ブログ・コラム
2025.12.04
建築家が提案する、家事が静かに軽くなる家・和モダンのデザインと間取り設計が整える暮らしの心地良さと質の関連性。
- カテゴリ:
- 育児・子育てを考えながらの住まい造り
暮らしの質は「家事のしやすさ」で決まる
家という空間は、
毎日の営みを
静かに支え続ける「器」です。

※家事の流れや暮らし方を丁寧に読み取りながら、
動線・収納・光の質まで一体で検討・ご提案する設計プロセス。
その器がどれだけ
心地よく機能するかは、
実は家事のしやすさによって
大きく左右されます。
家事そのものを「ラクにすること」が
目的ではなく、
家事が負担にならないことで、
家族がのびやかに過ごすことができる
時間の余白をつくること。
その先にある
心の豊かさを設計することこそ、
やまぐち建築設計室が
大切にしている住まいのつくり方です。
1|家事動線は「短さ」ではなく
流れの美しさを設計するように。
家事の負担は、
作業の多さよりも移動の煩雑さに現れます。
だからこそ、
間取り計画では「距離」より
「連続性」を丁寧に整えます。
・洗濯動線を一つの「流れ」として捉える
洗濯にまつわる動作は
「洗う → 干す → 取り込む → しまう」
という連続した流れで構成されています。
この流れがスムーズに繋がるように、
やまぐち建築設計室では
住まい手さんの「家事のクセ」を
考慮したうえで
以下のような配置を検討します。
・脱衣室・ランドリー室とファミリークローゼットを隣接
・室内干し・外干しの双方を確保した可変性のある動線
・畳まずに収納できる戻す収納の計画
暮らしが忙しいほど、
動線の整い方が「人生の時間」を変えます。
・キッチンを家事の「中心」として
デザインする。
キッチンは家中の動線をつなぐ
核となる場所。
料理・配膳・片付け・洗濯・子育てなど、
複数の家事が
同時多発的に起こります。
そこで重要なのは
回遊性 × 視線の抜け × 収納の連続性。
・パントリーへの最短動線
・キッチン〜洗面〜玄関へとつながる回遊動線
・家族の気配を感じながら動ける視線計画
使いやすさだけでなく、
家族のコミュニケーションが
自然に生まれる設計へ導きます。
2|片付けやすい家は、
整った暮らしを育てる。
片付けの苦手・得意は、
性格も多少は影響がありますが
間取りの問題も大きく関係します。
戻す場所が遠い
収納の種類が合っていない
こうした構造的な不便が
散らかりの原因になります。
・玄関は「外」と「内」を美しく繋ぐ結界
靴・傘・ランドセル
アウトドア用品・・・・・。
物が最も溢れやすい玄関こそ、
収納計画が
住み心地を左右します。
・回遊できる土間収納
・来客時に見せない収納位置
・和モダンの佇まいを損なわない建具計画
心地よい暮らしは、
玄関の整え方も重要です。
・キッチン収納は「使う場所」から
逆算すること。
調味料・食品・家電・食器・・・。
キッチンの収納は
量が多いからこそ、
どこで使うかを基準に
収納を配置します。
やみくもに収納を増やすのではなく、
動線と連動する
収納を計画することが大切です。
・リビングには「とりあえずの置き場所」を
散らかりの8割は、
とりあえず置いたものの
行き場がないことが原因です。
雑多なものを受け止める
コンパクトな棚や
家族共有の小物収納を設けることで、
自然と片付けられる
習慣が生まれます。
3|家事のしやすさは、
家族の豊かさを支える基盤となる。
家事が軽くなると、
暮らしの過ごし方が変わります。
・家族の会話が増える
・気持ちが落ち着きやすい
・子どもの自立を促す
・家事の分担が自然にできる
・散らかりにくい
機能的な利便性の先にある
精神的な豊かさ。
これは、
やまぐち建築設計室が
設計で大切にしている「本質」の部分です。
4|やまぐち建築設計室が考える、
家事動線設計の哲学。
・住まい手さんの「生活のリズム」を
丁寧に読み取る設計
家事のスタイルは家庭ごとに違います。
誰にでも当てはまる
万能の間取りではなく、
その家族にとって
最適な動線と間取り意味を持って考えます。
・動線・収納・光・風・素材を一体で考える
間取りは単体で
成立するものではありません。
光の入り方、素材の触感、視線の流れ。
五感で感じる心地よさの中に
家事のしやすさを溶け込ませます。
・和モダンの静けさと実用性の両立
生活感を整えながら、
ゆったりとした
和モダンの空気感を損なわない。
美しさと暮らしやすさを
同時に成立させることが
やまぐち建築設計室の設計思想の原点です。
家事が軽くなる家は、
丁寧な暮らしを育てる器であるという事。
間取りは、
未来の暮らしを形づくる
重要な要素です。
家事が自然とスムーズになる家は、
家族のための時間が
静かに増えていく家です。
奈良で家づくりを
ご検討されている皆さまへ。
やまぐち建築設計室は、
美しく、暮らしやすく、
心が整う住まいを
建築家の視点で丁寧に提案いたします。
静かで、上質で、
暮らしに寄り添う家に興味がある方は、
ぜひ一度、
やまぐち建築設計室の
オフィシャルホームページ、
ブログやInstagram、
設計事例をご覧ください。
○関連ブログ
片付く家の間取り設計・動線と収納で「自然に整う暮らし」を叶える奈良のホテルライクをイメージする和モダン住宅の提案
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail637.html
‐‐----------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
------------‐-----------------------------

