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ブログ・コラム

2026.03.31

内と外を曖昧にする住まい|建築家が提案する大開口テラス戸で叶えるシームレスな空間設計と上質な暮らし

カテゴリ:
過ごし方、暮らし方、生活環境と間取り

大開口テラス戸がもたらす「内と外の再定義」

リビングを拡張する設計という選択。

 

住まいを考えるとき、

「どれだけ広いか」ではなく、

「どのように広がりを感じるか」が、

暮らしの質を大きく左右します。

 

図面上の面積では測れない、

心地よさや開放感。

 

その質を大きく変える要素のひとつが、

大開口テラス戸という存在です。

 

大開口テラス戸でリビングと中庭テラスが一体化した和モダン住宅|室内外がシームレスにつながる空間設計事例

※空間を仕切るのではなく関係性を設計。
 大開口テラスが生み出す内と外の連続性が

 暮らしの質を整えます。

 

 

単なる大きなテラス窓ではなくて、

室内と外部の関係性を再構築するための、

設計思想をカタチにした状態。

 

室内と外部の境界をシームレスに、

そして「曖昧にする」という設計・・・・・。

 

多くの住まいでは、

室内と屋外は明確に分断されています。

 

・窓は「光を取り込むためのもの」

・テラスは「外にある付属空間」

 

このように役割が分かれていることが一般的です。

 

しかし暮らし方のイメージによっては

外と内の分断よりも「つながり」を

意識したほうが良い場合もあります。

 

そういう部分で

暮らしとはもっと自由で、

もっと連続的なものである事も

素敵な価値観だと考えています。

 

大開口となるテラスは、

固定概念を壊します。

 

窓を開けた瞬間、

そこにあった「内と外の境界」が消え、

リビングはそのままテラスへと連なります。

 

空間が「広がる」のではなく、

本来つながっていたものが顕在化する感覚を。

 

壁が消えるような開放感を生む開閉構造も

一つの価値に。

 

その体験空間を支えるような構成を

デザインする事で

同じ場所であっても「仕切りが変化する事で」

価値も空間のイメージも変化します。

 

一般的な掃き出し窓とは異なり、

複数枚のパネルが連動してスライドするタイプや、

折り畳まれて端部に収納されるタイプ、

窓枠が出来る限り

見えなくなるような仕上げであったり、

「開けたときに、いかに開口を残さないか」

という思想で設計手法もポイント。

 

重要なのは、

単に大きく開くことではなく、

 

開閉の状態をどのように存在させるのか?

ということ。

 

視界を遮るフレームや壁の要素が極力消えることで、

空間は一気に外へと解き放たれます。

 

段差をなくすことで生まれる「空間の連続性」

もうひとつ、

見逃せないのが床の設計です。

 

室内とテラスの間にある露骨な状態は、

心理的な「区切り」を生みます。

 

だからこそ、

床や天井でのレベル(段差)を

揃えることには大きな意味があります。

 

・視線が途切れない

・動線が止まらない

・意識の中で“外”が消える

 

この連続性によって、

テラスは「外と内の区切り部分」ではなく、

もう一つの連続した居場所へと変わります。

 

光と景色が、

日常の質を引き上げるように。

 

大開口テラス戸によって得られるのは、

単なる明るさや広さだけではありません。

 

過ごす時間の流れ「そのもの」を激変させます。

 

朝のやわらかな光、

午後の陰影、

夕暮れの静けさ。

 

壁一面に広がるガラスは、

単なる採光装置ではなく、

風景を切り取るフレームとして機能します。

 

季節の変化、

天候の移ろい、

時間帯ごとの表情。

 

それらが日常の中に入り込むことで、

暮らしは確実に上質空間へと変化します。

 

テラスが「使われる空間」となるように。

SNSや様々なサイトで、

「テラスをつくったけれど使っていない」

という声も掲載されています。

 

その多くは、

室内との関係性が弱いことや、

間取りだけを重視して「生活のイメージ」と

「具現化」が追い付いていない状態で

確定してしまったことに原因があります。

 

・出入りが面倒

・心理的に外扱いになる

・動線が途切れる

 

なのに「SNS」のオシャレなイメージに

引き寄せられて間取りを固定化してしまう・・・・。

 

原理原則論をないがしろにして

決めてしまうと「予算の無駄」ですし

間取りの効能も「無駄」になりますから。

 

暮らしを考えた「状態」を

具現化することが重要です。

憧れだけではなくて、自分たちの生活を

イメージにつなげた状態で生活空間を考えること。

 

・リビングの延長として使える

・食事やくつろぎの場になる

・趣味や家族時間が自然に広がる

 

用途を確定する必要はありませんが

キチンと生活とリンクさせておくこと、

つまりテラスは「特別な場所」ではなく、

日常の中に溶け込む居場所として計画する事が重要。

 

広さではなく「生活の広がり」を設計する。

大開口テラス戸は、

単なる外の予備空間ではありません。

 

・室内と外部の関係性を再構築し

・空間の連続性を生み

・光と景色を取り込み

・暮らしの質を引き上げる

 

くらしの「広がり」を味わうための空間です。

 

住まいの価値は、

室内の間取りと広さだけでは決まりません。

 

どれだけ自由な場所があり、

外とどのようにつながり、

どれだけ心地よく過ごせるのか?

 

その設計次第で、

同じ面積でも、

まったく異なる体験空間になります。

 

間取りの前に、暮らしのイメージを・・・・・。

このブログでもよく書いていますが

どんな住まいをつくるかを考える前に、

どんな時間を過ごしたいのか?

 

・朝の光を感じながら過ごす時間

・外とつながる開放的な休日

・静けさの中で整う日常

 

そのイメージが明確になるほど、

設計の意味は暮しの本質に近づいていきます。

 

やまぐち建築設計室では、

間取りや設備の前に、

「どのように暮らすのか」という問いから

設計を始めます。

 

大開口テラス戸という選択も、

その暮らしの質を実現するための一つの手段です。

 

暮らしの空間をもっと自由に、

もっと自分達らしく過ごすことができるように。

 

今回のblog投稿記事の内容が、 

ご自身の住まい造り、

暮らしと人生を見つめ直す 

キッカケになれば幸いです。

○関連blog

家づくりは手段であるということ|暮らしを整える住宅設計の本質と建築家が提案する上質な住まいの考え方

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail795.html

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