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ブログ・コラム

2025.07.06

その動線と住まいの間取り、本当に暮らしに合っていますか?家事も子育ても苦痛では無くなるように、回遊動線という選択。奈良で住まい造りと暮らしの提案を丁寧に提案する建築設計事務所が考える家族が心地よく過ごせる住まいのつくり方

カテゴリ:
過ごし方、暮らし方、生活環境と間取り

回遊動線のある間取りで、

暮らしがもっと自由になる。

 

家族と暮らしの価値観に応じた

上質な動線のが生む、

暮らしのゆとりとは・・・・・。

 

回遊動線を活かしたモダンなキッチンとダイニング空間。木目天井と無垢材のフローリングが調和し、家事効率と快適性を両立した注文住宅の一例 やまぐち建築設計室 奈良県橿原市

※キッチンを中心に、ダイニング・リビングとつながる

 回遊動線のある間取り設計提案。

 調理・配膳・洗濯までの動線が短く、

 毎日の家事がスムーズに行えるよう

 家族のライフスタイルを検討して

 間取りを工夫しています。

 住まい手さんの好みを反映して

 木のぬくもりが感じられる空間構成で

 陰影の付加価値と質感提案で

 暮らしにゆとりと上質さをもたらします。

 

 

家の中を行き止まりなく

巡れる回遊動線

 

この言葉を

耳にされたことはありますか?。

 

やまぐち建築設計室でも、

近年ご相談いただく

間取りのご要望の中で、

特に「会話」に度々でてくる言葉です。

 

なぜ今、

回遊動線が求められているのか。

 

それは「効率性」だけではなく、

「家族の心地よい距離感」

「空間の広がり」

「暮らしやすさへの最適解」が

詰まっているからです。

 

暮らしをよくする「手段」としての

回遊性のある間取りという事です。

 

今回は、

回遊動線を設けた間取りの

魅力と注意点、

そして設計の工夫について、

暮らしを丁寧に設計する

建築家の視点

そして生活者の視点としても

掘り下げてみたいと思います。

 

■回遊動線とは?

回遊動線とは、

一筆書きのように

家の中をぐるりと

回遊できるレイアウトのこと。

 

キッチンから洗面、

ランドリーへ、

そしてまたリビングへ──

 

玄関からホール、

個室、家族のスペースを通り、

玄関へとつながる──

 

そんなふうに、

家の中を止まることなく巡れる

「行き止まりのない家」。

 

それが回遊動線の魅力です。

 

人が移動する際に

出来る限り「動線が交わらない」

「すれ違いがしやすい」

「混み合わない」。

 

小さな子どもさんがいるご家庭や、

ご夫婦で同時に

家事をされるご家庭にとって、

比較的ストレスのない

間取りになるのです。

 

■回遊動線がもたらす3つの利点

 

1】家事効率が格段に上がる

キッチン、洗面、脱衣、物干し場、

収納スペース──

 

それらを一続きに計画することで、

最短距離で家事が

完結しやすくなります。

 

暮らしの中にある移動を整理整頓

することで

忙しい毎日に余白が生まれます。

 

2】家族みんなが動きやすい

子供が走り回れるような回遊スペースは、

家の中でも

安心して遊べる場所に。

※遊び場としての工夫は必要です。

 

また高齢のご家族にとっても、

移動しやすい構成が

安全性にもつながります。

 

3】空間に広がりと開放感が生まれる

行き止まりのない動線は、

視線の抜けを生み、

空間に余白と奥行きを与えます。

 

特にリビングやダイニングにおいて、

実面積以上の広がりを

感じられる設計を行う事が多いです。

 

加えて、

動線がスムーズであればあるほど、

家具のレイアウトも

柔軟に計画できます。

 

例えば中央に

ダイニングテーブルを配置しても、

キチンと余白を設計して

周囲を回遊できる設計にしておけば、

動きを妨げることなく

空間を有効活用できます。

 

また、

室内でペットを飼われているご家庭では、

回遊できることで

ペットのストレスも軽減され、

より豊かな共生空間になるといった

声も頂いています。

 

■注意したいポイント(デメリット)

1】壁面収納が取りづらくなる

空間を開きすぎると、

収納や造作家具の設置が

難しくなるケースがあります。

 

だからこそ、

空間に壁の役割を持たせる

工夫が必要です。

 

2】耐震性能への配慮が不可欠

壁量のバランスが崩れると、

耐震性に影響する場合も。

 

耐震等級を確保するためにも、

構造を考えた耐力壁の配置計画や

床下、天井裏に隠れている

構造部材の計画性も

欠かせません。

 

3】無計画な回遊はかえって不便に

ただぐるぐる回れるだけでは

かえって不便な間取りになります。

 

暮らしのルーティンや家族構成、

日常の暮らしの動きに合った

動線配置を設計段階から

丁寧に検討することが不可欠です。

 

■後悔しない回遊動線のつくり方

 

必要な回遊を見極める・・・・・。

全部屋に回遊性を

持たせる必要はありません。

 

大切なのは「家事動線」と「家族の動線」の

交点を丁寧に拾い、

必要な回遊を計画すること。

 

収納と動線を一体的に設計・・・・・。

動線をつなぎながら、

収納を分断しない工夫が

求められます。

 

回遊動線の途中に

WIC(ウォークインクローゼット)や

パントリー、

家事室を挟むなど、

ついでに片づく」という設計の工夫を。

 

敷地条件と合わせて最適化。

限られた敷地内で

回遊動線を実現するためには、

本当の意味で不要となる廊下を

省いたゾーニング(エリア配置)計画が鍵。

 

例えば、

LDKと水回りとなる

トイレ・洗面・浴室・洗濯室

ユーティリティー等を

直線的につなぐだけでも、

十分に効果を発揮することもあります。

 

加えて、

照明や空調の配置も

忘れてはなりません。

 

開放的な動線だからこそ、

冷暖房効率を損なわない設計や、

回遊の途中で自然光を

どう取り込むかといった視点も

非常に重要です。

 

暮らしに沿った設計とは、

動線とともに「空間の質」まで含めて

考え抜くことなのです。

 

やまぐち建築設計室の回遊動線事例

実際の設計事例では、

キッチンパントリー洗面室ランドリー

物干し収納リビング というような

ぐるっと動線を確保することで、

家事ストレスが激減。

 

また、

回遊性を持たせた

玄関とホール設計により、

外出・帰宅・来客時の流れが

スムーズになるような設計も

ご好評いただいております。

 

暮らし方から考える間取り設計が、

やまぐち建築設計室が行う

住まい造り、

暮らしづくり設計の基本です。

 

動線は「暮らしの質」を決める大事な鍵。

効率だけではなくて

生活や暮らしの中身と

その周辺を考えて

心地よく暮らすためには、

部屋の「広さ」だけでなく、

つながり方」がとても大切です。

 

回遊動線は空間の広がりと、

暮らしの自由度を

高めてくれる優れた設計手法です。

 

しかしその反面、

敷地条件・構造計画

家具レイアウトなど、

細かな調整が必要な

デザインでもあります。

 

だからこそ

本当にその家族にとって必要な

回遊動線とは何か?。

 

その問いに丁寧に向き合い、

共に住まいを描くこと。

 

それが、

やまぐち建築設計室の仕事の一つです。

 

〇関連blog

暮らしに寄り添う動線設計という選択

快適な間取りがもたらす家事と心のゆとり

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail542.html

 

 

ご家族の動き方に寄り添った、

世界にひとつだけの回遊動線のある家。

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
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