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ブログ・コラム

2026.01.07

家づくりは「問い」から始まる・最適で理想の暮らしを後悔なく形にする、設計の思考整理

カテゴリ:
過ごし方、暮らし方、生活環境と間取り

家づくりは「問い」から始まる

ということ。

暮らしを言語化するための

思考整理を丁寧に。

 

注文住宅の設計初期段階で、建築家が間取り図や平面図を広げながら、家族の暮らし方や動線、採光、収納計画を総合的に検討している様子。奈良の建築家・やまぐち建築設計室が、図面の前で“問い”を整理し、理想の暮らしを言語化しながら住まいを設計している家づくりのプロセスを表した一枚。

※暮らしを読み解いた後に暮らしの最適解を考えた

設計を行うように、やまぐち建築設計室では

間取りやデザインの前に

「どんな時間を大切にしたいか」

という問いから、

住まいの設計を始めています。

 

 

家づくりを考え始めたとき、

多くの人が最初につまずく場所。

 

家づくりを考え始めると、
多くの方が真っ先に

「間取り」や「デザイン」を

探し始めます。

 

・この間取りで本当に失敗しないだろうか
SNSで見た家のほうが、正解なのではないか
・せっかく建てるなら、おしゃれな家にしたい

 

これは、ごく自然な感情です。

 

特に、

仕事も家庭も充実している人ほど、
限られた時間で、

後悔のない選択をしたい

という想いが強くなります。

 

しかし・・・・・。
情報が溢れている今だからこそ、
選択肢が増えれば増えるほど、

迷いと不安は

大きくなっていきます。

 

設計の現場に立ち続けてきて、
いえづくりの大切な部分に関して

ある共通点があることを

ご相談に来られた方に

お伝えしています。

 

本当に満足度の高い

家づくりをされている方ほど、
間取りやデザインの前に、

「自分たちなりの問い」を

持っているということ。

 

家づくりは、
図面から始まるものでは

ありません。

 

まずは、
「問い」から始まります。

 

なぜ「問い」がないまま

家づくりをすると迷うのか?。

 

問いがない状態で

家づくりを進めると、
人は無意識のうちに

「正解探し」を始めます。

 

SNSでよく見る人気の間取り
・流行している設備や仕様
・誰かの成功事例

 

それ自体が悪いわけではありません。

 

ただし、

ひとつ忘れてはいけないことが

あります。

 

それらはすべて、
「誰かの暮らしの答え」

だということ。

 

自分たちの問いが

言葉になっていないまま、
他人の答えだけを集めてしまうと、
判断基準が定まらなくなります。

 

そして、

完成後にこう感じることが

多いのです。

 

「悪くはないけれど、
どこかしっくりこない」

 

この違和感の正体は、
センスや知識の

問題ではありません。

 

問いが言語化されないまま、
答えだけを

積み重ねてしまったこと。

 

その結果として生まれる、

静かな暮らしのズレなのです。

 

暮らしを言語化する「5つの問い」

ここからは実際に

やまぐち建築設計室の設計相談でも

行っている

「暮らしを言葉にするための問い」を、

少しだけご紹介します。

 

すべてに答える必要はありません。
気になった問いを、

ひとつだけでも

心に留めてみてください。

 

平日の朝、

どんな気持ちで一日を始めたいですか?

 

慌ただしくても効率を優先したいのか。
それとも、

少し余白のある朝がいいのか。

 

・家族と顔を合わせながら準備したい
・一人で静かに気持ちを整えたい

この答えによって、
キッチンの配置、洗面動線、

光の取り入れ方は

大きく変わります。

 

外から帰ったとき、

最初に何をしたいですか?

 

靴を脱いで

すぐにリビングへ向かう人。

 

まず荷物を置きたい人。

 

一度、

気持ちを切り替えたい人。

 

この問いは、
玄関・土間・収納・リビングの

関係性を検討する、

非常に重要なヒントになります。

 

「片付いている」と

感じる基準はどこにありますか?

 

常に整っていないと

落ち着かないのか。
多少の生活感は

気にならないのか。

 

収納は、
多ければ良いわけでも、
隠せば解決する

わけでもありません。

 

自分たちの基準を知ることで、
見せる収納と

隠す収納のバランスが

見えてきます。

 

休日、家の中で

一番長く過ごしたい場所は

どこですか?

 

リビングなのか。
ダイニングなのか。
中庭やテラスなのか。

 

この問いは、
面積配分だけでなく、
天井高さや居場所の「質」を

決める問いでもあります。

 

この家で、

10年後も変わらず

大切にしていたい時間は何ですか?

 

流行は変わります。
ライフスタイルも変化します。

 

それでも、
これだけは変わらずに

大切にしたい。

 

そう思える時間こそが、

家づくりの

揺るがない軸になります。

 

問いが言葉になると、

家づくりは驚くほど

未来が見えやすくなるという事。

 

問いが整理されると、
家づくりは驚くほど

シンプルになります。

 

・迷う時間が減る
・選択の理由を説明できる
・打ち合わせが、深く、豊かになる

 

「何を選ぶか」ではなく、
「なぜそれを選ぶのか?」を
自分たちの言葉で

語れるようになるからです。

 

設計とは、
正解を当てる作業ではありません。

暮らしの輪郭を、

少しずつ言葉にしていくプロセス。

 

その積み重ねが、

住まいの質を決めていきます。

 

建築家は

「答えを出す人」ではありません。

建築家は、
暮らしの答えを

押し付ける存在ではありません。

 

住まい手さんが
まだ言葉にできていない問いを、
掘り起こし、整理し、

形にしていく存在です。

 

図面は、

その結果として現れるもの。

 

問いが深いほど、
住まいは静かに、
そして長く、

暮らしに寄り添ってくれます。

 

家づくりの前に、

ひとつだけでも

やってみてください・・・・・。

 

もし今、

 

・何から始めていいかわからない
・情報に少し疲れてしまった
・なんとなく不安を感じている

 

そんな気持ちがあるなら、
今日紹介した問いを、

ひとつだけで構いません。

紙に書き出してみてください。

その言葉が、
あなたの家づくりの
最初の「軸」になります。

 

家づくりは、
人生を整えるための時間でもあります。

 

問いを立てることから、
ゆっくり始めてみてください。

 

こん回のblog投稿が、
これから家づくりを考える方にとって、
住まいと暮らしに関連する

整理のきっかけになれば

幸いです。

 

○関連blog

間取りは“暮らしの整理”から始まる・住まいを丁寧に考える設計事務所が実践する後悔しない家づくりの正しい順序。

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail664.html

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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

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