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ブログ・コラム

2023.07.02

生活の基準と片付け・整理整頓ができる間取りと暮らしの収納についての仕掛けのあるデザイン提案・間取り計画に含まれる収納物に対する考え方。

カテゴリ:
暮らしの事

 

 

よく考えた住まいは暮しが楽しくなる、

例えば、物がかたづく

そんな間取りにするためのコツ。

 

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※LDKにも適切な収納計画をデザインした内観イメージ提案CG実例

 

 

狭い賃貸マンションから

新築の一戸建てにするんだから

収納がたくさんあってかたづく家にしたい、

そう思っている方は多いと思います。

 

せっかくこだわりの注文住宅にするのだから

素敵に住みたいですよね。

 

新しい家になったら

一戸建てになったら

かたづくようになるのでしょうか?

 

残念ながらそれは違いますね。

 

これだけははっきり言えます、

収納場所が増えれば片付く、

整理整頓しやすいという訳ではありません。

 

今まで多くの住まい造りや

家具のコーディネート

収納コーディネートを行ってきて、

間取り相談も受けている建築家(建築士)としての

経験で得たことを、

みなさんにお伝えします。

 

まず第一に、

収納が多いほうが片付く、

という考えはNGです。

 

かたづけが苦手な人にとって、

収納はできるだけ多いほうがいいのでは、

という不安な気持ちはわかります。

 

おおきな納戸があれば

そこに物がたくさんしまえて

片づけが楽なのでは?

と思う気持ちもわかります。

 

でもこれが、

物を溜め込む元凶です。

 

まず意識していただきたいのが、

片付いているとは

どういう状態かというと

適量な物が、

しまいやすい場所=使いやすい場所に、

おさまっているということ。

 

はみ出ているものを

隠すようにしまい込むことではありません。

 

片づけることをコレだと思っている人が多いのですが、

それは間違いです。

 

収納が適切な間取りかどうか?

それはまず、

あなたの家庭の適量を把握していますか?

ということから始まります。

 

簡単な問診票のような

アンケートにもお答えいただくのですが

口頭でも少し・・・・・。

 

この質問で、

表情が暗くなる人は、

余分な物をたくさん持っているんだな、

という事がある程度わかります。

 

僕が収納場所を考える時、

大体だいたいこんな風に考えます。

 

物はざっくりわけて、

①日常頻繁に使う物、

②季節や行事など限定的に使う物、

③趣味の物に分けることができます。

 

これらをどこに配置するか?

という事です。

 

なんとなく収納を配置する、

ではなんとなく物が増えていってしまいます。

 

ここはこういう物をしまう、

とわかっていると片付けはぐっと楽になります。

 

日常頻繁に使う物=キッチン道具、

食材、洗濯用品、洗面用品、衣服、

などなどこれは優先的に配置します。

 

片付けのセオリーである、

しまう場所=使う場所です。

 

標準的な収納量を考えてまずは配置し、

特別に多いものを

プラスしていきます。

 

靴が特に多い家は

大きめのシューズクロークとか、

調理家電が多い人は

キッチンのカウンタースペースを広くとか、

そこはヒアリングで決めていきます。

 

季節や行事など

限定的に使う物=扇風機やヒーター、ひざかけ、

正月用品等。

 

これらも基本は、

使う場所の近くを考えます。

ですが、日常頻繁に使うものほど

優先ではありません。

 

なので廊下の階段の下とか

玄関横とか使う部屋の隣くらいのイメージです。

 

ただし、

1階で使う物は1階に、

2階で使う物は2階に、

となるようにできるだけするようにします。

 

趣味の物これは

それぞれの家庭で全然違いますよね。

 

でも、これはみなさん

自覚して量を把握しているので、

実は案外かたづけしやすい物です。

 

アウトドア系なら外に近いところとか、

本や出勤に必要なもの

趣味のものならその持ち主の個室とか。

 

場所も広さもすんなり決まることが多いところです。

 

①②③の中で意外とやっかいなのが、

①です。

 

なぜかというと、

ついつい増えてしまうものだからです。

 

なので、

どのくらいの量が適量なのか、

どのくらいの広さがあれば足りるのか、

ご自身で把握しにくいんです。

 

そして、

どこに分類したらいいのか、

気づかないものもあります。

 

食器や食材や靴といった、

明らかに分類しやすいものは

どこに収納場所をつくればいいのか、

わかりやすいですが。

 

処分する予定のダイレクトメールとか、

子供のプリントとか、

めったに使わないけど

いざというときに使う工具類とか、

持っていることを忘れがちな掃除便利グッズとか。

 

ついたまってしまうもの

つい出しっぱなしになってしまうもの

しまい込んだら使わなくなるもの

そういうものの収納場所を

決めなければ片付く家にはなりません。

 

なぜなら、散らかるもの、

溜まってしまうものはそういう物だからです。

 

実際にどんな散らかるもの、

溜まってしまうものがあるか。

 

あなたは把握していますか?

 

今のうちに断捨離の意味を考えてみると

家にどれだけ

余分な物があるのか自覚できますから。

 

間取りを検討中=引っ越す、

と思いますので、

物は減らしたほうが

断然スマートな暮らしに近づきますから。

 

暮らしも気持ちもスマートに。

 

やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央

 

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