ブログ・コラム
2026.06.04
家づくりは何から始めるべきか?間取り・土地探しの前に考えたい家族の暮らしと後悔しない住まいづくり
- カテゴリ:
- 家づくりと間取りの考え方
なぜ家づくりを考え始めたのか。
間取りの前に考えたい、
家族の暮らしと人生の話を・・・・・。

※家族の価値観や暮らし方、
そして未来の時間を丁寧に考えることから
家造りは始まります。
模型やプラン、図面は、
その想いを住まいという形に
整えていくための一つの手段です。
奈良で家づくりの
ご相談をお受けしていると、
私はいつも最初に同じ質問をしています。
なぜ家づくりを考え始めたのですか?
すると多くの方が少し考え込みます。
そして、
・子どもが大きくなってきたので
・今の賃貸が手狭になってきたので
・そろそろ年齢的にも
家を持った方が良いと思って
・住宅ローンを組むなら
早い方がいいと聞いたので
そんな答えが返ってきます。
もちろん、
それらは家づくりを始める
大切なキッカケです。
ですが、
私はその言葉の奥にある
本当の理由を知りたいと思っています。
なぜなら、
家づくりは建物を
建てることだけではないからです。
本当に大切なのは、
その家でどんな人生を
送りたいのかということだからです。
家は人生を包む器です。
器の形だけを考えても、
その中にどんな時間を流したいのかが
見えていなければ、
本当に満足できる住まいにはなりません。
家づくりの始まりは、
暮らしの違和感から・・・・・。
家づくりを考え始める人の多くは、
実は家が欲しいだけではありません。
暮らしを変えたいのです。
朝の忙しい時間。
洗面所の前で
家族が順番待ちをしている。
帰宅した玄関には
ランドセルや荷物が溢れている。
リビングには
片付かないおもちゃが広がっている。
洗濯物を持って
何度も階段を上り下りする。
共働きで時間に追われ、
毎日が慌ただしく過ぎていく。
そんな日常の中で、
もっと暮らしやすくならないだろうか?
という小さな違和感が
積み重なっていきます。
その違和感こそが、
家づくりの出発点として
考えられるのです。
しかし、
多くの人はその違和感を解決する前に、
間取りや設備の話へ進んでしまいます。
そして完成した後に気づくのです。
「思っていた暮らしと違った」と。
なぜ家づくりで後悔する人が減らないのか?
SNSを開けば素敵な家が並んでいます。
吹抜け。
アイランドキッチン。
ホテルライクな洗面室。
大開口のリビング。
和モダンの美しい住まい。
どれも魅力的です。
しかし、その多くは
誰かにとっての正解です。
自分たち家族にとっての
正解とは限りません。
本来、
家づくりとは
比較するものではありません。
競争するものでもありません。
家族の未来を考えるものです。
けれど情報が溢れる現代では、
いつの間にか家づくりの目的が
「素敵な家を建てること」に
すり替わってしまいます。
その結果、
住み始めてから、
「収納が足りない」
「家事がしにくい」
「家族が顔を合わせない」
「落ち着かない」
という問題が起こりやすくなっています。
家づくりの失敗とは、
設備や機能の失敗ではありません。
暮らしの設計が
できていなかったことなのです。
どんな家を建てるかではなく、
どんな暮らしをしたいのか?
という事を考えるように。
私は設計の打ち合わせで、
「どんな家が欲しいですか」
とはあまり聞きません。
代わりに、
休日はどのように過ごしたいですか?
家族で食事をする時間はありますか?
一人で過ごす時間は必要ですか?
子どもにはどんな環境で
育ってほしいですか?
そんな質問と現在の暮らしの
良い部分と悪い部分を見直す
独自のアンケートシートを手渡して
「それをもとに」家族で真剣に
意見を出し合っていただきます。

※家族の現在の暮らしの状態と困りごと
未来の希望も含めてライフプランを
家族間でも見える化する為のアンケート。
思っているだけではなくて
実際に、
現在の不具合と理想、憧れの乖離を
見える化する時間・・・・・。
なぜなら、
住まいは暮らしのために
存在するからです。
家づくりの本質は、
間取りを考えることではなく、
人生を考えることです。
例えば、
休日の朝に家族でゆっくり朝食を囲みたい。
帰宅した瞬間にほっとしたい。
子どもたちの成長を感じながら暮らしたい。
夫婦が自然に会話できる時間を大切にしたい。
趣味の時間も楽しみたい。
そうした願いや
現実的に解決するべき問題点を
整理していくと、
本当に必要な住まいの形が見えてきます。
家族は何を大切にしたいのか?
家づくりは家族全員の
未来をつくる作業です。
だからこそ大切なのは、
家族それぞれが
何を大切にしているのかを知ることです。
ご主人は
趣味を楽しみたいかもしれません。
奥様は家事の負担を
減らしたいかもしれません。
子供たちは
友達を呼びたいかもしれません。
親世代は安心を
求めているかもしれません。
そのすべてが大切です。
そして、その想いを整理し、
形にすることが
設計の役割だと私は考えています。
図面は暮らしの結果です。
暮らしを考えずに
図面だけを考えても、
本当に良い住まいにはなりません。
奈良で家づくりを考える人へ
奈良県には
魅力的な場所がたくさんあります。
代表的な地域ですが
奈良市、生駒市、大和郡山市、橿原市、
香芝市、葛城市、桜井市、天理市、
宇陀市、五條市、明日香村。
地域ごとに風景も
風土としての暮らし方も異なります。
土地探しを始める方の多くは、
「どこに住むか」を考えます。
しかし本当に大切なのは、
「どう暮らしたいか」という事です。
土地探しも家づくりも
あくまで手段です。
目的ではありません。
〇関連blog
奈良で家づくりを始める人へ。土地探しの前に考えたい「暮らしの設計」と後悔しない住まいづくり
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail867.html
どんな場所なら
家族が心地よく暮らせるのか。
どんな環境なら
子どもたちが豊かに育つのか。
どんな距離感なら
家族の時間を大切にできるのか。
その最適解を探すことが、
後悔しない土地探しにつながります。
家づくりを通して手に入れたいもの
家づくりの
本当の目的は何でしょうか?
立派な外観でしょうか。
大きなリビングでしょうか。
最新設備でしょうか。
もちろんそれらも大切です。
しかし、多くのご家族が
本当に求めているのは違います。
安心して暮らせること。
家族が笑顔で過ごせること。
帰宅が楽しみになること。
忙しい毎日の中でも心が休まること。
そうではありませんか?
私はこれまで建築家として
多くの住まいづくりに関わってきました。
完成後にいただく言葉の中で
一番心に残っているのは、
家に帰るのが楽しみになりました
という言葉です。
その言葉の中には、
家づくりの本質が詰まっています。
間取りの前に、
暮らしを設計するということ。
住まいは人生を映す鏡です。
だからこそ、
なぜ家づくりを考え始めたのか。
どんな暮らしを手に入れたいのか。
家族は何を大切にしたいのか。
そういったことを
見つめ直してみてください。
その「問い」の中に、
家族だけの
住まいのヒントがあります。
やまぐち建築設計室では、
図面を描く前に
暮らしをお聞きします。
理想だけではなく、
悩みも不安も含めてお話を伺います。
そして、
家族の価値観を整理しながら、
そのご家族だけの
住まいを一緒につくっていきます。
もし今、
家づくりを始めようか迷っているなら、
土地探しや間取りの前に、
一度、ご家族の暮らしについて
丁寧に考えてみませんか?
住まいは人生を
豊かにするためにあります。
家づくりを通して、
どんな未来を叶えたいのか。
その「問い」を大切にと思います。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
ご連絡ください
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