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ブログ・コラム

2025.09.13

家具と間取りの選び方で“後悔しない暮らし”を叶える――和モダン×ホテルライク×ジャパンディの空間設計術|動線・サイズ・色彩バランスを整え、心理的な安心と豊かさを育む住まいづくり

カテゴリ:
家具と暮らしとインテリアコーディネート

家具と間取りと空間が

日常に与える心理的な幸福感。

 

和モダン・ホテルライク

ジャパンディ等様々な様式がありますが

暮らしの本質を考える事が

一番重要です。

 

住まいは生活の「器」であり、

家具はその器に命を吹き込む

存在です。

 

ソファに腰を下ろす安心感、

ダイニングに家族が集う温かさ、

ベッドに身を委ねる安堵感。

 

これらのひとつひとつが、

私たちの

日常の幸福感に直結しています。

 

しかし、

家具は単体のモノとしてではなく、

間取り・動線・光・素材

色彩と人との関係性の中でこそ、

その真価を発揮します。

 

空間全体のバランスを無視した

選び方をすれば、

せっかくの家具も

「大きすぎて邪魔」

「色が浮いて落ち着かない」と

後悔の原因になりかねません。

 

大理石カウンター越しに広がるラグジュアリーなリビング空間。和モダンとホテルライクを融合したショールーム展示。丸いミラーや柔らかなアイボリーソファ、観葉植物が調和し、ジャパンディスタイルの落ち着いた暮らしを提案する高級インテリア

Poltrona Frau Osaka (ポルトローナフラウ大阪ショールームにて)

大理石カウンターから望む、

和モダン×ホテルライク×ジャパンディの上質なリビング展示。

落ち着いた色彩とゆとりある家具レイアウトが、

心理的な安心感と豊かさを演出しています。

 

 

 

大きなガラス窓から自然光が差し込むショールームのインテリア展示。木目の床と幾何学模様のラグの上に、落ち着いた色合いのダイニングセットや革張りチェアが並び、和モダンとジャパンディを融合させたホテルライクな空間演出

Poltrona Frau Osaka (ポルトローナフラウ大阪ショールームにて)

自然光が広がる大開口の前に配置された

ダイニングとラウンジ空間。

木質感とニュートラルカラーが調和し、

和モダン×ジャパンディの

洗練されたホテルライクな暮らしを

感じさせる展示です。

 

そこで今回は、

暮らしや生活の本質を

考えつつも

和モダンやホテルライク、

ジャパンディといった

人気のデザインスタイルも

加味しながら、

失敗しにくい家具選びと

空間づくりのポイントを

建築家の視点から

掘り下げて

コラムを書いてみたいと思います。

 

サイズは間取りの中に

「動線込み」で考える・・・・・。

 

家具選びにおいて、

もっとも見落とされがちなのが

動線設計です。

「置けるかどうか」ではなく

「人が心地よく動けるかどうか」が、

暮らしの質を左右します。

 

たとえば、

ソファとテーブルの間には

最低60cm

ダイニングチェアの背後には

80cmほどの余白があると、

自然に身体が動きやすくなります。

※個人による動作の違いがあるので

設計のご依頼をいただいている場合は

その内容を含めて調整しながら

間取りと生活・家具の融合を考えます。

 

 

これは和モダン住宅やジャパンディ等

カテゴリで考えるのではなくて

暮らしの本質から

重視される「余白の美」にも通じます。

 

動きやすさだけでなく、

心理的な快適性をもたらす

配置・レイアウトが重要です。

 

ホテルライクな空間では

「広がりを感じるゆとり」、

ジャパンディのデザインでは

「機能性と簡素さの融合」として

表現されることもあります。

 

さらに、

家づくりの計画段階で

間取りを決める前に、

家具のレイアウトを

仮想的に体感してみることを

おすすめします。

 

やまぐち建築設計室が

間取りをご提案する前に

インテリアショップや家具ショールームへ

ご案内する意図はここになります。

 

家具のサイズ感を

イメージしながら

動線を住まい手さんも

意識することが出来れば、

無理のない配置と

空間のゆとりが確保でき、

住まい手さんにとって

計画段階ではまだ見えていない

暮らし、生活のゆとりについての

着地点やインテリアの方向性も

自然に定まっていきます。

 

これは後から家具を買い足すよりも、

はるかに快適な住まいに

つながる重要なステップです。

 

色は床や壁との相性をチェック

 

家具単体で見れば魅力的でも、

いざ置いてみると

「ちぐはぐ」に感じるケースもあります。

 

その原因は、

背景素材との調和不足です。

 

建築家としては、

床・壁・天井と家具の色彩を

「同一空間のレイヤー」として

捉えることをおすすめします。

 

フローリングの木目に合う

オーク材のテーブル、

白壁に映える

ダークカラーのソファ、

あるいは石目調タイルと調和する

無彩色のチェアなど、

全体のトーンを

統一することで

空間の一体感が生まれます。

 

勿論「技」として

あえて「ちぐはぐ」を

デザインに取り入れて

心地よいバランスと違和感を

同時に達成させる

という事も可能です。

 

ジャパンディの世界観では

ニュートラルな色調+自然素材の質感、

ホテルライクでは

光沢感のある素材+コントラスト、

和モダンでは

自然素材の温もり+落ち着いた中間色

という代表的な「それ」が

心地よさを演出します。

 

長く使う家具はシンプルに、

そしてアクセントや差し色は小物で。

 

家具は暮らしの舞台装置です。

 

特にソファや

ダイニングテーブルといった大物は、

一度選ぶと比較的

長期間使うことが一般的です。

 

そのため、

過度に流行に左右されない

シンプルで普遍的な

デザインを選ぶ方が、

結果的に住まいや暮らしに

溶け込みやすくなります。

 

一方で、小物は「流行や遊び心」を

楽しむ余白として最適です。

 

クッションやラグ、

アートピース、

スタンド型やレイアウト変更できる照明は

季節や気分に合わせて

替えることができ、

空間に新鮮な表情を与えます。

 

ホテルライクなラグ、

和モダンの行灯照明、

ジャパンディな

ファブリックなどを加えると、

家具のシンプルさがむしろ

空間全体の品格を

高めてくれるアイテムになります。

 

家具が心理的幸福感に与える影響

心理学的には、

整理された空間や

調和した色彩はストレスを軽減し、

幸福感を高めるといわれています。

 

動線に余裕のある空間では

自然に心もゆるみ、

素材の温もりや

色の調和は「安心感」や

落ち着きをもたらします。

 

和モダンの柔らかな木の香り、

ホテルライクな非日常感、

ジャパンディの簡素で心地よい静けさ

それぞれが家具を通じて

住まい手の心理に作用し、

暮らしの質を高めていくものです。

 

家具選びは単なる

買い物ではなく、

暮らしをデザインする

設計行為です。

 

間取りや動線を意識し、

色彩の調和を大切にし、

シンプルで普遍的な家具を選びながら、

小物で季節感や

個性を加えていく・・・・・。

 

〇関連blog

共働き夫婦のための注文住宅デザイン「おしゃれ」と「住みやすさ」を両立する理想的な間取りと上質インテリア設計の考え方、奈良の地域性や・新築戸建て住宅の効能提案。

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail497.html

 

さらに、

家づくりの初期段階から

家具レイアウトを意識することで、

間取りとインテリアが

自然に調和し、

日常に深い安心感と

豊かさをもたらす住まいが

実現します。

 

やまぐち建築設計室では、

家具を含めた

トータルコーディネートを通じて、

和モダン・ホテルライク

ジャパンディといった

多様なスタイルを

暮らしやすさと融合させ、

長く愛される住まいを

設計させていただいています。

 

家具や空間の在り方に

悩まれている方は、

家造りやリフォームだけに限らず

模様替えや引っ越しなどを

検討中の方も

ぜひご相談ください。

 

〇関連blog

ダイニングテーブルを置かないという選択が家族の距離を縮めることもある。リビングソファ中心のレイアウトで叶える自由で過ごしやすいリビングダイニング空間の設計の工夫と提案。

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail539.html

 

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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https://www.y-kenchiku.jp/

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