お問合せフォーム

ブログ・コラム

2025.11.07

暮らしの質を描く設計図・建築家と考える後悔しない家づくりと、予算の中で心地よさを叶える優先順位の見つけ方。

カテゴリ:
過ごし方、暮らし方、生活環境と間取り

家づくりで後悔しないために

「暮らしの質」を考えるということ。

 

限られた予算の中で

心地よさをかたちにする設計の考え方。

 

奈良県の建築設計事務所「やまぐち建築設計室」が提案する和モダン住宅の間取り図。動線や収納、採光計画までを丁寧に描いた平面図が机上に広げられ、建築家のスケールと製図ペンが添えられている。家づくりを検討する施主が“暮らしの質”を考える際の具体的な設計イメージとして、生活動線・家事効率・光の入り方・居場所の配置を可視化した提案プラン。建築家とともに、自分らしい暮らしを設計するプロセスを感じさせる一枚。

※図面は暮らしを描く地図。動線や採光、

素材感まで丁寧に設計された「心地よい家」を

形にする建築家の思考がここに。

 

 

暮らしの「心地よさ」は、

デザインよりもまずは

「考え方」から始まります。

 

新築やリフォームを考えたとき、

最初に頭に浮かぶのは
「どんな外観にしようか」

「キッチンはアイランドがいいか」など、

見た目のイメージではないでしょうか?。

 

でも実は、

後悔しない家づくりの本質は、

もっと静かで、

もっと内側にあります。

 

それは、暮らしの質を

どのように設計するのか?

という視点です。

 

やまぐち建築設計室では、

奈良という

穏やかな土地の暮らしに

寄り添いながら、
「心地よさ」を目に見えるカタチ

だけではなく、

日常の感情や行動にまで

響く空間としてデザインしています。

 

今回のblogは

予算という枠組みから、

暮らしの質を考えるという観点から

家造りの計画について

書いてみたいと思います。

 

家づくりを始める前に

整理しておくべき

考え方と選び方を

建築家の視点からお伝えします。

 

「予算という枠組みがある」

=優先順位を決めるきっかけになる

 

家づくりでは、

最初に必ず「費用」と「見た目」の

話が出てきます。

 

しかし、

実際に完成してからの

満足度を大きく分けるのは、

どこに時間と

予算をかけたかです。

 

やまぐち建築設計室では

21年間に渡り

これまで多くのご家族と

打ち合わせを重ねてきましたが、
共通して感じるのは

「心地よい家」は、

優先順位の明確な家であること。

 

つまり、

「何を最も大切にしたいか」を

整理することが、
暮らしの質と満足度を高める

第一歩になるのです。

 

たとえば、
・光の入り方を重視するのか
・家事の効率を優先するのか
・素材のぬくもりや質感にこだわるのか
その答えは、

それぞれの家族ごとに異なります。

 

「すべてを完璧に」という事も

考え方の一つですが

その場合は完璧に理解度がある、

将来設計が十分確定されている

場合のみです。

 

「自分たちらしく整える」。
それが限られた予算の中で

豊かに暮らすための設計思想です。

 

■ 暮らしの質を整える「設計視点」

やまぐち建築設計室が考える

暮らしの質には、

必ずいくつかの視点があります。

 

それは、

見た目以上に「心」と「時間」を

整える設計の軸についてです。

 

・自然な動線で、

家事と暮らしがスムーズに流れること

玄関洗面キッチン洗濯動線。
この順番が整うだけで、

毎日のストレスが軽くなります。

 

動線は見えないデザインですが、

暮らしやすさの体感は

劇的に変わる要素です。

 

・光と風が通り抜け、

季節の移ろいを感じられること

 

朝の光がダイニングに届く角度、
夕方にリビングを

やさしく包む西陽。

 

窓の配置や

庇の長さを少し変えるだけで、

空間の表情は全く違って見えます。

これは、

暮しの時間デザインでもあります。

 

・素材がもたらす「手触りの安らぎ」。

無垢の床のぬくもり、

真鍮の取手の経年変化、

リネンのカーテンの透け感。

 

触れるたびに落ち着く素材は、

五感に寄り添う「静かな贅沢」です。

 

やまぐち建築設計室では、

見た目も大切にしながら

「触感」や「温度感」も

選定しています。

 

・それぞれの家族や暮らしにとって

片付けやすく

安心できる居場所があること

 

収納は「量」よりも「配置」が大切。
使う場所に

使うものを置ける計画が、

毎日の小さなストレスを減らします。

 

また、

家族それぞれが安心して

過ごす事の出来る「居場所」を

確保することも、
心理的な快適性を高めるポイントです。

 

・家族が自然に集まり、

ひとりの時間も守ることができる。

 

心地よい家は、

「集まる」と「離れる」が

自然にできる家。

 

リビングや中庭、畳コーナーなど、

空間と人の居場所に

距離のバランスを設計することで、
家族の関係性にも

ゆとりが生まれます。

 

図面は「線」ではなく「生活の地図」。

建築の図面、特に住まいの場合は、

生活のリズムを描くための

地図となります。

 

間取りを決めることは、

同時に「どんな時間を過ごしたいか」

ということを決めること。

 

朝、どこで光を感じたいか?。

 

子どもの成長とともに、

どう空間を変化させるべきなのか?。

 

家事を終えた夜、

どこで一息つきたいか?。

 

こうした「日常のシーン」を

想像しながら線を引くことで、
家は「図面上の空間」から

「暮らしの舞台」へと変わります。

 

見た目ではなく

「自分たちの暮らし方」を基準に。

 

Instagramや雑誌には、

魅力的な家がたくさん並びます。

 

憧れの暮らしでも、

実際には、

現実と理想のギャップがありますし

流行はいつか変わります。

 

けれど、

「心地よい暮らしの本質」は

そう簡単には変わらないものです。

 

この家は、

自分たちの暮らしに

合っているのか?。

 

この問いを持ち続けることが、

後悔しない家づくりの

最良の基準です。

 

外野の情報に流されない事です。

 

そしてデザインも大事なのですが

暮らしの質にも光を当てること。

 

それが本当の意味での

豊かさのデザインだと、

やまぐち建築設計室では

考えています。

 

つくり手との関係づくりも

「家づくりの質」を左右する。

 

ハウスメーカーや

不動産会社、

建築会社である

デザイン工務店等の場合は

家づくりの入口で最初に出会うのは、

多くの場合「営業担当者」。

 

彼ら彼女らも

正確な情報があってこそ、

良い提案ができるのです。

 

設計事務所、

建築家に設計や家造りを

依頼する場合は、

設計者本人という場合が

ほとんどです。

 

どのような相手に

何を伝えるのかによって

「内容」も変わります。

 

皆さんもご自身の仕事で

そういった「経験」が

あるかと思います。

 

伝える事、読み取る事の差を。

 

家族構成・働き方

暮らし方を丁寧に伝えることで、
より自分たちに合う

提案を受け取ることができます。

 

やまぐち建築設計室では、
初回ヒアリングの段階から

「暮らしの質を高める対話」と

その為の「アンケート」を

大切にしています。

 

信頼できる人に、

信頼できる情報を渡す。

 

この関係が築けるかどうかが、

設計や住まいの計画に関する

精度を大きく左右します。

 

図面を描く前に、

「暮らしの質」を描くという事。

家づくりは、

建物をつくることではなく、
あなたの「暮らし方」を

形にするプロセスです。

 

どんな空気を感じたいか、

どんな動線で過ごしたいか。

 

それを整理することが、

結果的に予算の使い方にも、
完成後の満足度にも

つながっていきます。

 

限られた条件の中でこそ、
「本当に必要な心地よさ」を

選び取る力が育ちます。

 

やまぐち建築設計室は、
その「選び取る力」を

一緒に育てながら、
暮らしの質をデザインする

家づくりを行っています。

 

〇関連blog

動線が整うと暮らしはもっと心地よくなる・奈良で叶える「使いやすさ」と「美しさ」が調和する注文住宅の設計デザイン

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail630.html

 

ご質問、ご相談、ご依頼は

ホームページの問い合わせから

気軽にご連絡ください。

‐‐----------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
------------‐-----------------------------

 

BACK

ブログトップへもどる