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2026.05.28
「安く建てる」だけでは埋まらない。木造アパート建築に必要なのは“住みたくなる空気感”という設計思想|奈良で考える和モダン賃貸住宅と収益物件の価値設計。
- カテゴリ:
- 土地活用と暮らしの設計
「安く建てる」だけでは埋まらない。
木造アパート建築に必要なのは
住みたくなる空気感という設計思想
奈良で考える和モダン賃貸住宅と
収益物件の価値設計

※「ここで暮らしたい」と思える理由を、
空間に宿すように計画。
収益物件でありつつも、
日々の暮らしの質まで整えていく。
近年、木造アパート建築の世界では、
「低投資・高利回り」という言葉を
目にする機会が増えました。
特にここ数年は、
会社員として働きながら資産形成を考える
“サラリーマン投資家”と
呼ばれる方々が増え、
木造アパートを「投資商品」として
検討されるケースも珍しくなくなっています。
背景には、
建築費高騰による
大手ハウスメーカーの価格上昇、
金融リテラシーの変化、
将来不安による
資産形成意識の高まりなど、
社会全体の流れがあります。
その中で今、
地域工務店や建築設計事務所に対しても、
木造アパート建築への期待が
高まりつつあります。
実際に、
戸建住宅だけではなく、
収益物件の相談も可能でしょうか?
というご相談をいただく機会も、
少しずつ増えてきました。
もちろん、
収益性は大切です。
事業として成立する以上、
建築コスト、
利回り、
収支バランス、
金融機関との整合性、
維持管理性など、
現実的な視点は欠かせません。
しかし一方で、
現在の木造アパート市場を見ていると、
少し気になることがあります。
それは、
「数字」だけで建てられた
賃貸住宅が増えすぎていることです。
例えば、
・建築費を抑えるために、
外観や素材感が極端に簡素化される
・効率優先で、
窓の配置や光の入り方が後回しになる
・住戸数を優先するあまり、
共用部や余白が削られていく
・暮らし方よりも、
間取り効率だけが優先される
こうした建物は、
確かに短期的な数字だけを見ると、
成立しているように
見えるかもしれません。
ですが、
時間が経つほどに、
価格競争へ巻き込まれていきます。
つまり、
「どこにでもある賃貸住宅」
になってしまうのです。
今の時代、
入居者が求めているものは、
単純な“広さ”や“設備”だけではありません。
特に感度の高い若い世代や、
共働き世帯、
感性を大切にする方々ほど、
・空気感
・居心地
・静けさ
・素材感
・光の質
・余白
・陰影
・帰りたくなる感覚
といった、
数値化しにくい部分を、
無意識に大切にしています。
これは、
戸建住宅でも、
賃貸住宅でも同じです。
だからこそ、
これからの木造アパートには、
「住めればいい」ではなく、
「ここで暮らしたい」
と思える理由が
必要なのだと思うのです。
やまぐち建築設計室では、
戸建住宅の設計においても、
和モダンや
数寄屋建築の思想を大切にしています。
例えば、
深い軒がつくる陰影。
木格子越しに漏れるやわらかな光。
視線を整える中庭。
素材の重なりによって生まれる静けさ。
天井高さだけに頼らず、
“落ち着く広がり”をつくる寸法感覚。
外に閉じ、
内に豊かに開く空間構成。
そうした要素は、
単なるデザインではありません。
人の感情や、呼吸や、
日々の疲労感に、
影響を与えるものだと考えています。
実際「家にいるのに疲れる」
という感覚の背景には、
環境要因が
関係していることも少なくありません。
光が強すぎる。
視線が落ち着かない。
音が反響する。
居場所が定まらない。
収納が整理されない。
常に情報量が多い。
そうした環境は、
無意識のうちに、
脳や神経を疲労させていきます。
だからこそ空間設計には、
単なる機能以上の意味がある。
それが、私が思う
「暮らしを整える設計」という考え方です。
そしてこの考え方は、
実は木造アパートや収益物件にも、
非常に重要だと感じています。
今後、
人口減少や供給過多が進む中で、
“安いだけの賃貸住宅”は、
確実に競争が厳しくなっていきます。
しかし一方で、
・丁寧につくられた空間
・居心地を考えた賃貸住宅
・感性に寄り添う空気感
・静かに豊かさを感じる住環境
には、確かな需要が存在しています。
例えば、
ホテルライクな共用部。
旅館のような落ち着きを感じる外観。
和モダンの素材感。
間接照明による陰影。
木の質感。
中庭や植栽による余白。
そうした空間は、
単なる「賃貸物件」ではなく、
“暮らしの価値”
として選ばれていきます。
特に奈良という地域は、
歴史や静けさ、
自然との距離感、
和の感性との相性が非常に良い土地です。
だからこそ、
奈良で木造アパートを考えるなら、
単純なローコスト競争ではなく、
「その土地らしい空気感」
を丁寧に読み取ることが、
大切なのではないでしょうか。
もちろん、
収益性とのバランスは必要です。
過度な装飾や、
現実離れした設計では、
事業として成立しません。
しかし、
コストだけを追い続けた結果、
長期的な魅力を失ってしまうのであれば、
それは本当の意味で
“合理的”とは言えないのかもしれません。
大切なのは、数字と感性、
効率と居心地、収益性と暮らしやすさ。
その両方を、
丁寧に整えていくこと。
やまぐち建築設計室では、
戸建住宅だけではなく、
木造アパートや賃貸住宅、
収益物件においても、
「人が、どのように時間を過ごすのか」
という視点を大切にしています。
建物は、単なる箱ではありません。
そこには人の感情が宿ります。
疲れて帰ってくる夜。
静かに朝を迎える時間。
休日に光が差し込む感覚。
誰かと過ごす空気。
一人で落ち着く余白。
そうした日常の積み重ねが、
暮らしの質をつくっていくのだと思うのです。
これからの木造アパート建築は、
単に「建てる」だけではなく、
“どのように暮らしたくなるか”
まで考える時代へ、
少しずつ変わっていくのかもしれません。
やまぐち建築設計室では、
和モダン住宅や数寄屋建築で培ってきた
空間設計の思想を活かしながら、
収益性だけに偏らない、
長く愛される
木造アパート・賃貸住宅の可能性を、
丁寧に考え続けています。
じっくりと、
暮らしと空間の在り方について、
一緒に考えてみませんか。
数字の先にある“豊かさ”まで、
丁寧に設計をと考えています。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
ご連絡ください
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