ブログ・コラム
2025.12.01
和モダン×ジャパンディ×ホテルライクの上質な暮らしの提案、木質天井と間接照明が導く「暮らしの質を整える設計」と暮らしの美学。
家の中の「好きな居場所」をデザインする。
薪ストーブ・窓ヌック・中庭が導く、
豊かさの本質にアプローチする設計。
家づくりの根底にあるのは
「豊かに暮らしたい」という願いです。

※木質の天井と優しい間接照明が、
リビング全体を包み込むように照らす上質な空間。
ジャパンディの静けさと、
和モダンのあたたかさを融合した
高級感あるLDKは、
ソファ背面の造作棚や畳スペースなど、
暮らしやすさを徹底して計画した設計提案事例です。
断熱性能や耐震性能、
間取り、動線計画といった
数値化できる要素は
もちろん重要ですが、
本当に心を満たすのは、
その家でどんな時間を過ごせるのか?
という体験そのものです。
やまぐち建築設計室では、
性能だけでは語りきれない
「居場所の質」も大切にしています。
暮らしの中に、
ただそこに身を委ねるだけで
気持ちが整う場所。
炎、光、風、緑・・・・・。
自然の要素が
時間の流れをゆっくりと変える場所。
今回は住宅のお話と共に
暮らし方の提案の際に話題となる
「薪ストーブ」「窓ヌック」
「中庭(コート)」「ダウンリビング」
「ガレージ」
といった居場所を中心に、
豊かさを育てる家づくりについて
さわり部分を書いてみたいと思います。
薪ストーブのある暮らしで
炎がもたらす静寂と豊かさを。
薪ストーブの前に座ると、
火の揺らぎに合わせて
呼吸がゆっくり整っていきます。
f分の1と呼ばれる「炎のゆらぎ」、
規則性と不規則性の
心地良さのある空間提案として。
薪をくべる、
炎を眺める・・・その行為は
機能性を超えて
心の質を整える趣のような効果を持ちます。
住宅で薪ストーブが好まれるのは、
単なる暖房ではなく、
心地よい時間をつくる「ギア」としての
価値が高いという視点もあります。
火の音に耳を澄ませ、
家族の声が自然に穏やかになる。
このような時間は、
他のどんな設備では代替できません。
窓ヌックという最小の空間が、
最大の豊かさをもたらすということ。
「ヌック(nook)」、
窓際や階段下、空間の余白に
計画された小さなベンチスペースは、
家の中にやわらかな余白をつくります。
・朝の光を浴びながらコーヒーを飲む
・雨の日に外をぼんやり眺める
・冬にブランケットをかけて読書する
そんな何気ない時間が、
家の「価値」として記憶に残ります。
断熱性能が向上した現代住宅では、
窓際こそ特等席になり得ます。
ヌックはまさに、
カタチを変化させた「縁側」
のような存在でもあり、
最小限の贅沢空間です。
中庭のある住まい・・・・・。
光・風・緑とつながる「内に開く」設計
プライバシーを守りながら
自然とつながる中庭のある家。
いわゆるコートハウスは、
開放感や安心感を強く求める設計。
外部からの視線を遮り、
安心して窓を大きく開けられる贅沢。
朝のやわらかな木漏れ日、
夕方の陰影、
ライトアップされた夜の庭。
住まいの中心に自然があることは、
暮らしを豊かにする「確かな実感」に
つながります。
外部を囲むことで、
家全体の明るさ・風通し
プライバシーが飛躍的に向上し、
窓を開放的空間とした
ホテルライクな生活体験が日常になります。
ダウンリビングという設計。
約30cmの段差で生まれる
上質な居心地。
床の高さを約30cmだけ下げる。
それだけで、
空間に包まれるような安心感が
生まれます。
・座ったときの視線が落ち着く
・天井が高く感じられる
・家族が自然と集まる中心スペースになる
段差の部分をベンチや収納と
兼用することで機能性も向上し、
薪ストーブや吹抜け、
階段と合わせると
空間に奥行きが生まれます。
集まる理由のあるリビング空間に。
ガレージは「大人の隠れ家」、
趣味×生活が交わる高揚感を。
車やバイク、DIY、アウトドア用品。
ガレージは収納機能だけでなく、
大人が自由を楽しむための「隠れ家」
でもあります。
適度に音楽を流しながら、
道具に触れるゆっくりとした
休日の時間。
それは、ある意味で
日々の緊張を
緩めてくれる大切な場所。
見せるガレージ
過ごすガレージ
としてデザインすることも。
性能を超えた価値を
居場所の質をデザインする家づくり。
断熱性能、耐震等級、
換気性能、動線計画。
これらはもちろん大切ですが、
それだけでは「心の豊かさ」は
つくれません。
本当に記憶に残るのは、
薪のはぜる音、
雨の音、
光の入り方、
家族の気配・・・etc。
場所がもたらす圧倒的な「体験」です。
皆さんもそうではありませんか?
家づくりとは、
「完成」ではなく
好きな居場所を育て続ける
暮らしのスタートラインです。
やまぐち建築設計室は、
その育てていける
余白を丁寧にデザインすることで、
住まいの価値を
ゆっくり深めていく家づくりを
大切にしています。
あなたの「好きな場所」はどこですか?
陽の当たる窓辺、
静かなガレージ、
段差のあるリビング、
中庭につながるテラス・・・・・。
そこにそっと座り、
ふと「この時間が好きだな」と思える場所。
それが、
あなたの暮らしを
豊かにする「最高の居場所」です。
やまぐち建築設計室は、
そんな「好きな時間」を感じる事、
味わう事の出来る住まいの設計を、
丁寧に設計の工夫と提案を
施しています。
暮らしの心地を丁寧に。
〇関連blog
動線が整うと暮らしはもっと心地よくなる・奈良で叶える「使いやすさ」と「美しさ」が調和する注文住宅の設計デザイン
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail630.html
‐‐----------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
------------‐-----------------------------

