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ブログ・コラム

2026.05.22

住宅価格はこれからどうなるのか。家づくりで、いま本当に考えるべきこと。住宅価格高騰・ナフサ問題・職人さん不足の時代に“暮らしの質”を守る住まいづくりとは。

カテゴリ:
これからの家づくり

住宅価格は、

これからどこまで上がるのか。

 

ナフサショック・職人さん不足

建材高騰の時代に、

“本当に豊かな家づくり”を考える。

 

奈良の建築設計事務所「やまぐち建築設計室」が手掛ける注文住宅の設計打ち合わせ風景。和モダン住宅やジャパンディスタイルの家づくりをテーマに、中庭を中心とした間取り計画と、ホテルライクで上質な生活動線を丁寧に設計した住宅プランニング資料。建築家が、光の入り方・視線の抜け・家事動線・収納計画・静けさ・素材感までを総合的に整えながら、“暮らしの質”を高める住まいを提案している一場面。ナフサショックや住宅価格高騰、建材価格上昇、職人不足など現代の住宅業界の変化を踏まえ、本当に価値ある家づくりとは何かを考えるための設計思想を表現したイメージ。奈良・関西エリアで、和モダンの家、ホテルライクな家、デザイナーズ住宅、数寄屋建築、中庭のある家を検討している方に向けた、住まいづくりの本質が伝わる建築設計資料。

 

最近、

家づくりを考えている方から、

住宅価格は、

これからどうなるのでしょうか?

今、建てるべきなのでしょうか?
もう少し待った方がいいのでしょうか?

 

という相談を受けることが増えています。

 

たしかに現在、
建築業界では非常に大きな

変化が起きています。

 

しかもそれは、
単なる“値上げ”という

一言では片付けられないほど、
複雑で根深い問題です。

 

ニュースでは、
価格の高騰が取り上げられることがあります。

ですが実際には、
影響を受けているのは単品のみだけでは

ありません。

 

断熱材、防水シート、接着剤、塗料、
樹脂サッシ、給排水配管、フローリング、

副資材・・・・・。

現代の住宅には、
石油化学製品を原料とした

建材が数多く使われています。

 

そして、その多くに深く関係しているのが、
「ナフサ」と呼ばれる石油化学原料です。

 

コロナの際もそうでしたが

一度価格ががると、

その期間を過ぎても、

元には戻らないものです。

 

皆さんの仕事や職場でも

そうではありませんか?

建築や住まい造りに限った事ではなくて

様々な業界の

営業職の方や

見積もりに関連する部署で

仕事をされている人なら特に

そう感じている人は多いと思います。

 

ナフサショックとは何か。

普段、家づくりを考えている方が、
“ナフサ”という言葉を

意識する機会は、
ほとんどないかもしれません。

 

ですが、現代の住宅は、
想像以上に

石油化学製品に支えられています。

皆さんの身の回りにある、

何気なく使っている「持ち物」である

「生活必需品」も含めて

考える事が必要です。

 

断熱材。

防水材。

配管。

接着剤。

クロス。

塗料。

サッシ。

電線被覆。

住宅設備部材。

 

つまりナフサ価格の高騰は、
一部の建材だけの問題ではなく、

“住宅全体のコスト構造”

そのものに

影響してくるということです。

 

さらに近年は、

・世界情勢の不安定化
・物流コスト上昇
・円安
・エネルギー価格高騰
・供給網の混乱

なども重なり、
建材価格の変動が

非常に大きくなっています。

 

実際の現場でも、

・断熱材価格の大幅上昇
・防水材の再値上げ
・設備機器の納期遅延
・副資材不足
・塗料やシンナーの供給不安
・メーカー価格改定の高頻度化

など、さまざまな影響が出ています。

 

もちろん、価格や供給状況には、
地域差やメーカー差があります。

そのため、
この記事で書いている内容も、
建築現場から見える

「一つの情報・一つの見解」として、
読んでいただければと思います。

 

ただ少なくとも、
今の建築業界で起きているのは、

家づくりの前提条件

そのものが変わり始めている

ということです。

 

変化の時代だからこそ、

“柔軟に整える家づくり”が

重要になっています。

 

現在の家づくりは、
以前よりも、
社会情勢や世界的な物流、

建材供給の影響を大きく受けやすい

時代になっています。

 

ナフサ価格の高騰。

建材価格の変動。

設備機器の納期変化。

物流コストの上昇。

商品メーカー仕様の改定。

 

さらに、
熟練職人不足による施工体制の変化など、
住宅業界を取り巻く環境は、
ここ数年で大きく変わり始めています。

 

つまり今、
家づくりは単純に、

「良い間取りをつくる」

だけでは成立しにくい

時代に入ってきているということです。

 

ですが一方で、
これは“悪いことだけ”ではないとも

感じています。

 

なぜなら、

こうした時代だからこそ、

「本当に大切なものは何なのか」を
改めて考えるきっかけにも

なっているからです。

 

今でもそうですが住宅業界では、
設備や性能、
見た目の豪華さ、
流行のデザイン競争のような側面が、
強くなりすぎています。

 

もちろん、
断熱性能や耐震性能、
デザイン性は非常に重要です。

 

ですが、住まいの本質は、
本来そこだけではありません。

 

朝、気持ちよく目覚められること。

家に帰ると、ほっとすること。

自然と家族が集まること。

静かに過ごせること。

心が少し整うこと。

本来、住まいとは、
そうした“日々の感情”を

支える場所だったはずです。

 

だからこそ、
これからの家づくりで重要なのは、

「最初から完璧な答えを決め切ること」

ではなく、

“状況を見ながら柔軟に整えていくこと”

なのだと思います。

 

もちろん、
軸となる暮らしの価値観は必要です。

どんな時間を過ごしたいのか。

どんな空気感で暮らしたいのか。

何を大切にしたいのか。

 

そこは住まいづくりの

中心になる部分です。

 

ですが一方で、
社会や建築環境が変化していく中では、

その時々の状況に合わせて、

優先順位を見直したり、

代替案を考えたり、

柔軟に方向性を整えていくことも、
非常に重要になっています。

 

特に注文住宅は、
完成された商品を買うのではなく、

“暮らしを一緒に組み立てていく行為”

です。

 

だからこそ、
価格だけに振り回されるのではなく、

自分たちは、

どんな暮らしを望んでいるのか?

という本質を見失わずに、
状況に合わせながら住まいを整えていく。

 

そうした“柔軟な家づくり”が、
これからの時代には、
ますます大切になっていくように

感じています。

 

※住宅が商品化している事も

 一つの要因ですが。

 

そしてその先に、
本当に長く愛着を持てる住まいが、
生まれていくのだと思います。

 

現代の家づくりは、「情報」が多すぎる。

さらに今、
家づくりを難しくしているのが、

“情報の多さ”です。

 

Instagramを開けば、
おしゃれな家が次々に流れてきます。

YouTubeでは、
「失敗しない間取り」
「後悔しない家づくり」
という情報が大量に出てきます。

 

Pinterestには、
洗練されたホテルライク空間や、
和モダン住宅の美しい写真が並びます。

もちろん、情報収集は大切です。

 

ですが一方で、

正解なのか不正解なのを追い続け

情報が多すぎることで、
逆に“自分たちの暮らし”が見えなくなってしまう。

そんなケースも増えています。

 

本来、家づくりにおいて重要なのは、

「流行っているか」

ではなく“自分たちに合っているか”

ということです。

 

どれだけ人気の間取りでも、
暮らし方に合っていなければ、
ストレスになります。

 

どれだけSNS映えしても、
落ち着かなければ、
本当の意味で

心地よい住まいにはなりません。

 

だから今「原点回帰」が

必要なのだと思います・・・・・。

 

これからの家づくりで、
本当に大切なことは何なのでしょうか。

 

それは“暮らしの原点に戻ること”

ではないかと思います。

 

朝、気持ちよく起きられること。

家に帰ると、
ほっとすること。

静かに過ごせること。

光が心地よいこと。

家族との距離感が自然であること。

日常が少し穏やかになること。

 

本来、住まいとは、
そうした“暮らしの場”だったはずです。

 

ですが現代は、
性能競争、
設備競争、
SNS映え競争のようになり、

いつの間にか、

「どんな人生を送りたいのか」

よりも、

「どんな家に見えるのか」

が優先されやすくなっているようにも

感じます。

 

実際ににそのような「ご相談」もありました。

 

もちろん、性能は大切です。

耐震性も、
断熱性も、
省エネ性も重要です。

ですが、
それだけでは、
人それぞれに、

それぞれの家族に存在する

“豊かな暮らし”にはなりません。

 

本当に大切なのは、

その空間で、
どんな時間が流れるのか。

どんな感情で過ごせるのか。

そこなのだと思います。

 

「安い家」ではなく、「納得できる家」を。

価格高騰の時代になると、
どうしても「どこを削るか」

という発想になりやすくなります。

 

ですが本当に重要なのは、

“何を守るべきか”です。

 

例えば、

・家族が自然と集まる居場所
・疲れた時に落ち着ける静けさ
・暮らしやすい動線
・夏や冬の快適性
・視線が整う余白
・長く愛着を持てる素材感

そうした、
日々の暮らしの質に直結する部分を、
どう守るのか。

 

そこが、これからの家づくりでは、
ますます重要になっていくように感じます。

 

住まいは、
単なる“商品”ではありません。

人生の時間を積み重ねる場所です。

だからこそ、
豪華さを競うのではなく、

暮らしの豊かさを、
どう整えるか。

そこに、
建築の本質があるのだと思います。

 

住まいづくりとは「人生の環境設計」の時間。

 

住まいは、
毎日の感情に影響します。

 

光の入り方。

音の響き方。

空気感。

素材の触感。

視線の抜け。

静けさ。

 

そうした環境の積み重ねが、
日々の気持ちや、
暮らし方そのものを変えていきます。

 

だから住まいづくりとは、
単に“家を建てること”ではなく、

これから、
どんな人生を送りたいのか。

その環境を整える行為でもあるのだと思います。

 

ナフサショックの話だけではなくて

価格高騰や

移り変わりの速さのある時代だからこそ、

「何を削るか」ではなく、

「どんな暮らしを守りたいのか」を、
改めて考える必要があると思います。

 

奈良・関西を中心に、
和モダン住宅・数寄屋建築

中庭のある家・ホテルライクな住まいなど、
“暮らしの質”を大切にした

住まいづくりをご提案しています。

〇関連blog

それぞれの家族のライフスタイルと生涯設計を考えながら暮らしやすさの意味を提案するように生活環境をどのように意識して間取りや生活水準をデザインするべきかを考えるように。

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail347.html

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

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