ブログ・コラム
2025.12.06
光と陰影が紡ぐ家族の気配をつなぐ住まい。 上質なナチュラル系の和モダンで叶えるLDKと階段、吹抜け空間と隠しDENで居心地と一体感のある暮らしを設計提案。
- カテゴリ:
- 過ごし方、暮らし方、生活環境と間取り
家族が自然とつながる家
声と気配が育てる、
安心のある暮らしの設計・・・・・。

※光と木の温もりが家族の気配をつなぐLDK。
段差と階段が視線を緩やかに導き、
空間は一体化させて
それぞれに個別の居場所も設計しています。
階段の幅と手摺の位置にもその理由があります。
家づくりを進めていくと、
「間取りはどうすれば正解なのか」
「家族が自然と集まる家にしたい」
そんな言葉をよく耳にします。
きっと多くの方が、
家族が仲良く、
心地よく暮らせる家を
望んでいるのだと思います。
では、その「心地よさ」は
どこから生まれるのでしょうか?。
その答えは、
意外にも図面の線や
面積の数字の中ではなく、
もっと静かで、
もっと繊細な場所にあります。
それは・・・・・。
家族の声が届き、
気配がふわりと伝わる
つながりの感覚という思考の中に。
日本の住まいが本来持っていた
「つながり」という設計思想。
日本の伝統的な住まいは、
屋根と柱、
梁でつくられる
大きなくくりの中に
ひとつながりの空気が
流れていました。
光も風も、
家族の声も、
そして気配も。
そのすべてが緩やかに届く中で、
家族の距離感や
安心が育まれてきました。
ところが現代では、
プライバシーの確保を最優先するあまり、
欲しい部屋を移動空間という
廊下でつなぐ
孤立しやすい間取りが
増えています。
家族の時間が分断され、
気配を感じ取ることが
難しくなった住まい。
その変化に、
どこか寂しさを覚える方も
実は少なくありません。
家族が「孤立しない」住まい
となる為の、
やまぐち建築設計室の考え方・・・・・。
家づくりを
関係性を設計する行為だと
捉えています。
部屋数や仕様を整えるだけでは、
家族のつながりは
生まれません。
大切なのは、
家族が自然と同じ空気の中で過ごし、
無理なく寄り添える
構造をつくること。
そのために、
やまぐち建築設計室では
暮らし方の「意識」を
ヒアリングにて
確認させていただいたうえで
住まい手さんや
ご家族の意向を汲み取りながら
空間のあちこちに、
声と気配がそっと行き交う
仕掛けを忍ばせています。
気配でつながる住まい・・・・。
その具体例として
- 吹き抜け
上下階の気配がやわらかく届く。
「ただいま」「おかえり」の声が
自然と重なる。
- リビングアクセス階段
家族が必ずリビングを通る動線が、
小さな会話や、ふとした安心を生む。
- 中庭
光と影が家族の時間を包み込み、
どの部屋にいても、
同じ空気を共有できる。
- 廊下を「場」として使う
ただの通路ではなく、
家族が立ち止まる場所、
小さなライブラリーなど
つながりが生まれる
仕掛けに変える。
どれも難しい技術ではありません。
しかし、
これらを丁寧に重ねていくことで、
家族の距離感も暮らし方も
驚くほど変わります。
■ 家族が集まりたくなる理由は、
設計でつくることができる。
広いリビングがあれば
家族が集まる・・・・・。
そう思われることもありますが、
実はもう少し繊細です。
人は関係性の良いところに
集まりたくなりますし、
居心地のよい場所に集まりたくなるもの。
●自然光の入り方
● 座る方向
● 視線の抜け方
● 音の伝わり方
● 素材の質感
こうした小さな積み重ねが
「ここにいたい」という
心の動きをつくります。
リビングが「家族の中心」に
なるかどうかは、
ほんの少しの工夫で
大きく変わるのです。
プライバシーを守りながら、
つながりをつくる
家族が一緒に過ごす時間を
大切にしながら、
それぞれの「ひとりの時間」も
尊重したい。
そんなご要望を
いただくことが増えています。
やまぐち建築設計室では、
個室はしっかり確保しつつ、
孤立はさせないという
考え方を大切にしています。
個室は「閉じる」場所。
リビングは「開かれた」場所。
そしてその中間としての
中庭や廊下、ホール。
この関係性を整えることで、
家全体に
心地よいバランスが生まれます。
家は家族の関係性を育てる
「器」だと考えています。
家づくりは、
図面をつくる作業ではありません。
家族の未来をつくる行為です。
程よい距離感で
人の思いがそこには存在して
家族の声が届く家は、
自然と会話が増えます。
気配を感じられる家は、
安心を育て、
心を整えます・・・・。
心が整うという環境が大切。
それは普段の暮らしや
家族の関係性にも影響しますから。
そして、
家族が集まる家は、
思い出が重なり、
価値が積み上がっていきます。
やまぐち建築設計室では
そんな住まいを、
ひとつひとつ丁寧に
設計しています。
ここでひとつ、
あなたに問いかけてみたい事があります。
あなたは、
家族とどんな時間を
過ごしたいですか?
そして、
その時間は家の「どこ」で
生まれるでしょうか?。
家づくりは、
その問いを深めるところから
始まります。
やまぐち建築設計室は、
家族のつながりを大切にしたい
という想いを抱く方々に、
寄り添える存在でありたいと
願っています。
家づくりの過程で生まれる
迷いや不安は、
決して悪いものではありません。
それは、
家族の未来を大切にしたい
という気持ちがあるからこそ。
その気持ちと向き合いながら、
あなたのご家族にしかない
つながりのかたちを
つくっていけたらと思います。
人生と家族の
喜怒哀楽に寄り添う
暮らしの空間を丁寧に。
暮らしは、
図面の上だけでは読み取れない
心の動きによって
つくられていきます。
もし、あなたのご家族にとって
どんな住まいが心地よいのか、
ゆっくり言葉に
してみたくなったときは、
ぜひ一度お声がけください。
○関連ブログ
暮らしの質を決める「間取りの設計哲学」― 動線・光・収納を整え、未来まで美しく続く住まいをつくるように。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail642.html
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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