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ブログ・コラム

2026.10.14

理想の家を探しても、どこか満たされないのはなぜか?|奈良の注文住宅・リノベーションで考える、人生に寄り添うオーダーメイドの住まいと建築家による個別設計

カテゴリ:
住まいと暮らしの設計思想

自分たちの人生に、既製品のような家は似合わないという考え方と暮らしの趣。

 

注文住宅・リノベーションで考える、

暮らしに寄り添う建築家の個別設計提案。

 

奈良のホテルライクな和モダン注文住宅をイメージした夕景CG。深い軒、黒い水平格子、石張りの外壁と植栽のライトアップが上質な外観を演出。右側には白いアウディA4と黒いベンツCクラスを収めた2台分のビルトインガレージを設けている。

※一日の終わり、帰ることが楽しみになる住まい。

深い軒と格子が生む陰影、

やわらかな灯りが、

住まい手ご家族らしい上質な暮らしを包み込むイメージ提案事例。

 

 

美しい家は、たくさんある。

でも、自分たちが本当に暮らしたい家は?

という疑問などのご相談をいただくことがあります。

 

住宅雑誌を開けば、美しい家が並んでいます。

SNSを見れば、洗練されたインテリアや、

ホテルのようなリビング、

開放的な中庭のある住宅など、

魅力的な住まいをいくつも見つけることができます。

 

「こんな家に住んでみたい」

そう感じることもあるかと思います。

 

 

奈良で建築家とつくる、ホテルライクな和モダン注文住宅の昼景イメージCG。深い軒と黒い水平格子、石張りの外壁、木目の軒天井が調和するモダンな外観。植栽と自然光が建築の陰影を引き立て、右側には白いアウディA4と黒いメルセデス・ベンツCクラスを並べた2台分のビルトインガレージを設けている。

※美しさだけではなく暮らし方や価値観まで設計する。

深い軒、格子、植栽、ガレージが調和する、

住まい手の人生にふさわしい暮らしの環境提案事例。

 

 

けれど、いくつもの住宅を見ているうちに、

ふと、こんな気持ちになることはありませんか?

 

どれも素敵だけれど、

本当に自分たちが暮らしたい家なのだろうか?

 

立派な玄関も、広いリビングも、

美しいキッチンも、もちろん魅力的です。

 

ただ、そこでどんな時間を過ごすのか?

誰と、どのように暮らしたいのか?

一日の終わりに、どんな気持ちで家に帰りたいのか?

 

そうしたことまで考えていくと、

住宅の写真や間取りだけでは見えてこないものがあります。

 

私は、そこに住宅設計の深さと、

建築家が関わる意味があると考えています。

 

家に求めるものは、

人生の歩み方によって変わるということ。

 

例えば、仕事に打ち込む日々を送っているご夫婦。

平日は帰宅が遅く、休日も何かと予定が入る。

 

だからこそ、自宅では誰にも気兼ねせず、

静かに過ごしたい。

 

玄関を開けると、

やわらかな明かりが迎えてくれる。

 

リビングにはお気に入りの椅子があり、

窓の向こうには、季節によって表情を変える庭がある。

 

特別なことをしなくても、

そこにいるだけで気持ちが落ち着く。

 

そんな時間に価値を感じる方。

 

一方で、人を招くことが好きなご家族なら、

住まいに求めるものは変わります。

 

友人を迎え、料理を囲み、会話を楽しむ。

庭とつながるリビングや、自然と人が集まるキッチン。

あるいは、お気に入りのお酒を楽しむための小さなカウンター。

家族の時間と、人をもてなす時間。

 

その両方が無理なく共存できる住まいが、

心地よいのかもしれません。

 

子育てを終えたご夫婦なら、

また違う答えがあるはずです。

 

使わなくなった子供部屋をどうするか。

これからの二人の時間を、どこで、どのように過ごすか。

今ある家を建て替えるのか、リノベーションするのか。

これまで大切にしてきたものを残しながら、

暮らしを変えていく選択もあります。

 

同じ広さ、同じ予算、同じ家族構成であっても、

そこにふさわしい住宅が同じになるとは限りません。

 

住まいとは、家族構成や面積だけで決まるものではなく、

その人が何を大切にして生きているのかによって、

形を変えるものだと思うのです。

 

本当に上質な住まいには、つくらないという選択もある。

家づくりを始めると、

欲しいものが増えていきます。

 

広いリビング。

大きな窓。

充実した収納。

趣味の部屋。

ゲストルーム。

ホテルのような浴室。

 

どれも、暮らしを豊かにしてくれる可能性があります。

しかし、それらをすべて取り入れることが、

必ずしも満足度の高い住宅につながるとは限りません。

 

例えば、広いリビングを希望されていても、

実際にはご夫婦がいつも同じ場所で過ごすのであれば、

必要なのは単純な面積の広さではないかもしれません。

 

窓辺に二人が並んで座れる場所。

庭を眺めながらコーヒーや紅茶を飲める小さな居場所。

一人になりたいときにも、家族の気配を感じられる距離感。

 

そうした空間のつくり方によって、

暮らしの満足感が変わることがあります。

 

私は、設計の中で「何を加えるか」と同じくらい、

「何をつくらないか」を大切にしています。

 

部屋を一つ増やすよりも、

庭との関係を豊かにするという価値観。

 

天井を高くするよりも、あえて高さを抑え、落ち着きを生み出す。

窓を大きくするよりも、外からの視線を整理し、本当に見たい景色を切り取る。

すべてを見せる収納ではなく、生活の道具を自然に隠せる場所をつくる。

 

それは、我慢するための引き算ではなくて、

大切にしたいものを、

より豊かに感じるための選択として・・・・・・。

 

上質な住宅とは、何もかも備えた住宅ではなく、

自分たちにとって必要なものが、

心地よい関係で整っている住宅なのではないでしょうか?

 

南北に広い奈良の土地には、

独特の人口分布と地域の差、

その場所だからこそ生まれる住まいがあるということ。

 

住宅を設計するとき、

私は敷地そのものが持つ個性を大切にしています。

 

奈良市や生駒市の住宅地。

 

橿原市や香芝市、広陵町などの暮らしやすい市街地。

明日香村や高取町、吉野の自然や歴史を感じる地域。

同じ奈良県でも、土地の表情はさまざまです。

 

隣家との距離。

道路からの視線。

周辺の建物の高さ。

山並みや田園風景。

季節ごとの日差しや風の流れ。

 

そうした条件を読み取ることで、

その場所にふさわしい住宅の形が少しずつ見えてきます。

 

例えば、周囲に住宅が建ち並ぶ敷地。

大きな窓を設けるだけでは、

外からの視線が気になり、

結局カーテンを閉めたままになることもあります。

 

それなら、中庭を設けて、外部からの視線を整理する。

格子や深い軒を組み合わせ、

光を取り込みながら、室内の落ち着きを守る。

 

道路からは静かで控えめな外観。

けれど、一歩中へ入ると、光と緑が広がる。

 

そんな住まいのあり方も考えられます。

 

反対に、遠くの山並みを望める土地なら、

その景色を暮らしに取り込むことが、

何よりの豊かさになるかもしれません。

 

朝、窓を開けたときの空気。

夕暮れに変わっていく空の色。

雨の日に眺める庭。

自然の移ろいを感じながら過ごす時間。

 

それらは、設備や装飾品を増やすことだけでは得られない、

その土地ならではの価値です。

 

和モダンや数寄屋の美意識も、

単に和風の意匠を取り入れることではないと思っています。

 

光と陰影。

内と外の距離。

素材の質感。

視線の抜け。

 

そして、何も置かない場所が生み出す余白。

 

日本の住まいが大切にしてきた感覚を、

現代の暮らしに合わせて読み替えていく。

 

そこに、奈良という場所で

オーダーメイドの、

家族にとって特別な住宅を設計する意味があると考えています。

 

古い家を残すことも、新しく建てることも、

目的ではないということ。

新築住宅とリノベーション。

一見すると、まったく異なる家づくりのように感じられるかもしれません。

 

しかし、私が考える設計の出発点は同じです。

それは、これからどんな暮らしを実現したいのか、ということ。

 

例えば、親から受け継いだ家。

長年暮らしてきた住まい。

あるいは、土地の雰囲気に惹かれて購入を考えている古民家。

 

そこには、新築では得られない時間の積み重ねがあります。

柱や梁の表情。

使い込まれた建具。

庭の木々。

家族の記憶。

 

それらを残すことで、

住まいに新しい価値が生まれることもあります。

 

一方で、建物の状態によっては、

耐震性や断熱性、劣化、

法規制などを慎重に確認しなければなりません。

 

残したいという気持ちだけで、

無理に建物を使い続けることが、

必ずしもよい選択とは限らないのです。

 

新しく建てること。

今あるものを活かすこと。

必要な部分だけを変えること。

 

それぞれの可能性と課題を整理しながら、

これからの暮らしにふさわしい答えを考える。

 

私は、建築家の役割とは、

最初から決まった方法へ導くことではなく、

さまざまな選択肢の中から、

そのご家族にとって意味のある判断を重ねていくことだと思っています。

 

「こういう家が欲しい」の奥にある、本当の希望。

住宅設計の打ち合わせでは、

お客様からさまざまなご希望を伺います。

 

「リビングを広くしたい」

「収納をたくさんつくりたい」

「ホテルのような家にしたい」

「生活感のない空間にしたい」

 

もちろん、そのご希望は大切です。

ただ、私は、その言葉の奥にある理由にも目を向けたいと思っています。

 

なぜ、広いリビングが欲しいのでしょうか。

家族がゆったり過ごせる場所が欲しいからなのか。

友人を招いて楽しみたいからなのか。

それとも、今の住まいに窮屈さを感じているからなのか。

 

同じ「広いリビング」という希望でも、

その理由によって設計の最適解は変わります。

 

収納についても同じです。

収納量を増やすことが必要な場合もあれば、

使う場所としまう場所の関係を見直すことで、

暮らしやすさが大きく変わる場合もあります。

 

大切なのは、

ご希望をそのまま図面に置き換えることだけではありません。

 

なぜ、その空間を求めているのか。

そこで、どんな気持ちになりたいのか。

何に不便を感じ、何を大切にしているのか。

 

言葉になっていない部分まで、

対話を重ねながら丁寧に考えていく。

 

時には、住まい手自身も気づいていなかった希望が見えてくることがあります。

私は、そうした「考える経過時間」も住宅設計の大切な一部だと考えています。

 

家づくりとは、

自分たちのこれからを選び直す時間でもあるということ。

仕事、子育て、家族との時間。

人生には、さまざまな節目があります。

 

住まいを新しく考えるときは、

これまで当たり前だった暮らしを見つめ直す機会にもなります。

 

今の家で、気に入っていること。

少し我慢していること。

これからも続けたい習慣。

もう必要なくなったもの。

そして、これから新しく始めてみたいこと。

 

そうした一つひとつを整理していくと、

家づくりは単に建物の仕様を決める作業ではなくなっていきます。

 

例えば、休日の朝をもっとゆっくり過ごしたい。

夫婦で料理を楽しむ時間を増やしたい。

仕事から離れ、好きな本を読む場所が欲しい。

庭の手入れを楽しみたい。

家族や友人を招く機会を増やしたい。

 

そんな日常の小さな希望こそ、

住宅の形を考えるうえで、大切な手がかりになります。

 

家を建てたからといって、

人生がすべて変わるわけではありません。

 

けれど、毎日過ごす環境が変わることで、

時間の使い方や家族との関わり方に、

新しい可能性が生まれることはあります。

 

私は、その可能性を丁寧に設計するべきだと思っています。

 

あなたの暮らしには、

あなたの家族だけの最適解があるということ。

 

ここで少し、考えてみていただきたいことがあります。

もし、誰かに見せるためではなく、

自分たちのためだけに家をつくるとしたら、

何を一番大切にしたいでしょうか?

 

広さでしょうか。

美しさでしょうか。

家族との時間でしょうか。

一人で過ごす静けさでしょうか。

 

あるいは、今の暮らしではまだ実現できていない、

何かでしょうか・・・・・。

 

その答えは、一つでなくても構いません。

ご夫婦で違っていてもよいと思います。

むしろ、その違いを丁寧に考えることで、

家族にとっての新しい住まいの形が見えてくることもあります。

 

住宅設計に、

誰にでも当てはまる唯一の正解はありません。

 

あるのは、その土地、その家族、

その人生にふさわしい答えを探し続けること。

 

私は、住宅設計とは、

その最適解を建築という形にしていく仕事だと考えています。

 

そして、完成した家を見たときだけではなく、

そこで何年も暮らした後に、

「この家でよかった」

そう感じていただける住まいをつくりたいと思っています。

 

奈良で、自分たちらしい住まいを考えている方へ。

やまぐち建築設計室では、

奈良県を中心に、注文住宅、平屋、

和モダン住宅、二世帯住宅、建て替え、

リフォーム・リノベーション、

古民家再生などの住宅設計を手掛けています。

 

住宅のデザインや間取りだけでなく、

敷地の特性、暮らしの動線、収納、

光と陰影、家具やインテリア、

そして将来の暮らし方まで含めて、

一つの住環境として考えています。

 

まだ、どのような家にしたいのか決まっていなくても構いません。

新築とリノベーションで迷っている。

今の土地を活かすべきか、住み替えるべきか判断できない。

自分たちの希望を、どのように建築家へ伝えればよいのかわからない。

 

そんな段階だからこそ、整理できることがあります。

 

家づくりの最初に必要なのは、

完成された理想の間取りではなく、

これからの暮らしについて考える時間だと思います。

 

誰かの理想をなぞるのではなく、

自分たちの人生にふさわしい住まいを。

 

やまぐち建築設計室では、

完全予約制の個別相談を通して、

住まいに対するご希望や迷いを丁寧に伺っています。

 

奈良市、生駒市、大和郡山市、橿原市、桜井市、

香芝市、葛城市、広陵町、田原本町、明日香村、

高取町、吉野郡などで、これからの住まいをお考えの方へ。

 

建物の話をする前に、

これからどのような時間を過ごしたいのか。

そのお話から、

丁寧な住まいづくりを始めてみませんか?

 

やまぐち建築設計室の完全予約制住まいづくりの相談会のご案内

 

※新築・リフォーム・土地探しなど、

まだ考えがまとまっていない段階からご相談いただけます。

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
ご連絡ください
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