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ブログ・コラム

2026.03.15

なぜ事業用物件の価値は設計で変わるのか|建築家が考える店舗設計と賃貸テナント経営のポイント

カテゴリ:
体験を設計する店舗・空間デザイン

事業用物件の設計で大切にしていること

建物は「事業の器」であるという考え方

 

事業用物件の設計を行う際、

やまぐち建築設計室では

住宅設計とは少し異なる視点で

建築計画を考えています。

 

高級感のあるホテルライクな店舗空間の内観。木目天井と曲線天井の照明デザイン、ガラスショーケース、グレーの壁面、桜の生け花が配置された上質な店舗設計。事業用物件としての価値とブランド性を高める建築デザインの事例。

※空間の質が商品の価値を静かに語りはじめる。
 落ち着いた光と素材が調和する、
 上質な物販店のための空間設計提案事例。

 

 

住宅は

暮らしのための空間ですが、

事業用建築は「事業を支える空間」

だからです。

 

店舗、テナントビル、賃貸住宅、

あるいは民泊やゲストハウスなども含め、

事業として成立する建築には

共通している重要な考え方があります。

 

それは

建物は完成した瞬間がゴールではなく、

そこから長い運営の時間が

始まるということです。

 

そのため設計の段階では

 

・賃貸物件としてのリスク

・店舗運営のしやすさ

・テナントの入れ替わり

・建物の維持管理

 

といった要素を

スケルトンの状態(骨組)と、

インフィルの状態(中身)とを

建築計画の中にあらかじめ

織り込んでいきます。

 

空間の質が、事業の価値をつくる

 

店舗を訪れたとき、

お客は無意識のうちに

空間から多くの情報を受け取っています。

 

例えば

 

・空間の落ち着き

・照明の柔らかさ

・素材の質感

・動線の快適さ

 

これらは

言葉として認識されることは

少ないですが、

来店するお客様の印象に

確実に影響を与えています。

 

店舗スタッフの状態も含めて・・・・・。

 

今回のイメージ画像のように

木目天井の柔らかな質感と

曲線を描く照明デザイン、

そしてガラスショーケースの

透明感が調和する空間は

 

静かで上質な時間を感じさせる空間

 

になります。

 

こうした空間では

商品そのものの価値が

より美しく伝わります。

 

物販店において、空間デザインは

単なる内装ではなく

ブランド価値を表現する環境

でもあります。

 

高品質な物販店舗に求められる空間設計

 

質の高い商品を扱う店舗では、

空間のあり方も

とても重要になります。

 

例えば

・和菓子

・洋菓子

・ジュエリー

・高級雑貨

・伝統工芸品

などは、

単に商品を並べるだけでは

本来の魅力が伝わりません。

 

むしろ、商品を引き立てる空間

が必要になります。

 

例えば今回の空間のように

 

・ガラスショーケース

・柔らかな間接照明

・木目天井

・落ち着いたグレーの壁面

 

といった要素が組み合わさることで

商品が美しく見える環境

が整います。

 

店舗空間とは

商品を展示する舞台

でもあるのです。

 

「落ち着いた空間」は購買体験を変える

 

高級物販店において

重要なのは

 

お客様がゆっくり商品と

向き合える空間です。

 

この辺りは、住宅設計の「余白」と

共通する部分もあります。

 

人は慌ただしい空間では

商品をじっくり見ることができません。

 

店舗スタッフからの積極的な声掛けも

逆効果になる事もあります。

 

販売する商品や

提供するサービスによって

様々な質の違いが生じるように

店舗そのものにも求めるべき価値は

変わってきます。

 

落ち着いた空間では

 

・商品をゆっくり見る

・タイミングよくスタッフと会話する

・価値を理解する

 

という時間が生まれます。

 

どちらかといえば、

「一を聞いて十を知る」のような

察する空間構成が必要。

 

その結果として

商品への信頼感が高まり、

購買体験の質が上がります。

 

建築は

この体験を支える

重要な要素になります。

 

店舗設計で重要になる「動線」

 

店舗空間では、動線設計

も非常に重要になります。

 

例えば

 

・入口からショーケースへの視線

・スタッフの動き

・レジまでの流れ

 

これらが整理されていないと

空間は使いにくくなります。

 

動線が整うと

 

・お客様が自然に商品を見る

・スタッフがスムーズに接客できる

・店舗全体が落ち着いた雰囲気になる

 

という効果が生まれます。

 

やまぐち建築設計室では

こうした動線計画を

丁寧に検討しながら

店舗設計を行っています。

 

事業用物件で重要な「賃貸リスク」

 

事業用物件では

もう一つ重要な視点があります。

 

それはテナント物件の場合ですが

賃貸物件としてのリスクです。

 

例えば

 

・空室リスク

・用途変更リスク

・管理リスク

 

などです。

 

これらは

建物が完成した後に

初めて問題になることが多いのですが、

 

実は設計の段階で

ある程度対策することができます。

 

例えば店舗テナントの場合

 

・給排水の位置

・電気容量

・厨房設備の余地

 

などを工夫することで

複数の用途に対応できる空間

をつくることができます。

 

これは

テナント募集の幅を広げる

重要な設計ポイントです。

 

時代の変化に対応できる建物

 

街の風景は

時代とともに変わります。

 

かつて街に多かった

 

・書店

・レンタルビデオ

CDショップ

 

などは

現在ではかなり減りました。

 

その代わり

 

・カフェ

・美容サロン

・フィットネス

・コワーキングスペース

・専門物販店

 

などが増えています。

 

つまり10年後には

建物の用途が変わる可能性がある

ということです。

 

そのため設計では

 

・天井高さ

・間口の広さ

・柱配置

・空間分割

 

などを考えながら

用途変更がしやすい建物

を計画することが重要になります。

 

建物は「長く使われること」で価値が生まれる

 

建物は10年、20年、30年

と使われるものです。

 

古くなる事で味わいが深まり

新たな価値が生まれる

デザインも存在します。

 

だからこそ設計の段階で

ある時期を想定して

未来の使い方まで想像することが

重要になります。

 

建築は、単なる形ではなく

人の活動を支える環境空間です。

 

そして事業用建築は

事業の未来を支える器でもあります。

 

高品質な物販店に求められる

空間価値とは何か?

 

物販店の設計を考える際、

単に商品を並べる空間を作るだけでは

本当の意味で

魅力的な店舗にはなりません。

 

特に

 

・高級菓子

・ジュエリー

・工芸品

・高品質な雑貨

 

などを扱う店舗では、

空間そのものがブランドの一部

になります。

 

このブログをご覧になっている方も

そうではありませんか?

商品が持つ価値は、

空間の雰囲気によって

大きく印象が変わります。

 

例えば、同じ商品でも

 

・雑然とした店舗

・落ち着いた上質な店舗

 

では、

お客様が感じる価値は

まったく違うものになります。

 

だからこそ

商品を引き立てる空間

が必要になります。

 

商品を主役にする空間デザイン

 

店舗設計では

商品を主役にする空間

を意識することが重要です。

 

今回の画像のような空間では

 

・ガラスショーケース

・柔らかな間接照明

・木目の天井

・グレーの壁面

 

といった要素が調和しています。

 

高級物販店の店舗設計事例。木目天井と間接照明、石張り壁、ガラスショーケースを正面に配置したホテルライクな空間デザイン。事業用物件やテナント賃貸の価値を高める建築家による店舗空間設計。

※商品が美しく見える空間とは、
 派手なデザインではなく、
 空間が整うように価値の設計を。

 

 

このようなデザインは

空間が主張しすぎないが

イメージをつくりだす

という特徴があります。

 

つまり

空間は美しく整えながらも

商品を引き立てる存在になります。

 

これは

高級物販店の設計において

とても重要な考え方です。

 

照明がつくる空間の質

 

店舗空間において

非常に大きな役割を持つのが

照明計画です。

 

照明は

空間の印象を決定づける

重要な要素になります。

 

例えば、強い照明の店舗では

明るく活気のある印象になりますが、

高級物販店では

それとは少し違った

空間の質が求められます。

 

必要になるのは、柔らかな光です。

 

例えば

 

・天井の間接照明

・ショーケースの照明

・壁面を照らす光

 

これらが重なり合うことで

落ち着いた空間が生まれます。

 

この光のバランスが

空間の品格を決めます。

 

木目天井がつくる落ち着き

 

今回の空間では

木目天井が使われています。

 

木という素材は

人に安心感を与える素材です。

 

自然素材が持つ温かさは

 

・緊張を和らげる

・空間を落ち着かせる

 

という効果があります。

 

高級物販店ではこのような

心理的な安心感も大切になります。

 

商品が高額になればなるほど

その傾向が必要ですし

VIPルームのある店舗の場合は

特に重要なコンセプトが必要です。

 

商品を見る時間が

ゆったりと流れる空間は

お客様にとって、

心地よい体験になります。

 

建築は

この体験を支える役割も

持っています。

 

曲線天井がつくる上質な空間

 

天井のデザインも

店舗の印象を大きく左右します。

 

今回の提案空間では、

曲線を描く天井設計を提案しています。

 

曲線は

 

・柔らかい印象

・流れるような空間

・上品な雰囲気

 

を生み出します。

 

直線的な空間よりも、

優しい印象になります。

 

このようなデザインは

ホテルや高級ブランド店舗でも

採用する事が多い手法です。

 

つまりホテルライクな空間印象を

引き出す際の

重要な要素でもあります。

 

桜の生け花が生み出す季節感

 

店舗空間では

季節を感じる演出も

大切になります。

 

今回の空間では

桜の生け花が

空間に彩りを与えています。

 

こうした自然の要素は

・空間に生命感を与える

・季節の変化を感じさせる

・空間に柔らかさを生む

という役割があります。

 

特に日本の店舗では季節感

は重要な要素です。

 

お客様は、空間から

 

・春

・夏

・秋

・冬

 

の雰囲気を感じ取ります。

 

このような演出も

店舗デザインの

大切な要素になります。

 

高級物販店に必要な「静けさ」

 

高級物販店では、

にぎやかさよりも静かな空間が

求められます。

 

これは

単に音が静かという意味ではなく

空間全体が

落ち着いた雰囲気であることを

意味します。

 

例えば

 

・色のトーン

・素材の質感

・照明の明るさ

 

などが

整っている空間では

自然と静かな雰囲気が生まれます。

 

この静けさが

商品の価値を引き立てる環境

になります。

 

店舗空間はブランド体験の場

現代の店舗は

単なる販売の場所ではありません。

 

むしろ

ブランド体験の場になっています。

 

例えば

 

高級ブランド店では商品だけでなく

 

・空間

・接客

・照明

・香り

 

などすべてが

ブランドの世界観をつくっています。

 

つまり

店舗空間そのものが

ブランドのメッセージなのです。

 

建築が生み出す付加価値

 

建築の役割は

単に建物をつくることではありません。

 

建築は

 

・人の行動

・空間体験

・ブランド価値

 

に影響を与えます。

 

店舗設計においては空間の質が

 

・商品の印象

・購買体験

・ブランドイメージ

 

に大きく影響します。

 

そのため、建築家は

単にデザインをするだけではなく

空間の価値を設計する

必要があります。

 

建築家の役割とは?

建築家の仕事は

図面を描くことではありません。

 

本来の役割は

 

・土地を読む

・事業の方向性を理解する

・市場を考える

・空間の可能性を引き出す

 

ことです。

 

店舗設計では特に経営の視点と

店舗を訪れるお客様の視点の両方

が重要になります。

 

もっと言えば、そこで働く人(スタッフ)

維持管理メンテナンス会社、

納品協力会社・・・・etc。

 

店舗が店舗として

成り立つために必要な要素。

 

例えばですが

 

・お客様の動線

・スタッフ動線

・商品陳列

・接客空間

 

などを丁寧に計画することで

店舗の使いやすさは

大きく変わります。

 

これは

売上にも影響する部分です。

 

店舗設計と賃貸物件設計の共通点

 

店舗設計と賃貸物件設計は、

一見すると別の建築のように見えます。

 

しかし実際には、

共通している重要な視点があります。

 

それは「長く使われる建物をつくること」

です。

 

店舗は経営の変化やブランディングによって

改装や用途変更が行われます。

 

テナントビルも

 

・入居者の入れ替わり

・業種の変化

 

が起こります。

 

そのため事業用建築では

柔軟性のある設計が

とても重要になります。

 

賃貸物件で考えるべき「3つのリスク」

 

事業用物件を計画する際、

設計段階から考えるべきリスクがあります。

 

代表的なものが

 

・空室リスク

・用途変更リスク

・管理リスク

 

です。

 

これらは建物が完成してから

初めて問題になることが多いのですが、

実は、設計の段階で対策できる部分

が多くあります。

 

空室リスクを減らす建築

 

賃貸物件において

最大の課題の一つが空室です。

 

テナントが入らない建物は

収益を生みません。

 

そのため、

テナントが入りやすい建物を

計画することが重要になります。

 

例えば

 

・視認性の高いファサード

・柔軟な間取り

・設備対応力

 

などがポイントになります。

 

特に店舗テナントでは

 

・給排水位置

・電気容量

・ダクト計画

 

などを工夫することで

多様な業種に対応できる建物

になります。

 

入居済みのテナントの

ブランディングによる改装、

店舗運営方針変更の場合にも

柔軟に対応が出来ますし、

これはテナント募集の幅を広げる

重要な設計要素となります。

 

用途変更がしやすい建物や業種

 

街の商業環境は

時代とともに変化します。

 

かつては

 

・本屋

CDショップ

・写真店

 

などが多くありましたが、

現在では

・カフェ

・美容室

・フィットネス

・シェアオフィス

・専門店店舗

などが増えています。

 

つまり、テナント運営からの

建物の長期運用としては

テナントや店舗の用途は変わる

という前提で

設計することが重要です。

 

そのため

 

・柱の配置

・天井高さ

・間口

・区画分割

 

などを考慮し、用途変更しやすい空間

をつくることが

長期的な価値につながります。

 

管理しやすい建物であること。

もう一つ重要なのが

管理性です。

 

建物は、建てて終わりではなく

その後の運用として

 

・清掃

・設備点検

・メンテナンス

 

が続きます。

 

管理しにくい建物は、時間とともに

 

・共用部が荒れる

・設備トラブルが増える

・建物価値が下がる

 

という状況になります。

これは、

マンションでも起こる事です。

 

そのため設計段階で

 

・設備点検スペース

・ゴミ置き場

・清掃動線

 

などを計画します。

 

目立たない部分ですが

建物の価値を守る重要な要素となります。

 

店舗開業を考える方へ

店舗を開業する際、

多くの方が

・立地

・内装デザイン

・商品構成

を考えます。

 

しかし、実際の店舗経営では

空間の使いやすさ

がとても重要になります。

 

例えば

・接客のしやすさ

・商品補充のしやすさ

・バックヤードの動線

・日常の清掃

などです。

 

これらは実は、

テナントとしての設計段階や

路面店舗としての設計段階で

決まる部分が多いのです。

 

店舗空間は

バックヤードも含めて

毎日酷使される場所です。

 

使いやすい店舗は

・スタッフの負担が少ない

・接客が丁寧になる

・空間が整う

という効果があります。

 

結果として、

店舗の雰囲気も良くなります。

 

空間が生み出すブランド価値

 

店舗にとって空間は

ブランドそのものでもあります。

 

例えば先にも書きましたが、

高級ブランド店では、

商品だけでなく

 

・空間

・照明

・接客

 

すべてが

ブランド体験になっています。

 

今回の画像のような

 

・木目天井

・曲線照明

・ガラスショーケース

・桜の生け花

 

といった要素が整った空間は

落ち着いた上質な時間を感じさせます。

 

このような空間では

商品そのものの価値が

より美しく伝わります。

 

建築は事業の未来をつくる

 

建築はそういう意味で

・人の行動

・空間体験

・事業の可能性

に影響を与えます。

 

・動線が整った店舗

・落ち着いた空間

・魅力的なファサード

 

これらはお客様の印象を大きく変えます。

 

つまり建築は事業の未来を支える環境

なのです。

 

 

器が整い環境が整えば

事業は成長しやすくなります。

 

逆に、器が使いにくいと

様々なリスクと弊害が生まれやすくなり

事業の可能性も

小さくなってしまいます。

 

だからこそ設計の段階で

 

・空間の質

・運営のしやすさ

・将来の変化

 

まで想像することが大切です。

 

やまぐち建築設計室では

住宅設計だけでなく

 

・店舗

・テナント

・賃貸住宅

・民泊

・ゲストハウス

 

などの設計にも

取り組んでいます。

 

その中で常に大切にしているのは

人の活動を支える建築

という考え方です。

 

建築とは単なる形ではなく

人の時間と行為を包む為の環境です。

 

そして事業用建築は、

事業の未来を支える器でもありますから。

 

未来の可能性を

デザインから考えるように。

 

テナント物件の運用を考えている、

店舗の開業考えている、

店の独立を考えてみたい・・・・。

今回のblogが

そんな皆さんの目に届けば幸いです。

 

○関連blog

売場ではなく、体験を設計する。上質な店舗、ブランドが大切にしている「選ぶ時間」という価値

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail740.html

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

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