ブログ・コラム
2026.05.05
間取りの前に、暮らしの質を整える|奈良で叶える数寄屋の家・和モダン住宅と、静けさを日常に取り入れる設計思想
- カテゴリ:
- 和モダン思想
わびさびの美意識を暮らしに宿す数寄屋の家
奈良で考える
高級和風住宅・和モダン住宅の設計思想
住まいの美しさには、
いくつもの種類があります。

華やかで目を惹く美しさ。
新しさや便利さを感じる美しさ。
素材や設備の上質さから伝わる美しさ。
そしてもうひとつ、
日本の住まいには、静かで、深く、
時間とともに
心へ染み込んでいく美しさがあります。
それが、わびさびの美意識です。

わびさびとは、
単に古びたものを好む感覚ではありません。
余分なものを
削ぎ落とした先に残る静けさ。
素材の表情や光の陰影、
季節の移ろいに美しさを見出す感性。
完成された華やかさではなく、
不完全さや余白の中に
心地よさを感じるような、
日本独自の美意識です。
数寄屋造りと呼ばれる住まいには、
このわびさびの美意識が
深く息づいています。
私も「数寄屋の家」というコンセプトを
深い意味で大事にしています。
数寄屋の家、和風住宅、旅館のような家、
和モダンな注文住宅に惹かれる方は、
単に「和風の見た目」が
好きなのではないのだと思います。
本当は、
静けさのある暮らし
心が整う住まい
季節を感じる時間
日常の中に余白がある空間
を求めているのではないでしょうか?
家は、ただ雨風をしのぐ箱ではありません。
日々の所作や気持ち、
家族との距離感、
人生の過ごし方までも形づくる場所です。
だからこそ、
数寄屋造りを考えることは
単に伝統建築を取り入れることではなく、
自分たちはこれから、
どのような時間を大切にして
暮らしていきたいのか?
という内容を見つめ直すことでもあります。
奈良で和風住宅や数寄屋の家、
和モダン住宅を
検討されている方にとって
大切なのは、
外観を和風に整えることだけではありません。
敷地の向き、周辺環境、道路からの視線、
庭との関係、光の入り方、
風の抜け方、家
族の暮らし方までを
丁寧に読み解きながら、
住まい全体を整えることが必要です。
やまぐち建築設計室では、
数寄屋造りや和風住宅を単なる様式
としてではなく、
暮らしの質を高めるための
設計思想として考えています。
数寄屋造りとは何か?
茶の湯から生まれた“余白の建築”
数寄屋造りとは、
日本に古くから伝わる
建築様式のひとつです。
もともと「数寄屋」とは、
母屋とは別に設けられた
茶室を指す言葉でした。
茶道や和歌、花、香、書など、
風流を愛する人を「数寄者」と呼び、
その感性を空間として表現した建築が、
数寄屋造りへと発展していきました。
数寄屋造りの根底にあるのは、
茶の湯の精神です。
とくに千利休によって深められた
「わび茶」の思想は、
華美な装飾や格式ばった表現を避け、
質素で素朴なものの中に
美を見出す考え方でした。
豪華さを誇示するのではなく、
素材の素直さを活かす。
余分なものを削ぎ落とす。
静かな空間の中で、人をもてなす。
外側の権威ではなく、
内面の品位を大切にする。
この思想が、
数寄屋造りの住まいに関する本質です。
つまり数寄屋造りとは、
単なる「和風デザイン」ではありません。
控えめでありながら、
深く記憶に残る建築。
目立つためではなく、
心を整えるための建築。
形式ではなく感性を宿す建築。
そう表現したほうが、
数寄屋の魅力に近いかもしれません。
京都の桂離宮や
修学院離宮などに見られる
数寄屋的な美しさは、
時代を超えて
今なお多くの人を惹きつけています。
その理由は、
単に古い建物だからではありません。
そこに、
現代の住まいにも通じる
普遍的な美意識があるからです。
書院造と数寄屋造りの違い
格式の建築と、心の建築・・・・・。
数寄屋造りを理解するには、
書院造との違いを知ることが大切です。
書院造は、
室町時代以降に発展した
日本の伝統的な住宅様式です。
床の間、違い棚、付書院、
長押などを備え、
格式や秩序を重んじる空間構成が特徴です。
武家社会の中で、
書院造は接客や儀礼の場として
重視されました。
つまり、身分や権威、
格式を表現するための
建築でもあったのです。
一方で数寄屋造りは、
そうした堅苦しさや権威性から
距離を置くように生まれました。
格式を示すのではなく、
心を尽くす。
豪華に見せるのではなく、
静かにもてなす。
形式を守るのではなく、
空間に趣を宿す。
ここに、書院造と数寄屋造りの
大きな違いがあります。
書院造が「整った格式の美」だとすれば、
数寄屋造りは
「崩しの中にある洗練の美」です。
ただし、崩すといっても
雑にするという意味ではありません。
むしろ、
高い美意識と技術がなければ、
数寄屋の空間は成立しません。

一見すると自然で、さりげなく、
作為を感じさせない。
けれど実際には、
柱の見せ方、天井の高さ、床の間の設え、
庭との関係、光の入り方、
素材の組み合わせに至るまで、
細やかな配慮が重ねられています。

本当に上質な住まいほど、
わざとらしさがありません。
説明されなくても、
そこに身を置くと落ち着く。
なぜか呼吸が深くなる。
視線の行き場、心の置き場がある。
数寄屋造りの魅力は、
まさにそこにあります。
数寄屋の歴史|草庵の精神から現代住宅へ
数寄屋造りの源流は、
茶室にあります。

安土桃山時代、
茶の湯の文化が深まる中で、
豪華な書院とは異なる、
簡素で小さな茶室が生まれました。
草庵風茶室と呼ばれるその空間は、
決して広くも、
華やかでもありません。
むしろ、狭く、質素で、簡素です。
しかしその小さな空間には、
人の心を深く整える力が存在しています。
低いにじり口から身をかがめて入る。
外の世界の身分や立場を一度手放す。
小さな空間の中で、
亭主と客が静かに向き合う。
茶碗、花、掛け軸、光、風、音。
すべてがその一瞬のために整えられる。
このような茶室の思想は、
やがて住宅建築にも影響を与えていきます。
江戸時代以降、
数寄屋の考え方は茶室だけではなく、
住まいの中にも
取り入れられるようになりました。
そして現代では、
純和風住宅や和モダン住宅、
旅館のような住まい、
庭とつながる平屋、
数寄屋の趣を持つリフォームや
リノベーションなど、
言葉の表現として
さまざまな形で受け継がれています。
〇関連blog
和モダン住宅の真価とは|数寄屋の美意識と設計思想から考える、上質な和モダンの住まい
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail670.html
大切なのは、
昔の形をそのまま
再現することではありません。

現代には現代の暮らしがあります。
家族構成も、生活時間も、
家事動線も、収納量も、
冷暖房の考え方も、
プライバシーの取り方も、
昔とは大きく異なります。

だからこそ、
現代の数寄屋住宅では、
伝統の美意識を
そのまま模倣するのではなく、
現代の暮らしに合うように
翻訳する設計力が求められます。
数寄屋造りの特徴
決まった形式がないからこそ、
設計者の感性が問われるということ。
〇関連blog
奈良で叶える数寄屋・和風住宅の設計美学|屋根・外壁・間取りから玄関まで、高級和モダンの家づくりを暮らしの心地よさを踏まえて建築家が適切な提案設計を
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail610.html
数寄屋造りには、
厳密な決まりごとがあるようで、
実は非常に自由な建築でもあります。
書院造のように
格式を重んじる様式とは異なり、
数寄屋造りでは、
あえて長押を省略したり、
床の間の形式を自由にしたり、
柱や梁の見せ方に
変化をつけたりすることがあります。
つまり、
数寄屋造りは「こうすれば数寄屋になる」
という単純なものではありません。
むしろ、形だけを真似ると、
途端に薄くなってしまいます。
丸太柱を使えば数寄屋なのか。
障子を入れれば和風なのか。
深い軒をつくれば高級和風住宅なのか。
もちろん、
それらは重要な要素です。
しかし本質に関しては、
もっと奥にあります。
数寄屋造りに必要なのは、
・余白の取り方
・素材の扱い方
・光と影の設計
・庭との距離感
・人の所作への配慮
・静けさのつくり方
目に見える形だけではなく、
そこに流れる時間や空気まで設計すること。
それが数寄屋の住まいを
考えるうえで欠かせない視点です。
自然素材を活かすということ
素材は“貼る”ものではなく“感じる”もの
数寄屋造りでは、
自然素材が大切にされます。
杉、檜、松、竹、土、石、和紙、
漆喰、珪藻土。
こうした素材は、
単に「自然素材だから良い」
というだけではありません。
自然素材には、
均一ではない表情があります。
木目の揺らぎ、節の存在、
土壁の質感、和紙を透過する光、
石の重み。
その一つひとつが、
空間に奥行きを与えます。
工業製品のように
完全に均一ではないからこそ、
そこに味わいが生まれます。
時間とともに色が深まり、
手で触れた場所に艶が出て、
季節や湿度によって表情が変わる。
住まいが、暮らしとともに育っていく。
それもまた、数寄屋の魅力です。
現代の住宅では、
メンテナンス性や性能面も重要です。
そのため、
すべてを昔ながらの素材で
つくることが最適とは限りません。
大切なのは、
使う場所を見極めることです。
人がよく触れる場所。
視線が自然に止まる場所。
光が美しく当たる場所。
庭とのつながりを感じる場所。
家族や来客の記憶に残る場所。
そうした場所に、
本物の素材を丁寧に使うことで、
空間の質は大きく変わります。
高級感とは、
単に高価な素材を
たくさん使うことではありません。
必要な場所に、
必要な質を、
過不足なく整えること。
そこに、
品のある住まいが生まれます。
借景と庭の関係・・・・・。
窓の外まで住まいとして考えるように。
数寄屋造りを考えるうえで、
庭との関係は欠かせません。
日本建築の魅力は、
室内だけで完結しないところにあります。
障子を開けた先に庭があり、
縁側があり、軒があり、
木々の揺らぎがある。
室内と屋外の境界が、
ゆるやかにつながっている。
この曖昧な境界こそ、
日本の住まいの美しさです。
現代住宅では、
敷地条件やプライバシーの問題から、
大きく外へ開くことが
難しい場合もあります。
道路からの視線、隣家との距離、
建物の密集、音の問題。
奈良県内や関西の住宅地でも、
周辺環境への配慮は欠かせません。
だからこそ、
設計の工夫が必要になります。
外に大きく開くのではなく、
内側に庭を抱く。
中庭や坪庭を設けて、
光と風を取り込む。
窓の位置を調整し、
視線を抜く方向を選ぶ。
塀や植栽で
外部からの視線をやわらかく遮る。
深い軒によって、
光や温熱の入り方を調整する。

このように、
数寄屋や和モダンの家では、
外部環境をそのまま受け入れるのではなく、
暮らしに適した景色へと
整える設計が大切になります。
借景とは、
単に山や庭園が見えることだけを
意味するのではありません。
日常の中に、
心が休まる視線の先をつくること。
それも現代住宅における
借景の考え方です。
たとえば、
朝に障子越しの光を見る。
夕方に庭木の影が壁に映る。
雨の日に濡れた石や植栽の色が深まる。
夜には室内の灯りが軒下へにじむ。
そうした小さな景色が、
暮らしの記憶になります。
旅館のような家に
憧れる人が本当に求めているもの。
「旅館のような家にしたい」
「数寄屋の雰囲気がある住まいにしたい」
「和風で落ち着く家にしたい」
このようなご相談には、
表面的なデザイン以上の想いが
含まれていることが多くあります。
旅館のような家に惹かれる方が
求めているのは、
単に畳や障子、
木の天井ではありません。
本当に求めているのは、
日常から少し離れたような落ち着き
帰宅した瞬間に心がほどける感覚
時間がゆっくり流れるような空間
人を迎えたときに自然と会話が深まる場所
等ではないでしょうか?
旅館や料亭の空間が心地よいのは、
余計なものが見えにくく、
視線の流れが整えられ、
照明がやわらかく、
素材に深みがあり、
音や気配まで丁寧に扱われているからです。
勿論そこには「接客」という事も含めて
ソフト面、ハード面の
バランスが存在しています。
これを住宅に置き換えると、
重要になるのは
次のような設計の意図です。
玄関に入った瞬間の見え方。
廊下からリビングへ向かう期待感。
庭が見える位置。
照明の高さと明るさ。
生活感を隠す収納。
家事動線の自然さ。
寝室へ向かう静けさ。
来客時と日常時の使い分け。
つまり、旅館のような家とは、
装飾の問題ではなく、
日常の所作や気持ちが美しく整う家
なのです。
和モダンと数寄屋の違い
“見た目の和”と“思想としての和”
近年、和モダン住宅に
関心を持つ方が増えています。
〇関連blog
静けさを住まいに宿すという贅沢、奈良で暮らす心地を意識する空間として人生を整える“和モダン住宅”という選択と提案
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail499.html
和モダンとは、
和の要素と現代的なデザインを
融合させた住まいです。
直線的な外観、落ち着いた色合い、
木や石などの素材感、
障子や格子、深い軒、
庭とのつながりなどが特徴として挙げられます。
しかし、和モダンにも深さがあります。
単に黒い外壁に木格子を合わせる。
畳コーナーを設ける。
和紙風の照明を使う。
それだけでは、
本当の意味で心地よい
和モダンにはなりません。
数寄屋の思想を取り入れた
和モダン住宅では、
もっと根本的な部分から設計を考えます。
光はどこから入るのか。
影はどこに生まれるのか。
庭はどの位置に見えるのか。
家族の気配はどう伝わるのか。
収納は生活感をどう整えるのか。
外からの視線をどう遮り、
内側にどう開くのか。
素材は時間とともにどう変化するのか。
こうした問いに、
住まい手ご家族の価値観や
生活文化を積み重ねることで、
見た目だけではない、
深い和モダンの住まいが生まれます。
やまぐち建築設計室が
大切にしているのも、まさにこの部分です。
和風に見える家をつくるのではなく、
和の美意識が
暮らしの質として感じられる家を
考えること。
そこに設計の意図があります。
高級和風住宅に必要なのは
“豪華さ”ではなく“品”
高級和風住宅という言葉を聞くと、
豪華な材料や大きな建物を
想像する方もいるかもしれません。
しかし、
本当に上質な和風住宅に必要なのは、
派手さではありません。
必要なのは「品」です。
品のある住まいは、
過剰に主張しません。
素材も、照明も、庭も、
家具も、
それぞれがほどよく調和しています。
たとえば、
玄関に入ったとき、
真正面に何を見せるのか。
廊下の幅をどの程度にするのか。
天井を高くする場所と、
あえて低く抑える場所をどう分けるのか。
窓の外にどの景色を切り取るのか。
照明器具を見せるのか、
それとも光だけを見せるのか。
こうした細部の積み重ねが、
住まいの品格をつくります。
高級感とは、
説明するものではなく、感じるものです。
そしてその感覚は、
図面だけではなかなか伝わりません。
実際に空間に身を置いたとき、
ふと静かになる。
声のトーンが少し落ち着く。
歩く速度がゆっくりになる。
自然と背筋が伸びる。
そうした身体感覚の中に、
上質な住まいの本質があります。
数寄屋住宅を
現代に取り入れるための設計視点
数寄屋造りを
現代住宅に取り入れる場合、
大切なのは
「どこまで本格的に再現するか?」
ではありません。
大切なのは、
どのように暮らしに馴染ませるのか?
ということです。
純和風の家として
数寄屋の要素を
しっかり取り入れる方法もあります。
一方で、
現代的な暮らしを軸にしながら、
玄関、和室、客間、庭、軒下、廊下、
リビングの一部に
数寄屋の趣を取り入れる方法もあります。
たとえば、
以下のような設計が考えられます。
玄関に落ち着きのある和の設えをつくる。
坪庭を設けて、
室内に静かな景色を取り込む。
リビングの一角に畳や板間を組み合わせる。
深い軒で日差しを整え、
外観に陰影をつくる。
木天井や間接照明で、
夜の空間に落ち着きを与える。
障子や格子で視線をやわらかく調整する。
自然素材を要所に使い、
手触りや経年変化を楽しむ。
収納を建築と一体化させ、
生活感を抑える。
こうした設計は、
単なる装飾ではありません。
暮らし方そのものを整えるための
工夫となります。
生活のしやすさを犠牲にしないこと
数寄屋造りや
和風住宅を考えるとき、
注意すべきことがあります。
それは、
見た目の美しさだけを
優先しすぎないことです。
どれほど美しい家でも、
毎日の暮らしが不便であれば、
住まいとしては最適解とは言えません。
収納が足りない。
掃除がしにくい。
動線が長い。
洗濯や家事に負担がかかる。
冷暖房が効きにくい。
来客時と日常の切り替えが難しい。
将来の暮らしに対応しにくい。
こうした問題があると、
最初は美しく見えても、
暮らしの中で
少しずつストレスになります。
だからこそ、
現代の数寄屋住宅では、
美しさと暮らしやすさの両立
が不可欠です。
美しいだけではなく、使いやすい。
便利なだけではなく、心が整う。
機能的でありながら、余白がある。
日常の動線が自然で、空間に品がある。
このバランスを整えることが、
建築家の役割です。
数寄屋の家・和風住宅を考える方へ
数寄屋造りの家、
和風住宅、
和モダン住宅を
検討されている方にとって
大切なのは、
単に「和風に見える家」を
つくることではありません。
奈良県内での計画の場合
奈良には、
古くからの町並み、
山並み、田園風景、寺社仏閣の気配、
落ち着いた住宅地など、
県内のいたるところで
地域ごとに異なる風景があります。
その土地の空気感を読み取り、
住まいの中に
どのように取り込むかによって、
家の印象は大きく変わります。
たとえば、
道路からの視線を抑えながら
中庭に開く家。
外観は静かに整え、
内側に光と風を招き入れる家。
深い軒や庭、
素材の陰影によって、
日常に旅館のような落ち着きを生み出す家。
和の趣を持ちながら、
現代の家事動線や
収納計画に配慮した和モダン住宅。
これらは、
単にデザインの好みだけで
成立するものではありません。
敷地条件、周辺環境、
家族構成、暮らし方、将来の変化、
施工精度、素材選定、メンテナンス性。
そのすべてを踏まえたうえで、
住まいとしての完成度が決まります。
やまぐち建築設計室では、
奈良県橿原市を拠点に、
新築注文住宅、建て替え、リフォーム、
リノベーションのご相談を承っています。
数寄屋の趣を取り入れた住まい、
旅館のような落ち着きのある家、
和モダンで
上質な暮らしを考えている方は、
まずはオフィシャルホームページの
設計事例をご覧ください。
写真だけでは伝わらない設計の意図や、
暮らしに合わせた
空間づくりの考え方を
感じていただけるはずです。
やまぐち建築設計室が考える
数寄屋・和風住宅の価値
やまぐち建築設計室では、
住まいを単なる建物としてではなく、
暮らしと人生を整える器であり環境
として考えています。
間取りをつくる前に、
まず暮らしを見つめる。
どんな時間を大切にしたいのか。
どのように家族と過ごしたいのか。
一人の時間をどのように持ちたいのか。
人を迎える場をどう考えるのか。
庭や外部との関係をどう整えるのか。
将来の暮らしの変化にどう備えるのか。
こうした問いを丁寧に整理することで、
住まいの方向性は
少しずつ明確になります。
数寄屋の家、和風住宅、
和モダン住宅を考える際にも、
最初に必要なのは、
形を決めることではありません。
必要なのは、
自分たちにとっての
心地よさを言葉にすることです。
旅館のような静けさが大事なのか。
庭とつながる暮らしを求めているのか。
来客を丁寧にもてなす空間が必要なのか。
日常の生活感を抑えた住まいにしたいのか。
家族が自然に集まる場所を大切にしたいのか。
年齢を重ねても
落ち着いて暮らせる家にしたいのか。
その問いによって、
最適解を生み出す為の設計は変わります。
設計事例を見るときに
意識していただきたいこと。
やまぐち建築設計室の
オフィシャルホームページに
掲載している住まいの事例を
ご覧いただく際には、
外観や内装の印象だけでなく、
ぜひ次のような視点でも
見ていただきたいと思います。
なぜ、この位置に窓があるのか。
なぜ、この場所に庭が設けられているのか。
なぜ、外に対して閉じ、内側に開いているのか。
なぜ、照明が控えめに計画されているのか。
なぜ、素材の表情が
強く出すぎないように整えられているのか。
なぜ、生活感が見えにくい構成になっているのか。
設計には、必ず理由があります。
美しい写真の背景には、
暮らし方の読み取りがあります。
家族の距離感、敷地環境、
光の入り方、風の抜け方、収納計画、
家事動線、来客時の印象、将来の使い方。
それらを丁寧に整理した結果として、
空間の表情が生まれます。
数寄屋や和モダンの住まいは、
写真映えするためだけの
建築ではありません。
本当に大切なのは、
そこで過ごす時間がどう変わるかです。
数寄屋の家を建てたい方へ
最初に考えるべきこと・・・・・。
数寄屋造りや和風住宅に
興味を持たれた方は、
まず次のようなことを考えてみてください。
自分が惹かれているのは外観なのか。
室内の落ち着きなのか。
旅館のような非日常感なのか。
庭とのつながりなのか。
茶室のような静けさなのか。
素材の本物感なのか。
それとも、
日常を少し丁寧に過ごせる感覚なのか。
この整理ができると、
家づくりは大きく変わります。
「和風にしたい」という言葉の中には、
人によって
違う意味が含まれています。
ある方にとっては、
深い軒と
瓦屋根のある外観かもしれません。
ある方にとっては、
木や土壁の質感かもしれません。
ある方にとっては、
庭を眺めるリビングかもしれません。
ある方にとっては、
旅館のような玄関や客間かもしれません。
ある方にとっては、
静かに一人で瞑想するように
過ごせるような居場所かもしれません。
だからこそ、
打ち合わせでは、
形よりも先に
感覚を共有することが大切です。
よくあるご質問
・数寄屋造りの家は現代の暮らしにも合いますか?
合います。
ただし、
昔ながらの形式をそのまま再現するのではなく、
現代の生活動線、収納計画、断熱性能、
メンテナンス性に合わせて
設計することが大切です。
数寄屋の趣を活かしながらも、
毎日の暮らしが無理なく整うこと。
それが現代住宅としての
数寄屋の家には必要です。
・和風住宅と和モダン住宅の違いは何ですか?
和風住宅は、
あえて分けるとすれば
伝統的な意匠や素材感を
大切にした住まいです。
一方で和モダン住宅は、
分かりやすい分類を行うと
和の美意識を現代的な間取りや設備、
暮らし方と調和させた住まいです。
どちらが良いということではなく、
暮らし方や好みによって
最適な方向性は変わります。
・数寄屋の趣を一部だけ取り入れることはできますか?
可能です。
玄関、客間、和室、坪庭、軒下、
リビングの一部など、
暮らしに合う場所へ数寄屋の要素を
取り入れることで、
日常に静けさや品格を加えることができます。
すべてを本格的な数寄屋造りにしなくても、
設計の工夫によって
十分に趣を感じる住まいにすることはできます。
・奈良で和風住宅を建てる場合何を重視すべきですか?
奈良独特の法規制、全般的な法規制、
奈良の気候、敷地環境、周辺の景観、
道路からの視線、
庭との関係を踏まえた設計が重要です。
特に和風住宅や数寄屋の家では、
外観だけでなく、
光・影・素材・庭の扱い方が
住まいの質を左右します。
・数寄屋造りや和風住宅は
リフォーム・リノベーションでも可能ですか?
可能です。
既存住宅の構造や状態にもよりますが、
玄関、和室、庭、照明、素材、
造作家具、収納計画などを見直すことで、
数寄屋の趣や和モダンの
雰囲気を取り入れることができます。
新築だけでなく、
建て替え、リフォーム、
リノベーションにおいても、
暮らし方に合わせた設計が大切です。
数寄屋造りは、
暮らしの品格を整える建築。
数寄屋造りは、
日本の伝統的な建築様式でありながら、
現代の住まいにも
深く通じる考え方を持っています。
わびさびの美意識。
自然素材の表情。
光と影の設計。
庭や借景とのつながり。
余白のある空間。
人をもてなす心。
日々の所作を整える静けさ。
これらは、
現代の暮らしにおいても
決して古いものではありません。
むしろ、情報や物があふれ、
日々が慌ただしく過ぎていく
今だからこそ、
数寄屋の思想は
住まいに必要とされているのでは
ないでしょうか?
目立つ家ではなく、深く満たされる家。
飾る家ではなく、整う家。
流行に寄せる家ではなく、長く愛せる家。
便利さだけではなく、
心の余白まで考えられた家。
ごく一部ですが・・・それらが、
数寄屋の美意識を取り入れた
住まいの魅力です。
やまぐち建築設計室では、
数寄屋造りや和風住宅、
和モダン住宅を、
単なるデザイン様式としてではなく、
暮らしの質を高めるための
設計思想として考えています。
奈良で和風住宅を建てたい方。
数寄屋の趣を持つ家を考えている方。
旅館のような
落ち着きのある住まいに憧れている方。
和モダンな注文住宅や、
上質なリフォーム・リノベーションを
検討されている方。
まずは、どんな家を建てたいかではなく、
どんな時間を暮らしの中に
取り戻したいのかということを
考えてみてください。
その問いの先に、
本当に必要とする
住まいの趣が見えてきます。
〇関連blog
原点回帰という訳ではありませんが住宅設計と暮らしの趣に和風住宅の存在と過ごし方のイメージ、旅館のように暮らす過ごし方も和の設計デザインで満たされる空間に。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail179.html
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
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