ブログ・コラム
2026.10.27
これからの人生に、どんな家で暮らしたいですか?|奈良の建築家が考える、上質な注文住宅と自分たちらしい住まいのつくり方。
- カテゴリ:
- 住まいと暮らしの設計思想
これからの人生に、
どんな住まいを考えますか?
奈良の建築家が考える、
上質な暮らしと住まいの選択。
家を建てることよりも、
その先の時間を大切に。

※家に帰る度に心がほどけていくように。
吹き抜けの開放感と中庭の緑に包まれながら、
自分たちらしい時間を愉しむ上質な住まいの提案事例。
一日の仕事を終えて、家に帰る。
玄関の扉を開けると、
外の慌ただしさから離れ、
自然と気持ちが切り替わっていく。
お気に入りの椅子に腰を下ろし、
庭の木々を眺めながら、
ゆっくりと過ごす。
あるいは、家族と食卓を囲み、
何気ない会話を楽しむ。
特別な出来事があるわけではないけれど、
そんな時間にこそ、
暮らしの豊かさを感じることが
あるのではないでしょうか?
住まいを新しくしようと考えたとき、
間取りや設備、デザインについて、
さまざまな希望が生まれます。
広いリビング。
使いやすいキッチン。
美しいインテリア。
庭とつながる開放的な空間。
どれも、住まいづくりの大切な要素です。
しかし、私は設計を考える際、
その一歩先にあることを大切にしています。
その住まいで、
どのような時間を過ごしたいのでしょうか?
家を建てることは、
人生の大きな選択となります。
だからこそ、
建物そのものだけでなく、
その先に続く日々の暮らしについて、
丁寧に考えたいと思っています。
忙しい毎日だからこそ、
家で過ごす時間の質を考えるということ。
仕事や家事、子育て、
さまざまな予定に追われる毎日。
自分のために使える時間や、
家族とゆっくり過ごせる時間は、
思っているほど多くないのかもしれません。
だからこそ、住まいには、
単なる生活の場所以上の役割が
あると考えています。
例えば、仕事から帰宅したとき。
玄関からリビングまでの動線が整い、
荷物や上着を自然に片づけられる。
生活用品が必要な場所に収まり、
室内を整えるために
余計な時間を使わなくてもよい。
家事の動線が整理され、
日常の小さな負担が減る。
その積み重ねによって、
家族と過ごす時間や、
自分の好きなことに向き合う時間が
生まれます。
一方で、効率だけを優先すれば、
よい住まいになるわけでもありません。
例えば、庭を眺めるために
少し立ち止まる場所。
家族と適度な距離を保ちながら、
同じ空間で過ごせる居場所。
何をするでもなく、
静かに過ごすことができる小さな余白。
そうした、
一見すると効率とは関係のない空間にも、
暮らしを豊かにする価値があります。
時間を短縮するための設計と、
時間を楽しむための設計。
どちらも大切にすることで、
住まいは単に便利な場所ではなく、
日々の暮らしを支える場所に
なっていくのだと思います。
住まいの上質さは、
何を選ぶかだけでなく、
何を選ばないかにもあらわれるという事。
住宅に限らず建築には、
さまざまな設備や素材、
デザインの選択肢があります。
高性能な設備を取り入れることも、
上質な素材を選ぶことも、
住まいの質を高めるための有効な方法です。
オーダーメイドの
注文住宅であれば尚の事・・・・・。
しかし、
よいものを数多く取り入れれば、
それだけで満足できる
住まいになるとは限りません。
例えば、大きな窓。
開放感を得られる一方で、
周囲からの視線や日射、
室内の家具配置についても
考える必要があります。
広いリビングも同じです。
面積を確保することだけに意識が向くと、
家族がどこで、
どのように過ごすのかという
大切な視点が抜けてしまうことがあります。
また、収納を増やすことが、
必ずしも片づけやすさに
つながるわけではありません。
奥行きや配置、
収納する物の種類まで考えることで、
日常の使いやすさは変わります。
私は、住宅の設計において、
必要なものを
丁寧に選ぶことを大切にしています。
何を取り入れるのか。
なぜ、それが必要なのか。
そして、何を設けないことで、
別の価値が生まれるのか。
一つひとつの選択に、
住まい手の暮らしと結びついた
理由があること。
上質な住まいとは、
何かを多く備えた家ではなく、
大切なものが
適切に整えられた家
なのではないでしょうか?
「こういう家が欲しい」という希望の、
その奥にあるものを丁寧に。
家づくりのご相談では、
住まい手の方から、
さまざまな希望を伺います。
「ホテルのような落ち着いた家にしたい」
「中庭のある、開放的な住まいに憧れている」
「家族が自然と集まるリビングが欲しい」
こうした言葉には、
その方が大切にしたい暮らしの
手がかりがあります。
例えば、ホテルのような家を
希望される場合。
その理由は、
洗練されたインテリアへの
憧れかもしれません。
あるいは、
仕事から帰ったときに、
気持ちを切り替えられる場所が
欲しいからかもしれません。
同じ言葉でも、
求めているものは
人によって異なります。
だからこそ、
希望をそのまま間取りに置き換える前に、
その背景にある思いを
知りたいと考えています。
普段、どのように過ごしているのか。
何をしている時間が好きなのか。
今の住まいで、
どのようなことに
不便を感じているのか。
これからの人生で、
どのような時間を大切にしたいのか。
そうしたお話を重ねることで、
最初に思い描いていたものとは違う、
よりふさわしい選択肢が
見えてくることがあります。
建築家に相談する価値は、
希望を形にすることだけでなく、
まだ言葉になっていない理想を、
一緒に見つけられることにもあると思います。
理想の住まいを考えるとき、
希望をたくさん伝えることが、
必ずしも最善の答えにつながるとは限りません。
建築家が住まい手の希望をどのように受け止め、
その奥にある暮らしの価値を
設計へとつなげていくのか?
その考え方について、
こちらの記事でもお話ししています。
〇関連記事
なぜ、建築家は希望をそのまま図面にしないのか?
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail1008.html
ご夫婦それぞれの理想を、
ひとつの住まいに。
住まいづくりでは、
ご夫婦の希望が
異なることも珍しくありません。
一方は、家族や友人を招いて過ごせる
開放的な空間を望んでいる。
もう一方は、
外からの視線を気にせず、
静かに過ごせる場所を大切にしたい。
そのような場合、
どちらかの希望を
諦めなければならないのでしょうか?
私は、必ずしも
そうではないと考えています。
例えば、道路に面した部分では
プライバシーを守りながら、
建物の内側に中庭を設ける。
外部に対しては
落ち着いた佇まいとしながら、
室内には光や緑を取り込む。
家族が集まる場所と、
一人で過ごす場所を、
互いの気配を感じられる距離に
配置する。
設計によって、
異なる希望を両立できる
そういう場合があります。
もちろん、
敷地や予算、
建物の条件によって、
実現できることには限りがあります。
それでも、
希望の違いを単なる問題として
捉えるのではなく、
その家族らしい暮らしを
見つけるための
手がかりにすることはできます。
ご夫婦の考え方が違うからこそ、
見えてくる
住まいの可能性もあるのです。
奈良の住まいづくりで大切にしている、
内と外の関係性。
奈良には、
歴史ある町並みや
自然豊かな環境がある一方で、
住宅が密集する市街地や、
道路からの視線が
気になる敷地もあります。
住まいの設計では、
そうした周辺環境を丁寧に読み解くことが
重要です。
例えば、
やまぐち建築設計室の設計事例。
暮らしと共に「め・で・る」家
要塞のような安心感と中庭の開放感を両立した、
建築家設計のガレージ付き和モダン住宅。
https://www.y-kenchiku.jp/shinchiku_detail37.html
外部に対しては閉じた印象を持たせながら、
建物の内側には中庭や
二重に壁を設計して
外部にも吹き抜けエリアを設け、
開放的な空間を計画した住まいです。
道路に向かって大きく開くことだけが、
開放感を生み出す方法ではありません。
視線を制御しながら、
どこに光を取り込み、
どこに広がりをつくるのか?
その関係を整理することで、
外部からのプライバシーと、
室内の開放感を
両立させる設計が可能になります。
また、和モダンや数寄屋の趣を
取り入れた住まいでは、
軒の深さ、障子の位置、
庭との距離、
素材の使い方によって、
空間の印象が変わります。
大切なのは、和の意匠を
取り入れること自体ではありません。
その意匠が、
現代の暮らしの中で
どのような意味を持つのか。
日々の使いやすさと、
長く愛着を持てる美しさを、
どのように調和させるのか。
そこを丁寧に掘り下げて考えることが、
設計の役割だと思っています。
10年後、20年後にも、
暮らせてよかったと思える住まい。
家族の暮らしは、
年月とともに変わっていきます。
子どもが成長し、独立する。
仕事の仕方が変わる。
夫婦二人で過ごす時間が増える。
住まいに求めるものも、
少しずつ変化していくものもあります。
だからこそ、今の希望だけでなく、
これからの暮らしにも
目を向けることが大切だと考えています。
例えば、将来の使い方を
限定しすぎない部屋。
家具の配置を変えることで、
用途を見直せる空間。
年齢を重ねたときにも、
日常生活に無理が生じにくい動線。
すべての変化を
予測することはできません。
しかし、設計の段階で将来の可能性を考え
変えにくい部分と変えられる部分を
整理しておくことはできます。
また、長く住み続ける家だからこそ、
設備の更新や維持管理についても
考えておきたいところです。
完成した瞬間の美しさだけではなく、
暮らし始めてからの使いやすさや、
年月を重ねたときの
住まいのあり方まで考える。
家づくりは、今の自分たちだけでなく、
これからの自分たちへの
贈り物でもあるのかもしれません。
建築家と家をつくるという選択
家づくりには、
さまざまな進め方があります。
ハウスメーカーや工務店、設計事務所。
それぞれに特徴があり、
どの方法がふさわしいかは、
住まい手が
何を大切にするかによって
変わります。
やまぐち建築設計室が大切にしているのは、
住まい手の暮らしを起点として、
敷地、建物、性能、家具、照明、
庭との関係まで、
一つの空間として考えることです。
間取りを決めてから
インテリアを考えるのではなく、
どのような家具を配置して、
どのように過ごすのかを
踏まえて空間を計画する。
窓の大きさだけでなく、
そこから何が見え、
どのような光が入るのかを考える。
生活動線だけでなく、
家族の過ごし方や
来客との関係まで整理する。
そうした検討を重ねることで、
住まいの一つひとつの要素が、
暮らしの中で
大きな意味を持つようになります。
建築家の考え方を
一方的に押しつけるのではなく、
住まい手の価値観を尊重しながら、
専門家として最適解の可能性も提案する。
それが、やまぐち建築設計室の
考える住まいづくりです。
これからの人生に、
どのような時間を増やしたいですか・
住まいづくりを考えるとき、
最初から理想の間取りが
決まっている必要はありません。
むしろ、まだ希望が整理できていない
そういった段階だからこそ、
考える価値があることもあります。
家族とゆっくり過ごす時間を増やしたい。
仕事から帰ったら、
心からくつろぎたい。
趣味や好きなことに向き合う場所が欲しい。
夫婦二人のこれからの暮らしを、
改めて考えたい。
そのような思いが、
住まいづくりの出発点に
なってもよいと思います。
新築住宅を建てることも、
今の住まいを建て替えることも、
リノベーションすることも、
目的は建物を
新しくすることだけではなくて、
その先に続く暮らしを、
より自分たちらしいものに
していくことだと思います。
家を建てる前に、
これからの人生で大切にしたい時間について、
少し話してみませんか?
やまぐち建築設計室では、
奈良県を中心に、
和モダン住宅、ホテルライクな家、
中庭のある家、平屋、注文住宅、
建て替え、リノベーションの
設計を行っています。
土地選びや新築・リノベーションの
判断に迷っている段階から、
予約制の個別相談を承っています。
ご自身の暮らしに何が必要なのか。
どのような住まいが、
これからの人生にふさわしいのか。
丁寧に紐解くもところから、
住まいづくりを始めてみませんか?
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
ご連絡ください
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