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ブログ・コラム

2023.07.04

東西南北、方位による間取りの優位性と窓の計画性による室内環境と過ごしやすさの違い、外部環境の取り入れ方と同時に窓の存在について間取り計画の時点から外部とのつながりと家具や過ごし方のレイアウト、室内環境の負荷についても最適化してイメージする事。

カテゴリ:
設計の事・デザインの事

 

 

よく考えた住まいは暮しが楽しくなる、

間取りと同時に考える

窓の位置関係。

 

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※北側からの風通しと視界、程よい緑が見えて日差しをコントロールする窓の距離感をデザインした和モダンの玄関

 

 

サイズも開閉方法もそうですが

部屋取りが同じでも

扉や窓が変わる事で全く異なる

空間となります。

 

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※リビングからの眺めに和の風情をプラスした庭を設けた窓との融合、外側には屋根を延長して日差しのコントロールできる環境を設計

 

 

注文住宅で新たに住まい

を建てるときや

既にある物件を購入する時に

「日照」は注目するべきポイントとなります。

 

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※外構計画で東側の朝の強い日差しを調整して隙間の庭を利用して和の情緒を持つ庭を設けた窓際のある和室・内障子(雪見障子)により視界と日差しも建築側でもコントロール可能に

 

南側の窓については

皆さん意識をもって考えるかと思います、

ですが・・・直射日光が当たりにくい

北側の窓やその他の方位の窓については

あまり設計者側からも

必要最低限程度で

どちらかといえばなにかと嫌われがちですが、

実はメリットも存在します。

 

そんな南側以外で

窓の計画について少し・・・・・。

 

南側の窓が良いとされがちですよね、

できるだけ明るい日差しを取り込んで、

ポカポカした部屋で

過ごせるようにと

南向きにこだわるケースも多いと思います。

 

でも、夏の暑い時期になると

いくら窓の性能が良くなっていても

壁と比べると断熱や遮熱に比べて

南側に大きくとった窓は

冷静に考えると

窓のみの価値で考えると

逆に厄介な存在になる事も多いかと思います。


強い太陽の光や熱によって

室内温度を上昇させるため、

エアコンも効きにくいからです。

 

日差しが強いことそのものが

デメリットにもなります。

 

縁側という緩衝帯があったり

屋根の庇や

庭のつくり方等を併用して

バランスが取れる場合は良いですが

敷地に余裕がなかったり

別の理由で屋根や

庇を条件的に設ける事が厳しい場合、

窓単体の実験による「性能値」だけでは

暮らしの空間構成によって

難しくなるケースも。

 

南面窓からの採光量が多い場合、

室内環境での変化を

目の当たりにした人たちも多いと思います

床の劣化や室内家具類への

影響もそうですが

エアコン類の必要性が高くなること。

 

また冬の場合も

南側にある窓のデメリットが存在します。

 

それはいくら天気のいい日でも、

熱や採光の恩恵を受けられるのは昼間だけ。

 

夜になったら昼間に

取り込んだ以上の熱が

大きな窓から出ていってしまいます。

 

そのため朝は外と同じような

室温になってしまいます。

 

注目したい北側の窓という存在。

 

住まいの北側は日照が悪く、

湿度も高いため、

間取り上は物置や

お風呂になっていたり、

居室ではない場合が多いかも知れません。

 

窓があったとしても

小さな窓がついているだけであったり、

大きな窓がついていても

閉めっぱなしにしたりしている住まいも

あるかも知れません。

 

土地の選定や

周辺のロケーションなどにもよりますが

北側の魅力を活用して

北側に居室を寄せて

東西南北のセオリーだけではなくて

場所の魅力を

間取りに活用する事で

環境への考え方も理解度も変わり

北側に設ける窓のメリットと

南側の窓の優位性を

総合的な判断で

良し悪しを判断出来るようになります。

 

少し暑くなってきた時期は

南側の窓と北側の窓を

同時に開けてみる事で

風の通り道ができ、

室内環境を改善する事も出来るようになります。

 

適切な間取りの環境下に

窓が存在する事で

心身の影響にも過ごし方で

良さが生まれる事も有ります。

 

閉鎖的空間なのか開放的な空間なのかの差

という意味ではなくて

どういった形で外部という環境と

間取り構成が良い意味で共存できるのか?

 

南側の日差しが強いことを

デメリットにあげましたが、

反対に北側の日差しが

強くないことが

メリットにあげられると思います。

 

あえて北側に

性能の高い窓を設けることで

終日の安定した光を確保することができます。

 

南側の窓を設置しても

光量が多すぎて

結局悪い影響の方が

勝ってしまうと本末転倒です。

 

高い性能を持つ窓を北側に設置し、

安定した光を長時間

確保する方が得策だったりします。

 

設計上難しかったり、

隣家の距離が近くて北側の壁面に

窓を設置できそうになかったりするときは

トップライト(天窓)という

選択肢もあります。

 

古くから南側の窓が重視されてきましたが、

その他の方位に設ける窓にも

メリットはたくさん存在します。

 

環境や暮らしの趣を読み解き

東西南北、建て物外側の環境計画を含めて

間取りに対する窓の優位性を

どのように考えるべきか?

 

窓のサイズと

向きと部屋に対する位置関係。

 

それによって暮らしの環境は

大きく変化しますから。

 

やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央

 

 

 

 

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