ブログ・コラム
2025.09.08
眠りの質が人生を変える。暮らしのリテラシーと間取り×寝室デザインで叶えるホテルライクな快眠を生み出す住宅設計の工夫。
- カテゴリ:
- 睡眠の質と暮らしやすさと寝室と間取りの設計
暮らしの質と眠りは
切っても切れないものです。
一流のパフォーマンスを支える原動力は、
まさに「良質な睡眠」。
※木の温もりとホテルライクな快眠空間。
奈良の気候に配慮し、
芝生の庭へと続くテラスと
高性能な断熱・遮音設計を採用した
寝室設計提案イメージ内観事例。
僕の建築家としての
仕事柄ですが
会社役員さんや社長さん等
ビジネスリーダーと
お会いする機会も多いのですが
そこ方々が
共通して語るのは、
重圧のかかる日常を
過ごしているからこそ、
安定感ある眠りが
欠かせないということです。
やまぐち建築設計室ならではの
住まい造りと暮らしを設計する視点で、
眠りの質と空間づくりの融合について
今回は家としての
間取りと空間を踏まえて
少し書いてみたいと思います。
睡眠の質と
寝具・寝室、間取りとの関連性が
空間にもたらす影響。
空間設計と眠りの関係
間取りの重要性:
寝室の配置は家全体の動線や
環境に影響します。
道路や隣地との
関係性も考慮しつつ
東や北の静かな場所を選ぶことで、
外部の影響が少ない
落ち着いた空間に・・・・・。
自然素材と温湿度調整:
木質の素材、珪藻土、
その他環境に適した
調湿建材を使用することで、
室内の湿度が安定しやすく、
快適な眠りに寄与します。
断熱・気密性:
冬の冷気や夏の高温を遮る
断熱と気密が整っていれば、
エアコンの稼動を
抑えつつ
安定した室温を維持できます。
各環境要素と空間デザイン
温度:
家の断熱・窓の位置・気流を考慮し、
室温の冷え・熱だまりを
防ぎます。
換気計画と連動した設計で、
一般論としてですが
夏の25~28℃、
冬の16~20℃を
目指すことも重要です。
※個人差があるので調整は必要。
温度ムラも少なく設計することで、
入眠の質も向上します。
湿度:
梅雨や冬の乾燥に対応するため、
エアコン・除湿機・加湿機を
スムーズに置けるような
間取りの考え方も重要です。
たとえば寝室と隣接するような
洗面脱衣所への扉を
調湿ゾーンとして
活用するプランも。
光:
遮光と間接照明を
空間に巧みに取り入れることで、
夜間の0.3 lxに近い
暗さを確保しつつ、
朝の自然な光で目覚めを
サポートできるような
寝室の計画を。
窓の配置や天井の仕上げで、
光のコントロール性を
考慮した設計も重要です。
音:
南側道路沿い、
近隣の生活音、
天井や壁の伝達音を
設計段階から意識すること。
吸音素材の壁や、
二重窓の検討、
音の侵入口に配慮した設計により、
40 dB以下の静けさに
近づけることも
考え方の要素に・・・・・。
寝床内(布団の中)の環境設計
寝床設計のヒント:
家具による空間設計が、
いかに寝床の温湿度に
寄与するかにも注目。
たとえばベッドサイドに
吸湿素材の
サイドテーブルを置くなど、
寝床内の微気候に
作用するインテリア選びも、
設計の一部として考えます。
寝具選びの重要性:
通気性・吸湿性の高い
自然素材(リネン、木綿、羊毛)を
選ぶこと・・・・。
さらに掛け布団の中に
空気の層を保ち、
33℃±1℃、
湿度50%±5%を
理想値とする工夫が、
住宅設計と寝具選びの両輪で
目指すべき目標です。
周辺要素と気候を活かす設計
奈良は四季が豊かで、
夜は冷えやすく、
梅雨は湿度が高い地域です。
屋根構造や
通気層設計で夏の熱を逃がし、
自然な換気ルートを確保。
緑と風を活かす配置で、
朝の柔らかな陽射しと
涼やかな風が
寝室に届くよう計画。
これにより、
風通しと快眠を両立した
空間が実現しやすくなります。
実例で紐解く設計
具体例:
奈良市郊外。
30坪の一戸建てで、
南東に寝室配置、
北西に和室(兼書斎)を配置。
寝室には珪藻土壁と
木製ルーバーの窓を設け、
風の通り道と
朝日の取り入れを
両立させています。
効果:
訪れた住まい手さんからは
夜の寝付きが早くなり、
朝の目覚めが
スムーズになったとの声が。
実際、
温湿度データでも
夜間23~25℃、
湿度40~55%に安定していることが
確認されています。
一流のパフォーマンスを
支えるのは、
まさに「眠りの質」です。
しかしその質は、
ただ寝具を
良いものにするだけでは
整いません。
「家」「間取り」「素材」
「換気」「照明」「騒音対策」
「寝床内環境」などが
統合されてこそ、
しっかりとした
眠りのベースを築くことが
出来るようになります。
奈良の自然や気候を活かし、
間取りの工夫と
空間設計と
寝具によってつくられる
眠りの質は、
ただの眠りではなく、
生きる力を呼び覚ます眠り。
やまぐち建築設計室では
提案する空間に、
人が内側から回復し
成長するような眠りの時間、
心身を育む空間の質を
丁寧にと考えています。
住まいの設計ご相談を通じて、
「最高の睡眠」を叶える
住まいづくりをと思います。
〇関連blog
暮らしと生活習慣を考える住まいづくり、和をモダンに程よく馴染ませた睡眠の質を高める間取りと寝室設計
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail599.html
〇関連blog
「眠れる家」は間取りから生まれる、奈良で叶える自然に目覚めすっと眠れる住まいづくり。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail575.html
素敵な眠りをデザインする
設計をご提案しています。
やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
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