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ブログ・コラム

2025.12.20

光・中庭・LDKから考える、暮らしの趣を整える和モダンの住まい・建築家・設計事務所が寄り添う住まいの質という価値。

カテゴリ:
和モダン思想

 

光と影で完成する、

和モダンの家。

 

建築家・設計事務所が考える、

暮らしの質を整える住まい。

 

 

和モダン住宅のLDK空間。無垢材の梁と天井がつくる温かみのあるインテリアに、庭とつながる大開口の窓を配置し、自然光と外の景色を取り込んだ設計。ダイニングとリビングが緩やかにつながり、光・素材・余白を大切にした建築家による上質で落ち着いた和モダンの住まい。

※光と木の質感がやさしく溶け合うLDK。
庭とつながる開口部と無垢材の梁が、

日常を静かに整える和モダンの住まい設計事例です。  

 

和モダン住宅のLDKをダイニング・キッチン側から見た空間構成。無垢材の梁と木質感のある天井、自然素材を活かしたインテリアにより、リビング・ダイニング・キッチンが一体となった設計。庭へと視線が抜ける開口部と回遊性のある間取りが、建築家による上質で落ち着いた和モダンの暮らしを演出している。

※ダイニングとキッチンが緩やかにつながるLDK。
回遊性のある間取りと自然素材が、

日常の動きを美しく整えます。

 

 

和モダンの住まいに

足を踏み入れた瞬間、
人はまず「美しさ」よりも先に、
空気の静けさに気づきます。

 

言葉にしづらいのに、

確かに感じる落ち着き。

 

視線が自然と低くなり、

呼吸がゆっくりと整っていく、
それは意匠の巧みさではなく、
住まいが人の感性に

寄り添っている

証なのかもしれません。

 

やまぐち建築設計室が考える

和モダンとは、
日本的な素材や様式を

なぞることだけではありません。

 

暮らしの質を

静かに高めるための

設計思想であり、
多くを語らずとも、

住まう人の価値観を映し出す
「心の器」のような住まい。

 

和モダンとは何か?

様式ではなく「暮らしの質」を

設計するという考え方。

 

和モダンという言葉から、
障子や無垢材、

落ち着いた色合いを

思い浮かべる方は

多いかと思います。

 

もちろん、

それらは大切な要素です。

 

しかし、

やまぐち建築設計室が捉える

和モダンは、
目に見える意匠の

集合体ではありません。

 

和モダンとは、
日本人が

長い時間をかけて培ってきた
距離感・余白・光との

付き合い方を、
現代の暮らしに合わせて

翻訳する設計思想。

 

完成しすぎないこと。

語りすぎないこと。
そして、住まい手の暮らしが

入り込む余地を残すこと。

 

その姿勢こそが、
和モダン住宅の根幹にあります。

 

価格ではなく

「価値」を考える住まい。

 

住まいづくりでは、
どうしても「価格」に

意識が向きがちです。

 

けれど本当に大切なのは、
その家で、

どんな時間が

積み重なっていくのか
ではないでしょうか?。

 

朝の光の入り方。
家族との距離感。
一人で静かに過ごす夜の時間。

和モダンの住まいが

もたらす価値とは、
分かりやすい豪華さではありません。

 

日常の質が、

確実に一段上がることです。

 

住んでから

何年経っても色褪せず、
むしろ時間とともに

深まっていく価値。

 

やまぐち建築設計室が

設計させていただいているのは、
「高価な家」ではなく、
人生の器として、

長く愛される住まいです。

 

光|和モダン住宅は

「明るさ」ではなく

「陰影」を設計する。

 

和モダンの家が

落ち着いて見える理由は、
色や素材だけではありません。

 

その多くは、

光の扱い方にあります。

 

部屋全体を

均一に明るくするのではなく、
明るい場所と、

あえて暗さを残す場所をつくる。

 

その明暗のグラデーションが、
空間に奥行きと

静けさを生み出します。

 

光は、器具で決まるのではなく、
位置と方向で決まる。

 

この考え方が、
和モダン住宅の照明計画の基本です。

 

自然光|

障子と軒がつくる、やわらかな光

和モダンにおいては、
人工照明以上に、

自然光の質が重要です。

 

直射光をそのまま

取り込むのではなく、
障子や軒、

開口部の工夫によって光を整える。

 

障子は単なる和の意匠ではありません。
光を美しく拡散させる装置です。

やわらかく整えられた光は、
影を尖らせず、

空間全体を

穏やかに包み込みます。

 

中庭|

閉じながら、

内に開くという住まいの知恵

中庭は、

贅沢な余白ではありません。

 

視線・光・風・暮らしの

リズムを整える、
住まいの中心に沿う空間。

外に対しては控えめに。
内に向かって、

豊かに・・・・・。

 

中庭を設けることで、
カーテンを閉め切らずに

過ごせる暮らしが生まれます。

昼は光を導き、
夜は静かな背景となる。

 

中庭は、

和モダン住宅における
最も日本的で、

合理的な空間です。

 

間取りと動線|

広さよりも「余白」を大切にする

和モダン住宅の心地よさは、
単純な面積の

広さでは決まりません。

 

重要なのは、
視線が抜ける余白
家具を置かない余地
暮らしが入り込む隙間です。

 

また、動線は効率よりも
空気の静けさが

保てるかを優先します。

 

よく使う動線は短く。
けれど視線は交差させすぎない。

このバランスが、
和モダン住宅の品格を守ります。

 

ホームページのお問合せからも

和モダンについての質問を

いただく事が多いので

今回のblogで

少しでの内容を

共有できればと思いますので

以下にその一部を・・・・・。

 

Q&A|和モダン住宅と設計について

Q1. 和モダン住宅とは、

どのような住まいですか?

A.
和モダン住宅とは、

日本の住文化が持つ
「静けさ」「余白」

「内と外のつながり」といった感性を、
現代の暮らしに合わせて

再構築した住まいです。

単に和風の意匠を取り入れるのではなく、
光・風・視線・動線を

丁寧に設計することで、
心地よさと機能性を

両立させることが和モダン住宅の本質です。

 

Q2. 和モダンの家は、

なぜ落ち着いて感じられるのでしょうか?

A.
和モダン住宅が

落ち着いて感じられる理由は、
色や素材だけでなく、

光と影の設計にあります。
空間を均一に明るくするのではなく、
明暗の差や陰影を

意識的につくることで、
視線や気持ちが自然と整う空間が

生まれます。

この光の扱い方が、

和モダン特有の静けさを生み出しています。

 

Q3. 和モダン住宅は、

建築家や設計事務所に

依頼する必要がありますか?

A.
必ずしも建築家でなければならない、

ということはありません。
ただし和モダン住宅は、
間取り・光・中庭・動線・素材が

密接に関係するため、
全体を一貫した思想で

設計できるかどうかが

完成度を大きく左右します。
その点で、

建築家や設計事務所による設計は、
和モダンの本質を

形にしやすい選択肢の一つと言えます。

 

Q4. 和モダン住宅は、

価格が高くなりがちなのでしょうか?

A.
和モダン住宅は、

豪華さを競う住まいではありません。
高価な素材を

多用することが目的ではなく、
暮らしの質を高めるための設計に

重点を置いています。
そのため、

価格だけで判断するのではなく、
どんな時間が

積み重なっていく住まいかという
価値の視点で考えることが大切です。

 

Q5. 和モダンの家づくりを

考えるとき、

最初に何を整理すればよいですか?

A.
和モダンの家づくりでは、
「どんな家にしたいか」よりも先に、
どんな暮らしを続けたいかを

整理することが重要です。
家でどんな時間を大切にしたいのか、
どんな空間で心が落ち着くのか。
その価値観を共有することが、
和モダン住宅を

成功させる第一歩になります。

 

 

和モダンは、生き方を映す住まい

和モダンの家は、
誰かに見せるための

住まいではありません。

暮らしを整え、
心を整え、
日々を大切に重ねていくための

器です。

もし今、和モダンの家が

気になっているなら、
それは「家のデザイン」ではなく、
暮らし方を見直したいという

気持ちの表れかもしれません。

 

やまぐち建築設計室は、
住まい手さんの

そんな感性に静かに寄り添いながら、
住まいを丁寧に設計しています。

 

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
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