ブログ・コラム
2026.02.28
奈良の建築家が手がける注文住宅|「見方を変える」ことで暮らしの時間と人生設計を整える間取りの思想
- カテゴリ:
- 住まいと暮らしの考え方
見方を変えるという設計。
暮らしの時間が変われば、
人生の質も変わるということ。
家づくりを考え始めると、
多くの方が
最初に考えるのは「間取り」です。

※間取りとは部屋の配置ではなく、
人生の時間配分を設計するプラン。
リビングは何畳にするか。
キッチンはアイランド型か対面型か。
収納は足りるか。
回遊動線は必要か。
どれも大切な要素です。
けれど私は、
その前に考えるべきことがあると
毎回新規のご相談者さん話しています。
「暮らしの見方を変える」ということ。
家づくりは、
人生設計そのものです。
住まいは、
その時間を包み込むための器です。
朝の光の入り方。
帰宅後の安堵感。
家族の距離感。
一人になれる静けさ。
それらは、
図面の中では数値化できません。
けれど、
人生の質を決めているのは、
実はこうした
そこに住む人の「感覚の積み重ね」です。
環境心理学の視点では、
人は無意識のうちに「空間」に
影響を受け続けています。
天井の高さ。
光の柔らかさ。
音の響き方。
素材の質感。
それらが感情を整え、
思考の質を変え、
行動を変えていく。
つまり、
住まいの在り方は
人生を方向づけているのです。
見方を変えると、
間取りの持つ意味が変わるということ。
例えば、
「広いリビングが欲しい」という要望。
これは本当に「広さ」が
欲しいのでしょうか?
もしかすると、
・家族が自然に集まる時間
・閉塞感のない安心感
・心が解放される余白
を求めているのかもしれません。
見方を変えれば、
本当に身では「部屋の帖数」ではなく、
・視線の抜け
・天井高さのコントロール
・中庭とのつながり
・間接照明による陰影設計
かもしれません。
やまぐち建築設計室では、
「何を建てるか」よりも
「どう生きたいか」を起点に
住まいの設計を進めます。
暮らし方が変われば、
時間の質が変わるということ。
近年、奈良県内でも
・在宅ワークの増加
・子育てと仕事の両立
・二世帯同居
・老後を見据えた住まい計画
など、
暮らしの形は大きく変化しています。
けれど多くの方は、
これまでの住宅の常識の中で
考えてしまうこと、
これまでの心地良さと
今の状態が続くと考えている
ということはありませんか?
・LDKはこうあるべき
・玄関はこうあるべき
・個室は人数分必要
本当にそうでしょうか?
見方を変えることで、
・孤独を肯定する小さな居場所
・家族の気配だけを感じる距離感
・光と影が感情を整える空間
・収納が動線と一体化する設計
が生まれます。
住まいは、
正解を探すものではありません。
人生の問いを育てる空間、
それぞれの「最適解」を探すものです。
上質さとは、静けさの設計
人生の事を大切に考えている
住まい手の方からの
相談で共通するのは、
「広さ」や「豪華さ」よりも
「落ち着き」や「本質的な豊かさ」を
求めていること。
ホテルライクとは、
装飾の多さではありません。
和モダンとは和風という
形式ではありません。
過剰な主張を削ぎ落とし、
整えられた光と素材で
感情を穏やかに保つ設計。
つまりは思想と思考から成り立つ
空間の本質のことです。
奈良という土地の静けさ。
歴史の重なり。
自然の移ろい。
それらを背景に、
住まい手が
「自分に還る住まい」を設計する。
人生のステージが変わるとき
子どもが生まれる。
独立する。
親と同居する。
仕事の責任が変わる。
人生は常に動いています。
住まいは、カタチが出現してからは
その状態をどのように使って
暮らしていくのかが重要です。
だからこそ、
・可変余白
・中間領域
・将来を見据えた動線
・感情を整える照明設計
・どの時点で「メンテナンス」を加えるのか
などを、計画として
織り込む必要があります。
家は「今」のためだけでなく、
「これから」のために設計するもの。
それが、
人生設計と建築設計を結ぶ理由です。
見方を変えるという意味
多くの方が、
「他の人と同じで安心」
という選択をするかと思います。
理大衆心理において、
マジョリティー(多数派)と
マイノリティー(少数派)は、
互いに異なる影響力と
心理的メカニズムを持っています。
多くの人の正解にすがろうとしますし
集団の中での数や権力の多寡によって、
本音とは別のところで
人の行動や意見は大きく変化します。
家造りの際には、親兄弟、
友人や、親戚、会社の同僚や
先輩などの意見もあると思います。
けれど本当に大切なのは、
他人の正解ではなく、
自分の最適解です。
価値観もいろいろあり
食事の好みも、洋服(衣服・衣料品)の好み
趣味や時間の過ごし方の価値も
皆さん同一ではありません。
誰のための住まいなのか?
ある意味では
世間一般の常識から見方を変えることは、
時に勇気が必要です。
しかしその一歩が、
・最適解に近づく家づくり
・家族の距離感が整う空間
・心が静かに整う住まい
を生み出します。
住まいは人生を翻訳する装置
やまぐち建築設計室では、
住まい造りの際には
見える間取りの価値、
単なる間取り提案ではなく、
人生の翻訳としての
住まいの設計を行っています。
住まいは答えの集合体
ではありません。
問いを育てる集合体です。
見方を変えれば、
暮らしの時間は変わる。
暮らしの時間が変われば、
人生の質は変わる。
その設計を、丁寧に考えています。
住まいづくりは、
情報収集ではなく「思考整理」
そこから始まります。
まずは、
あなたの暮らしの見方を
家族で考え
意見を出し合う
人生設計の時間を大切に。
少し立ち止まって考えてみたい
そんな方の目に、
そっと届けば幸いです。
○関連blog
間取りを描く前に考えておくべき、住まい手の人生と暮らしを整える住まいづくりの考え方
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail752.html
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建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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