ブログ・コラム
2026.10.16
中庭のある家に惹かれるのは、なぜなのか。|その理由から考える住まいの設計と、奈良で叶える心地よい和モダン住宅
- カテゴリ:
- 中庭・平屋・和モダン住宅の設計実例
中庭のある家に惹かれるのは、なぜでしょうか?
奈良で考える和モダン住宅と、
自分たちらしい暮らしの選び方
その家で、どんな時間を過ごしたいですか?

※中庭のある家に惹かれる理由は庭の美しさだけではないのかもしれません。
外からの視線を気にせずに緑や光を感じながら過ごす時間。
和モダンの住まいに求める心地よさを暮らしの視点から考えた空間提案の事例です。
家づくりを考え始めると、
さまざまな住宅の写真を見る機会が増えます。
美しい外観、広々としたリビング、洗練されたキッチン。
旅館のような落ち着きのある和モダン住宅や、
外からの視線を気にせず過ごせる中庭のある家。
「こんな家に住んでみたい」
そう感じる写真に出会うこともあると思います。
けれど、気に入った住宅の写真をいくつも集めているうちに、
何を基準に選べばよいのか
分からなくなることはありませんか?
どの家も素敵なのに、何かが違う。
その違和感には、
家づくりを考えるうえで
大切な意味があるように思います。
好きな家の形と、
自分たちが心地よく暮らせる家は、
必ずしも同じではないからです。
中庭が欲しい。
その理由を、もう少し考えてみる。
例えば、中庭のある家に憧れているとします。
なぜ、中庭が欲しいのでしょうか。
庭の緑を眺めたいから。
外からの視線を気にせずに、
カーテンを開けて暮らしたいから。
休日には、家族でゆっくり朝食を楽しみたいから。
あるいは、仕事から帰った夜、
ライトアップされた木々や風景を眺めながら、
お酒を楽しみたいからかもしれません。
同じ「中庭のある家」を希望されていても、
そこに求めるものは人によって異なります。
だからこそ、
私は中庭を設計するとき、
庭の大きさや形だけでなく、
そこにどのような時間が流れるのかを考えます。
朝、どこから光が入るのか。
キッチンに立ったとき、
どのような景色が見えるのか。
ソファに腰掛けたとき、
隣家の窓は視界に入らないか。
夜には、室内の照明と
庭の明かりがどのような関係になるのか。
中庭を、つくること自体が目的ではありません。
中庭のある暮らしを通して、
何を楽しみ、
どのような心地よさを得たいのか。
そこを丁寧に考えることが、
中庭のある住まいの設計につながっていきます。
和モダンの家に求めているのは、
和風のデザインだけでしょうか?
和モダン住宅についても同じことが言えます。
格子や障子、深い軒、
木の質感、落ち着いた色彩。
そうした日本建築の意匠に
魅力を感じる方は多いと思います。
ただ、和の素材や意匠を取り入れれば、
それだけで心地よい
和モダン住宅になるわけではありません。
例えば、旅先で訪れた上質な旅館。
玄関を入り、少し照明を落とした廊下を進む。
その先に、庭の緑が見える。
天井の高さが変わり、視界が開ける。
何か特別なことが起きたわけではないのに、
自然と気持ちが落ち着いていく。
そんな経験はないでしょうか?
その心地よさは、
使われている素材だけでなく、
空間のつながりや光の入り方、
視線の誘導、
明るさの変化などによって生まれています。
住宅でも、同じような考え方ができます。
玄関から中庭の一部が見えるようにする。
リビングでは、
少し低めの木目天井によって
落ち着きを生み出す。
大きな窓の先に、庭の景色を切り取る。
障子を通した柔らかな光で、
日中と夕方の表情を変える。
こうした設計の積み重ねによって、
和モダンの住まいは、
見た目の美しさだけでなく、
日常の居心地へとつながっていきます。
自分たちにとっての贅沢は、
何なのだろうかということ。
住まいに求める贅沢も人によって違います。
広いリビングが欲しい方もいれば、
落ち着いて読書ができる
小さな書斎を大切にしたい方もいます。
大勢の友人を招いて食事を楽しみたいご夫婦。
休日には、誰にも気兼ねせず
家で過ごしたいご夫婦。
共働きで忙しい毎日だからこそ、
家事の負担を減らし、
家族と過ごす時間を
増やしたいという方もいらっしゃるでしょう。
大切なのは、何を優先し、
何に価値を感じるのかということです。
例えば、LDKを数帖広くするために予算を使うのか。
それとも、面積を少し抑え、
その分を中庭の植栽や
窓の設計、照明、
日々手に触れる素材に使うのか。
どちらが正しいということではありません。
同じ予算でも、
何を選ぶかによって
住まいの性格は大きく変わります。
私は、家づくりにおける充実度は、
単に高価な素材や設備を揃えることではなく、
自分たちが大切にしたい暮らしに、
きちんと価値を配分することによって
変化すると考えています。
中庭のある家が、
すべての人に適しているわけではありません。
中庭には、魅力がある一方で、
考えておきたいこともあります。
建物の配置によっては、
外壁や窓の面積が増え、
建築費や維持管理の負担が
大きくなることがあります。
庭の排水や植栽の手入れ、
夏の日射、
冬の採光についても検討が必要です。
また、中庭を囲むように建物を配置すると、
生活動線が長くなる傾向があります。
そのため、敷地の広さや方位、
周辺環境、ご家族の暮らし方によっては、
中庭以外の方法が適していることもあります。
例えば、隣地との関係を読み取りながら、
庭を建物の一方向にまとめる。
窓の高さや向きを調整して、
外からの視線を避けながら景色を取り込む。
格子や深い軒を活用し、
室内と屋外の距離感を整える。
中庭という形にこだわらなくても、
求めている暮らしを実現できる可能性はあります。
希望されたものを、
そのまま間取りに置き換えるだけが設計ではない。
その希望の背景にある理由を理解し、
敷地や予算、
将来の暮らしまで考えたうえで、
より適した方法を探す。
そこに、建築家が関わる意味があると考えています。
奈良で和モダンの家を建てるということ。
奈良県内でも、
土地の条件はさまざまです。
奈良市や生駒市の住宅地と、
橿原市や桜井市、香芝市、
葛城市などの住宅地では、
周辺の建物との距離感や敷地条件も異なります。
宇陀市や明日香村や吉野地域のように、
周囲の自然や歴史的な景観との関係を
大切に考えるべき場所もあります。
勿論そこには、
法的な拘束力がはたらくケースもあります。
その土地に、どのような光が届くのか。
どこに視線を向けると、美しい景色があるのか。
逆に、どこからの視線を遮るべきなのか。
和モダンの家づくりでは、
建物そのものの意匠だけでなく、
周囲との関係を読み取ることも大切です。
外観は落ち着いた佇まいに。
一方で、住まいの内側には、
光や風、季節の変化を
楽しめる場所をつくる。
そんな住まい方も、
奈良で家を建てる魅力のひとつではないでしょうか?
家づくりを始める前に、
考えておくべきこと。
間取りや設備を具体的に決める前に、
少しだけ考えてみてください。
新しい家で、
いちばん楽しみにしている時間は何ですか?
休日の朝、
ゆっくりコーヒーや紅茶を飲む時間でしょうか?
家族と食卓を囲む夕食でしょうか?
中庭の木々を眺めながら過ごす、
何もしない時間でしょうか?
その答えは、ご夫婦でも、
親子でも違うかもしれません。
けれど、その違いを知ることも、
家づくりの大切な過程だと思います。
住宅の写真を見て「素敵だな」と感じたときには、
どの部分に惹かれたのか、
もう少し考えてみるのもよいかと思います。
素材なのか、光なのか。
空間の広がりなのか、
包まれるような落ち着きなのか。
あるいは、
そこで暮らす自分たちの姿が
想像できたからなのか・・・・・。
その小さな気づきが、
自分たちらしい住まいを考える
手がかりになります。
好きな家を探すことから、
自分たちの暮らしを考えることへ。
やまぐち建築設計室では、
中庭のある家や和モダン住宅の設計を通して、
住まい手さんが大切にしている暮らしを、
丁寧に「カタチ」にしています。
美しい住宅をつくることは、もちろん大切です。
ただ、それだけでなく、
住み始めてからの毎日に、
心地よさや楽しみが積み重なっていくこと。
時間が経つほど、
この家にしてよかったと感じられること。
そうした住まいを佇まいとして生み出す事が
大事だと考えています。
家づくりの希望が、まだ漠然としていても構いません。
和モダンの雰囲気が好き。
中庭のある家に憧れている。
旅館のような落ち着いた家で暮らしたい。
けれど、何から考えればよいのか分からない。
そのような段階だからこそ、
話し合う意味があると思います。
奈良県で中庭のある注文住宅や、
和モダンの家づくりを検討されている方へ。
間取りを決める前に、
まずは、どんな暮らしを大切にしたいのか。
その思いから、丁寧に考えてみませんか?
奈良県橿原市を拠点に、
中庭のある家、和モダン住宅、
平屋の注文住宅、
リフォーム・リノベーション、
古民家再生など、
暮らしに寄り添う住まいの設計を行っています。
住まいづくりのご相談は、
完全予約制の個別相談にて承っています。
〇関連blog・コラム
中庭のある家を後悔しないために・暮らしの質から考える設計の提案
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail668.html?utm_source=chatgpt.com
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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https://www.y-kenchiku.jp/
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