ブログ・コラム
2026.01.09
暮らしを考える覚悟のある方へ、建築家が伝えたい、家づくりの前に立ち止まってほしい本当の話
- カテゴリ:
- 家造りの最初の段階での選択肢
暮らしを「考える覚悟」のある方へ
建築家が伝えたい、
家づくりの前に
立ち止まってほしい本当の話

はじめに・・・・・。
なぜ今、「覚悟」という言葉を
使うのか?。
家づくりの相談をしていると、
多くの方が
同じような言葉を口にされます。
「失敗したくないんです」
「後悔のない家にしたくて」
「正解の間取りを教えてほしい」
その気持ちは、
とてもよく分かります。
家は人生で
最も大きな買い物のひとつ
という表現されるほどであり、
簡単にやり直しが
できるものではありません。
けれど同時に、
設計の現場に長く
立ち続けてきた建築家として、
ひとつの違和感も
感じ続けてきました。
正解を探すほど、
迷いが深くなるということ。
だからこそ、
あえて「覚悟」という言葉を
使います。
それは決して、
我慢や根性論の
話ではありません。
暮らしを、
誰か任せにしない覚悟。
自分たちの価値観に
向き合う覚悟。
このブログは、
間取りやデザインの話をする前に、
そのことについて
少し立ち止まって
考えていただくために
書いています。
家づくりは「選択の作業」ではない
現代の家づくりは、
あまりにも
「選択肢」に溢れています。
・〇LDKか、△LDKか
・回遊動線か、一直線動線か
・高断熱か、高気密か
・SNSで人気のデザインか
検索すれば、
正解らしき情報は
いくらでも出てきます。
けれど、
その膨大な選択肢の中で、
本当に自分たちに合った
暮らしを
見つけられている方は、
決して多くありません。
なぜなら、
家づくりは本来、
「何を選ぶか」ではなく
「どう生きたいか」を
考える行為だからです。
暮らし方が定まらないまま、
間取りや仕様だけを
決めていくと、
完成後には後悔が生まれます。
失敗ではなく、
考える順番が違っていて
ズレが大きくなった状態です。
「良い家」なのに、
なぜ満足できないのか・・・。
性能も高い。
設備も充実している。
デザインも悪くない。
それなのに、
なぜか心が満たされない。
この理由を、
自分のセンスがないから。
もっとお金をかければよかったから。
そう思ってしまう方も
少なくありません。
しかし、
建築家の立場から見ると、
原因はもっとシンプルです。
その家が、
誰の価値観で設計されたのか?
ということが
曖昧なままだったということ。
流行、性能、他人の評価。
それらを少しずつ
取り入れるうちに、
いつの間にか
「自分たちの暮らし」が
見えなくなってしまう。
家は、
価値観の集合体です。
だからこそ、
価値観が定まらないままつくると、
どこか他人行儀な
空間になってしまうのです。
覚悟とは、
選ばないことを決めること
ここで言う覚悟とは、
何かを無理に
我慢することではありません。
むしろ逆です。
・流行をすべて追いかけない
・他人の正解を、自分の正解にしない
・便利さだけを最優先にしない
「選ばないもの」を、
はっきりさせること。
これが、
暮らしを考える覚悟です。
すべてを手に入れようとすると、
結局、何も深まらない。
けれど、
自分たちにとって
本当に大切なものを
ひとつひとつ言葉にしていくと、
家づくりは驚くほど
シンプルになります。
やまぐち建築設計室では、
すべての方に合う
設計は行いません。
あらかじめ
お伝えしていることが
あります。
それは、
すべての方に合う
設計事務所ではありません
ということです。
・とにかく早く建てたい
・正解の間取りを提示してほしい
・価格や性能だけで判断したい
そうした家づくりを
否定するつもりはありません。
ただ、
やまぐち建築設計室が
ご提供する暮らしの考え方とは
少し方向が違うだけです。
私たちが
大切にしているのは、
・暮らし方そのものを整えること
・家族の時間や余白を育てること
・住まいを人生の器として捉えること
だから、
設計には時間がかかります。
対話も多くなります。
そのプロセスを
「面倒」ではなく
「必要な時間」だと
感じていただける方と、
一緒に家づくりを行っています。
家は、
完成した瞬間がゴールではありません。
むしろ、
そこからが本番です。
朝の光の入り方。
季節ごとの風の通り道。
家族の成長や変化。
暮らしながら、
少しずつ馴染み、
少しずつ味わいが増していく。
やまぐち建築設計室では、
その「時間」を含めて
設計として考えています。
だからこそ、
見た目だけのデザインではなく、
住み続けることで
深まる設計を大切にしています。
家づくりに
迷いが生まれたら・・・・・。
もし今、
家づくりに迷いや
違和感を感じているなら、
それは失敗ではありません。
むしろ、
暮らしを真剣に考え始めた
自然なサインです。
焦って答えを出さなくても
大丈夫です。
立ち止まって、
問いを整理する時間は、
必ずその後の
家づくりを助けてくれます。
暮らしを「考える覚悟」のある方へ
家づくりは、
人生を整えるための手段です。
間取りや設備の話に入る前に、
ぜひ一度、
「どんな暮らしをしたいのか」
という問いと
向き合ってみてください。
その問いに向き合う
設計を丁寧に。
このブログが、
皆さんの
住まいと暮らしを見直す
小さなきっかけになれば幸いです。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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