上質によく考えられた家は暮しが楽しくなる。

中庭のある暮らしの空間を

考えてみる。

 

※リビングアクセス階段を中庭に沿える間取り・吹抜け空間のような間取りデザイン設計で開放的な余白の庭に提案したCG

 

 

住まい方にあわせて

検討する家の機能と間取りですが、

中庭を検討する事もよくあります。

 

※アーバンリゾートホテルをイメージして玄関ホールのタイル張りと一体化させた中庭デザインの設計提案CG

 

 

単純に庭を眺めるという考え方もありますが

中庭空間を機能的に活用する

という観点や

敷地の条件や周辺要素を考慮して

風景や過ごし方を外部と内部で

一体化するという考え方から

中庭を間取りと融合して

ご提案させていただくことも結果として多いかと思います。

 

※リビング・LDKに吹抜けを設けて窓の外の中庭と連動する開放的な回廊型の間取り設計提案事例ＣＧ

 

 

中庭のある家は、

道路や隣地からは見えにくい

プライベート空間を確保する事には

有効的な考え方となります。

 

どれだけ「窓」を大きく計画しても

隣地や道路からの視線が気になりにくいという事です。

 

特に日光の入りづらい

北側に面した部屋があるなら、

光を取り入れる考え方としての

採光に役立ちます。

 

家族構成や過ごし方によっては、

中庭を遊び場にできますし、

ブランチやモーニング・ティータイムを愉しむ

テラス席のような空間にも使えますし

リビングやダイニングルームまたは

用途を考えた空間と一体化させて

デザインや設計の工夫次第で

屋内空間の延長スペースとしても

考える事が可能になります。

 

逆に窓を閉鎖にして

中庭そのものの通風や採光を考慮して

洗濯物干し場としての「ユーティリティー」にも

間取り構成によっては有効的な場にもなります。

 

様々な目的や活用方法のある中庭空間。

 

プライバシーの問題を

解消してくれるだけではなくて

中庭に視界が抜けるような「計画」なら

広さを感じられますし、

異空間のデザインで非日常を味わいやすくもなります。

 

リゾート感を生み出したり

ホテルライクなデザインに仕上げたり

庭としての役目は多種多様に存在します。

 

中庭だから可能となる暮らしの改善も

そこには含まれています。

 

家と暮らしに関して融合する間取りの計画に

視野を持つことは

生活を上質に仕上げるポイントに。

 

やまぐち建築設計室　建築家　山口哲央