、

夕食のメニューを決めるとき。

旅行の行き先を考えるとき。

それぞれの想いを持ち寄り、

少しずつ擦り合わせていく。

 

その中で、

誰か一人だけの理想ではなく、

家族にとって「ちょうどいい」が

見えてくるように。

 

この過程こそが共創の本質となるもの。

 

○関連blog

間取りの前に「暮らしの認識」を整える|和モダン住宅とホテルライクな住まいで叶える上質な暮らしと建築家の設計提案

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail804.html

 

暮らしの中にある

「喜怒哀楽」と空間の関係・・・・・。

 

暮らしとは、

単に快適さだけで

構成されるものではありません。

 

日々の中には、

・喜び

・怒り

・悲しみ

・楽しさ

さまざまな感情が存在します。

 

そして、

それらの感情は、

空間とも密接に関係しています。

 

例えば、

疲れて帰宅したときに、

静かに迎え入れてくれる空間。

 

少し気持ちが沈んでいるときに、

そっと寄り添うような光。

 

家族で笑い合う時間を、

自然と引き出してくれる距離感。

 

住まいは、

感情を受け止める「器」でもあります。

 

だからこそ、

家族それぞれの感情の在り方や、

過ごし方の違いを理解し、

それを包み込める「余白」のある空間を

整えることが、

とても重要になります。

 

パーソナルエリアという視点

「近さ」と「距離」のバランスを設計すること。

 

奈良の建築家が設計した和モダン×ホテルライク住宅の夜のLDK空間。大開口ガラスと中庭テラスが一体となり、内的外部を形成。間接照明と木天井が静けさと上質な時間を生み出す住まい設計事例

※内と外のあいだに生まれる余白が、
 空間と人の関係性に奥行きを与えます。

 

家族の共創を考える上で、

もう一つ欠かせないのが、

「パーソナルエリア」という視点です。

 

人は、

・誰かと近くにいたいとき

・少し距離を置きたいとき

この両方の状態を持っています。

 

どちらか一方だけではなく、

その時々の気分や状況によって、

求める距離感は変化します。

 

 

例えば、

・リビングで自然と会話が生まれる距離感

・同じ空間にいながら、干渉しすぎない余白

・一人になれる場所の確保

・視線や音をやわらかく遮る工夫

これらが整っている住まいは、

「家族でいながら、無理をしない」

という状態を実現します。

 

近すぎても疲れてしまう。

遠すぎても関係性は希薄になる。

 

そのちょうどよい

バランスを整えることが、

住まいの設計の大きな役割になります。

 

 

和モダン×ホテルライク住宅と共創の関係

住まいにおいて、

この「距離感」と「共創」は

密接に関係しています。

 

・静けさ

・余白

・陰影

・気配

 

これらはすべて、

人と人との距離感、

空間の抜けや遮り方によって生まれます。

 

つまり、

単なるデザインではなく、

「関係性をどう設計するか」という

視点が必要になります。

 

家族それぞれの価値観や

距離感を丁寧に読み取り、

それを空間に翻訳していく。

 

そこに、

本質的な「和モダン×ホテルライク」という

表現が宿す、

住まいの上質さが存在するようになります。

 

「家族の関係性を整えること」

 

やまぐち建築設計室では、

住まいの設計とは

単なる建築による空間づくりではなく、

家族の関係性を

整える行為だと考えています。

・言葉にならない違和感

・小さなすれ違い

・なんとなくの居心地の悪さ

それらを丁寧に紐解き、

空間という形で解決していく。

 

そのために、図面を整える前に、

価値観を整える時間を大切にしています。

 

共創によって生まれた住まいは、

時間とともに深まる・・・。

 

共創によって生まれた住まいには、

特徴があります。

 

住み始めてからも、

心地よさが

増していくということです。

 

なぜなら、

その空間は

家族による対話の積み重ねによって

生まれたものだからです。

 

時間とともに変化する

・家族構成

・ライフスタイル

・感情のあり方

それらを受け止めながら、

住まいもまた

柔らかく馴染んでいきます。

 

違いを否定せず、活かすという選択肢。

家族は皆同じではありません。

 

そして、

同じである必要もありません。

 

違うからこそ、

大切な人間関係の構築が生まれます。

 

共創とは、

違いをぶつけることではなく、

違いを活かしながら人間らしさを

整えていくこと。

 

その積み重ねが、

・暮らしに深みを与え

・関係性に余白を生み

・空間に豊かさをもたらします。

住まいづくりとは、

人生の時間を、

どのように過ごしたいかを考えること。

 

そして、

その最適解を、

家族とともに創り上げていくこと。

 

そのプロセスそのものが、

これからの暮らしを豊かにしていくのだと、

考えています。

 

奈良で「和モダン×ホテルライク」な住まいを中心に

「家族の共創」と「心地よい距離感」を

大切にした設計を行っています。

 

プランや図面の前に、価値観を整える。

 

家族それぞれの想いを持ち寄り、

無理のない関係性と

程よい距離感の空間を創り上げる。

 

そのような住まいづくりを、

丁寧に考えてみませんか?

 

今回の投稿が

家づくりを考えている方にとって、

少しでもヒントになれば嬉しく思います。

○関連blog

家づくりの相談は人生相談ということ|建築家が考える、後悔しないための暮らしと時間の質を整える住まい設計の本質

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail815.html

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

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