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ブログ・コラム

2025.12.08

暮らしの価値観からつくる家づくり、間取りの前に行う「ライフスタイルの整理」という大切な設計プロセス。

カテゴリ:
住まい造りの新築計画打ち合わせ

暮らしの価値観を

言葉にするという設計時間。

 

間取りづくりの前に

大切にしている

「ライフスタイルの整理」という

プロセス・・・・・。

 

やまぐち建築設計室の打ち合わせ風景。 新築計画中のご夫婦が、生活チェックシートに家事動線・家電・水まわり設備・インテリアの要望を書き出し、暮らしの価値観を整理している様子。間取り設計前の大切なヒアリングとライフスタイルの見直しを行うプロセスを記録した写真。

※間取りづくりの前に、

ご夫婦の価値観とライフスタイルを

丁寧に言葉へと整理する暮らしの棚卸しの時間の様子。

 

 

家づくりを考えはじめると、

多くの方は真っ先に

「どんな間取りにするか」

「どんな設備を選ぶか」という

カタチの話に

意識が向きがちです。

 

もちろんそれらは

大切な要素ですが、

やまぐち建築設計室では、

図面を描き始めるよりも

前の段階・・・・・。

 

暮らしの価値観を丁寧に整理し、

言葉にしていく時間を

とても大切にしています。

 

家具やインテリアなどを

ショールームで

ご覧いただき

イメージを意識していただく

前後の時間に。

 

今回の打ち合わせは、

そのプロセスの中でも

特に重要な

「暮らしの棚卸し」の時間。


ご夫婦は、

水まわり設備や

キッチン家電の選び方、

家事動線の希望、

インテリアの好み、

収納のクセ、

休日の過ごし方・・・・・。


日々の暮らしに潜む

小さな「当たり前」を、

一つ一つ紙に書き出しながら

整理してくださいました。

 

この作業は、

一見すると単なる情報収集のように

思われるかもしれません。

 

でも実は、

家づくりの根幹をつくる、

とても深い意味を持った時間なんです。

 

なぜ最初に「暮らしの見直し」を

行うのか?。

 

間取りは生活のクセ

価値観・習慣の

写し鏡だから・・・・・。

 

間取りとは、

生活のクセや価値観を映し出す

鏡のようなものです。

 

たとえば同じ30坪、

同じ3LDKでも、

・朝にゆっくりしたいか、

すぐ動きたいか?

・家事を同時進行で進めたいか、

分散させたいか?

・洗濯物は外干しか?

室内干しか?乾太くん派か?

・子どもの気配を感じながら

家事をしたいか?

集中して作業したいか?

・食事はどれくらい見せる収納?

隠す収納にしたいか?

 

少なくても

これらによって、

必要な動線も収納計画も、

部屋のつながり方も

まったく変わります。

 

そして厄介なのは、

多くの人にとって

自分の暮らしのクセは

「気づきにくい」ということ。

 

だからこそ、

やまぐち建築設計室では、
最初に丁寧なヒアリングを行い、

生活チェックシートに書き出しながら、

 

・どんな暮らしがラクになるのか?

・どんな場面で

ストレスを感じているのか?

・どんな状態が

「心地いい」と感じるのか?

 

こうした「暮らしの本音」を

一緒に探っていきます。

 

家づくりは「暮らしの再編集」。
この見直しをせずに

間取りを描くことは、

地図を持たずに山に入るようなもの。

 

結果として、

理想だけで暮らしに合っていない家が

できてしまうリスクが

高まってしまいます。

 

書き出すことで見えてくる

『無意識の習慣』。

 

暮らしの輪郭が立ち上がる瞬間

写真に写っているのは、

ご夫婦が熱心に

生活チェックシートの中身を

作成している場面。

 

ペン先が紙の上を進むにつれて、

少しずつ「暮らしの輪郭」が

形づくられていきます。

 

例えば、

次のような気づきがよく生まれます。

 

・実は掃除機はすぐ手に取れる

位置にないと面倒で使わない

・朝は家族全員が

洗面所に集中するから詰まるんだ

・キッチン家電は多いけれど、

その半分はほぼ使っていない

・夫婦で気持ちの良い照明の

明るさが違う

・リビングで過ごす時間より

ダイニングで過ごす時間の方が長い

 

こうした「無意識の習慣」が

見えてくると、
家づくりの精度は

一気に高まります。

 

なぜなら、

暮らしの本質が言語化されるほど、

そのご夫婦らしい間取りが

明確に浮かび上がるからです。

 

ライフスタイルを整えることは、

未来の暮らしを整えること。

書き出し作業は、

単に情報を集めるだけの

時間ではありません。

 

ご夫婦が自分たちの

暮らしを見つめ直す、

小さな「内省」の時間でもあります。

 

今までこうしていたけど、

本当にこれでいい?。

 

子どもが成長したら、

きっとこう変わるよね。

 

10年後の自分たちは

どんな暮らしをしているのか?

 

こんな対話が自然と生まれ、
暮らしの価値観が

少しずつ再定義されていきます。

 

家づくりは、
「これまでの暮らし」を

ただ持ち込むのではなく、
「これからの暮らし」を

描き直す行為でもあります。

 

だからこそこの時間は、

間取りを描く前の

心と暮らしの準備運動。

 

未来の暮らしを整えるために欠かせない、

大切な工程なのです。

 

間取りは、

価値観をカタチにする「翻訳」作業。

 

やまぐち建築設計室の役割は、
こうして言葉になった

価値観やライフスタイルを、
的確に読み取り、

建築として翻訳し提案することです。

 

・帰宅して靴を脱ぐ瞬間から、

・洗濯物をしまう動作、

・休日に家族がどこで過ごしたいか、

・どこに光が落ちると心地よいか、

 

その一つ一つを丁寧に汲み取り、
暮らしを邪魔しない動線、

自然と片づく収納計画、

精神のノイズが消えるインテリアとして

形にしていきます。

 

間取りとは「暮らしの設計図」。

 

そして暮らしを設計するとは、
その家族が、

その家族らしく、

豊かに過ごせる場をつくることです。

 

家づくりは価値観を

共有するところから始まるということ。

 

今回のご夫婦のように、
自分たちの暮らしと丁寧に向き合い、
本音の価値観を

言葉にしてくださる方は、
家づくりを成功させる

素質をすでにお持ちです。

 

家づくりは、
こうしたいという希望を整理し、
こう暮らしたいという

未来の形を明確にすることから

始まります。

 

やまぐち建築設計室は、
一組一組の暮らしと誠実に向き合い、
そこに宿る暮らしのストーリーを

丁寧にすくい取り、
住まい手さんと共に

「その人らしい住まい」を

ご提案しています。

 

暮らしのテーマを

丁寧に考えてみませんか?。

 

▼公式ホームページ
https://www.y-kenchiku.jp


※お問い合わせは上記サイトよりどうぞ

 

○関連blog

奈良で建築家と叶える、土地探しから始める心地よい暮らしの空間のあるオシャレな平屋住宅|設計事務所の家づくり

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail589.html

 

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

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