ブログ・コラム
2025.11.21
上質な庭づくりと植栽設計・住まいの品格を高め、暮らしを豊かにする外構計画と失敗しない庭づくりと植栽の基本。
- カテゴリ:
- 庭・中庭・外構と暮らす設計
住宅の庭づくりと植栽の計画で
変化する暮らしの環境。
家の外観として、
窓から見える風景として
家と道路の「間」として考える庭の環境。

※自然石アプローチと四季を彩る植栽が、
和を意識した住宅の気品を
静かに引き立てる玄関まわりの外構デザイン事例。
建築と庭を一体で考えることで、
暮らしの奥行きと品格が生まれます。
失敗しない庭木の選び方と、
暮らしを豊かにする外構設計・・・・・。
家づくりを考えるとき、
間取りや外観と同じように
「庭づくり・植栽計画」に
頭を悩ませる方は少なくありません。
緑のある暮らしは住まいに奥行きを生み、
四季の移ろいを
楽しませてくれます。
しかし一方で、
管理や維持費が気になるのも現実です。
やまぐち建築設計室では、
建築と外構・庭を一体として考えることで、
手間を最小限に抑え、
暮らしの豊かさを最大化する
庭づくりをご提案しています。
今回のblogでは
- 庭や植栽は必要か?
- どんな木を選べば失敗しないのか?
- 手入れしやすく、美しい庭を長く保つポイント
- 初心者でも育てやすい庭木・植物
など、
奈良県の環境も踏まえて
住まいを計画される方にとって
役立つ視点を
建築家の立場から整理して
書いてみたいと思います。
■ 庭や植栽は本当に必要なのか?
暮らしと資産価値の両面から考える
庭や植栽の役割は、
見た目を整えるだけではありません。
四季を感じられる家になる
春の花、夏の濃い緑、秋の紅葉、
冬の深めの常緑・・・・・。
日本の住宅は、
自然とともにあることで
奥行きのある佇まいを
獲得することが出来るようになります。
室内環境を整える自然の力
夏は木陰が涼しさを、
冬は防風効果をもたらし、
暮らしの快適性を支えます。
プライバシー確保の役割も。
緑は視線をやわらげながら、
圧迫感のない「自然の目隠し」になります。
心地良さという
資産価値の向上につながる。
手入れされた外構と植栽は、
住まい全体の印象を大きく引き上げます。
しかし、
すべての家に大きな庭が
必要というわけではありません。
- 手入れの時間が取れない
● 敷地が狭く、動線や駐車計画が優先
● 日陰が多く植栽が育ちにくい土地
こうしたケースでは、
植栽は「最小限+高耐久素材」を
組み合わせるだけでも十分に美しく整います。
■ 庭づくり・植栽のメリット
庭は「ただあると良いもの」ではなく、
暮らしに深く作用する存在です。
- 暮らしの質が向上する
自然に触れる時間は心を整え、
ストレス軽減やリラックス効果につながります。
- 家族時間が豊かになる
外遊び、読書、食事、家庭菜園。
室内だけでは得られない
新しい「暮らしの余白」が生まれます。
- 建物のデザイン価値を高める
建築と外構の一体設計により、
外から見た印象も、
室内からの眺めも上質になります。
■ 庭づくり・植栽のデメリット
一方で、
庭には手間も伴います。
- 定期的な剪定や草取り
● 水やり・肥料などの維持管理
● 虫・落ち葉・花粉などの掃除
● 成長による影・根の広がり問題
つまり、「無理のない計画」こそが
庭づくりの成功条件です。
■ 庭づくりを成功させるためのポイント
- メンテナンスのしやすさを最優先する
欲張って多く植えるよりも、
「少数精鋭の植栽」 が美しさも
維持もしやすく長続きします。
- 成長が早すぎる木は避ける
● 病害虫に強い樹種を選ぶ
● 鉢植えを使うと配置変更が自在
- 日当たり・風通し・水はけを踏まえて選ぶ
庭は「育つ場所の条件」で
ほぼ決まります。
- 日陰 → 日陰に強い植物
● 風が強い → 耐風性のある樹木
● 水はけが悪い → 土壌改良や排水対策
環境に合わない植栽を選ぶと、
手間も費用も増えてしまいます。
- 数年後の成長と、家族の未来を見据える
植栽は「完成直後の姿」が
ゴールではありません。
- 根や枝の広がり
● 建物や塀との距離
● 子どもの成長、暮らし方の変化
● 駐車スペース増加の可能性
住まいの将来像に合わせた
「変化に対応する庭」が理想です。
■ 初心者でも扱いやすい樹木・植物
【落葉樹】
- 夏は木陰、冬は日射取得
● 四季の変化が豊か
● ただし落ち葉は必要
【常緑樹】
- 一年中緑がある
● 目隠し・防風に強い
● 日差しを遮るため場所選びが重要
■ 初心者向けシンボルツリー
- シマトネリコ
成長穏やか・爽やかな葉・剪定も少ない。
● オリーブ
乾燥に強く、外観をモダンに引き締める。
● ヤマボウシ
花・紅葉・実・・四季が楽しめ、病害虫に強い。
■ 花・ハーブ・家庭菜園も気軽に始められる
- アジサイ・ラベンダー
季節の彩りが美しく、管理も簡単。 - ミント・ローズマリー
料理にも使え、香りも心地よい。 - トマトやハーブ類の小さな菜園
暮らしに「育てる楽しさ」が加わります。
庭づくりは
負担を増やさず豊かさを増やす設計が
鍵となります。
庭づくりは、
家の印象を整えるだけでなく、
日々の暮らしと家族の時間に
深く影響します。
庭造りでキチンと考えておくべきポイントは、
- メンテナンスのしやすさ
- 環境条件に合った植物選び
- 将来の変化まで踏まえた設計
そして、
まず「育てやすく丈夫な樹種」から
始めるのがおすすめです。
やまぐち建築設計室では、
建築+外構+庭 を一体で考えることで、
維持しやすく、
そっれぞれの暮らしにとって
心地良さと価値観を十分に考慮して
長く美しい佇まいを保つ
住まい造りをご提案しています。
奈良での家づくり・外構デザイン
庭づくりについて、
お悩みの際はご相談ください。
やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
〇関連blog
数寄屋の家をイメージした奈良の和モダン住宅。外構と庭が織りなす、外観としての佇まいの美と暮らしの豊かさの設計提案。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail598.html
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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