ブログ・コラム
2025.09.14
家を綺麗に保つ秘訣|片付けやすい間取りと収納計画で叶える、建築家が間取りと共に提案する心地よい環境と暮らしの工夫。
- カテゴリ:
- 過ごし方、暮らし方、生活環境と間取り
綺麗な状態を持続させる暮らし方、
心地よさと
上質さを両立する
住まいの秘訣について。
※白を基調にしたシンプルモダンのLDK。
グレーソファとペンダント照明が映える、
片付けやすい収納計画を備えた
シンプル和モダン住宅のリビング空間の提案事例。
動線や家具配置、
収納計画の工夫によって
片付けやすい家を実現することは
建築設計の役割ですが、
実際に暮らしが始まると
どうやって綺麗な状態を持続させるか
というところが
本当の課題になります。
家は日々の生活の舞台。
どれほど素敵なデザインでも、
散らかったままでは
本来の心地よさや
美しさを味わいきれません。
そこで今回のblogでは、
住まい手目線で無理なく続けられる
綺麗な状態を持続させる
暮らし方のヒントを、
建築家としての視点も交えて
ご紹介します。
モノの居場所を決めるという事。
整理整頓の基本ともいえる
「モノの指定席」をつくること。
例えば・・・洗面台の周辺。
日常的に使うハンドソープや歯ブラシ、
化粧水やヘアオイルなどは
出しておかざるを得ませんが、
トレーやバスケットを使い、
ひとまとまりに置くだけで
印象は大きく変わります。
これはキッチンの調理器具、
リビングのリモコンや雑誌、
玄関の靴や傘にも
同じことが言えます。
戻すべき場所が決まっていると、
片付けに「考える時間」が不要になり、
家族全員が自然と
「戻す習慣」を
身につけやすくなります。
定期的な断捨離と更新・・・・・。
住まいは生き物のように
日々変化します。
子どもの作品や書類、
いつの間にか増えた衣類や食器。
意識しないと
モノは増え続けるものです。
だからこそ
「一箇所だけでもやる」という
小さな断捨離が効果的です。
例えば、
今日はクローゼット、
来週は冷蔵庫、
といった具合に
範囲を限定すると
心理的なハードルが下がります。
要・不要を見直すことで
空間に呼吸する余白が生まれ、
暮らしが軽やかになります。
人を招くというモチベーション。
最も即効性があるのが
「来客効果」です。
家族だけでは気にならない
細かい乱れも、
人を迎えるとなると
一気に視界に入ってきます。
訪問予定があると、
短時間でも集中して
片付けるスイッチが入り、
驚くほど効率的に
整えることができます。
これは単なる片付けではなく、
大切な人を気持ちよく迎えたい
という心の動きが原動力。
暮らしを整えることは、
人との関わりを
大切にする行為でもあるのです。
小さな習慣の積み重ねを。
掃除や片付けを「イベント化」せず、
暮らしの中に
小さな習慣として
組み込むこともポイントです。
・出かける前にテーブルの上をリセットする
・夜の歯磨き前に洗面台をひと拭きする
・郵便物は受け取ったその場で仕分けする
このような
小さな積み重ねが、
結果として大きな綺麗を
つくり出します。
建築的な視点からのアドバイス。
設計段階で「片付けやすさ」を
意識した住まいは、
日常的に綺麗を
保ちやすくなります。
・回遊動線に沿った収納配置
・家族が自然に戻せる共有スペースの工夫
・見せる収納と隠す収納のバランス
これらを考慮して間取りと
生活環境を設計することで、
習慣にしやすい家が実現し、
暮らしのストレスを
減らすことにつながります。
綺麗な状態を持続させる
暮らし方は、
特別なテクニックではなく、
「居場所を決める」
「減らす」「人を招く」
「習慣化する」 といった
シンプルな実践の
積み重ねにあります。
そして、
それを後押しするのが
住まいの設計です。
家そのものが
その家庭にとって
片付けやすい仕組みを
持っていれば、
日常の努力はぐっと軽くなります。
やまぐち建築設計室では、
見た目の美しさだけでなく
暮らしを綺麗に
保ちやすい設計を
大切にしています。
みなさんも是非、
ご自身の暮らしに合った方法で
無理なく続けられる
綺麗の習慣を
見つけてみてください。
〇関連blog
住まいは「しまう場所」を意識することから始まる“収納設計”を核に据えた間取り、暮らしを整え心を満たす。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail569.html
やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
‐‐----------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
------------‐-----------------------------