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ブログ・コラム

2025.10.18

木の温度と陰影のゆらぎが紡ぐ暮らし、インテリアショップ・カンディハウス大阪ショールームにて住まいの新築計画での家具選定と住まい手さんへのご提案、触れる静けさの中に存在するインテリアの感度。

カテゴリ:
家具と暮らしとインテリアコーディネート

 

モダンとも融合する

「ジャパンディ」の趣を、

暮らしの尺度で・・・・・。

 

 

カンディハウス大阪ショールームのリビング展示。無垢フローリングとカーブソファ、間接光が織りなすジャパンディな設え。外の緑と調和し、奈良の暮らしにも馴染む建築家視点の上質空間

※インテリアショップ

カンディハウス大阪ショールームにて。

 

カンディハウス大阪ショールームのリビング展示。無垢フローリングとカーブソファ、間接光が織りなすジャパンディな設え。外の緑と調和し、奈良の暮らしにも馴染む建築家視点の上質空間。

※インテリアショップ

カンディハウス大阪ショールームにて。

 

 

光のやわらぎと、

木の温度を丁寧に。

 

住まいは「整える」ほどに静かになります。

 

先日打ち合わせで

住まい手さんをご案内させていただいた

家具・インテリアのメーカー

カンディハウス大阪ショールームは、

その静けさの質がとても程よくて。

 

カンディハウス大阪ショールームのジャパンディスタイル空間。ナラ材のテーブルとソファ、和紙の照明、アートが穏やかに調和し、木の温度を感じるインテリア構成。

※ インテリアショップ

カンディハウス大阪ショールームにて。

 

 

 

木の肌理、低い視線、

やわらかな陰影、そして外の緑。

過剰に語らないのに、

確かに豊かさを持つインテリア。

 

ジャパンディを形ではなく

態度としてデザインするという事。

 

流行語としてのジャパンディではなく、

「和の間(ま)と北欧の機能美を、

暮らしの態度として併せ持つことと

捉えています。

 

低重心:

視線を下げ、気持ちが落ち着く。

 

素材の真顔:

無垢材・織物・和紙など、

経年を受け止める。

 

陰影:

面で照らさず、

点と線で余白を浮かび上がらせる。

 

機能の静けさ:

収納・配線・動線を目立たせない。

 

この四点が満たされると、

住まいは自然と

ジャパンディの顔つきになります。

 

空間の設計

 

視線の抜け:

大きな窓越しの緑が

奥行きを演出するような空間を設計すると

内外がつながることで、

同じ床面積でも心は広く感じます。

 

家具の高さ設計:

ソファ・テーブル・スタンドの高さ

関係がよくなることで、

腰を下ろした目線で室内がまとまり、

会話が弾む距離感になります。

 

床とラグのコントラスト:

木の温かみに、

濃色のラグで重心を据える。

そうすることで

家具が「浮かない」ので

空間が安定します。

 

壁面収納の水平ライン:

造作の水平が室内の基準線。

ここが曖昧だと、

暮らしは散ります。

 

やまぐち建築設計室の設計メモ。

 

はじめに「間取り」よりも

「視線と家具」を描く事。

 

リビングの主座から外へ、

ダイニングからキッチンへ、

家事動線から庭へ。

 

線が通れば、

家具は自然に決まります。

 

造作と家具をワンチームに。
テレビボードや飾り棚は、

買い家具の「終着駅」。

見せる物は絞り、

見せない物はきちんと隠す。

 

照明は足し算でなく「配分」。
間接光で面をつくり、

スタンドやペンダントで焦点を置く。

影があるから素材が語ります。

 

張地と木部は「季節の余白」。
生成り〜グレージュを基調に、

クッションで墨・藍

テラコッタを少量。

 

取り替えで更新できる

余地を残します。

 

気候と素材。
吉野材、和紙、左官。

湿度を扱える素材を骨格に、

深い軒で夏の直射をかわし、

冬の日差しは取り込む。

 

内外の「間」を設けるのがコツです。

 

家具が「建築の一部になる」瞬間。

 

カンディハウスの展示では

家具がさりげないことが

付加価値だと考えています。

 

木部の厚み、金物の納まり、

張地の張り。

どれも「語りすぎない」。

 

その控えめさが、

かえって暮らしの表情を引き出します。

 

大切にしている「居場所の設計」

座る位置、置く高さ、

手を伸ばす距離が、

きちんと作法として通っています。

 

これから家づくりをはじめる方へ。

 

好きを大切にしながら

どう過ごすかを言葉に出す事。

主役はひとつ、

脇役は二つまで(飾りは足さず、替える)

 

メンテの道筋を

設計時に決める(張地替え・再塗装・パーツ交換)

 

光の「静音化」(明るさより安定感。眩しさを消す)

住まいは、

毎日の反復で整っていきます。

 

だからこそ、

最初に「整いやすい器」をつくること。

その器づくりに、

ジャパンディの姿勢は

とても相性がよいと考えています。

 

静けさは、

豊かさのもう一つの

名前だと考えています。

 

過度に飾らない、

しかし貧しくない。

 

木の呼吸と、

人の暮らしが同じ速度で進む空間。

 

カンディハウス大阪ショールームで

確かめたのは、

その当たり前で難しい基準のなかで

今回の住まい造りに「適切な家具」の方向性。

 

暮らしの感度を大切に

住まいを「整える」。

それは、暮らしを「やさしくする」こと。

 

〇関連blog

インテリアという暮らしの大切なエッセンス、日々過ごす空間を丁寧に考える事で生まれる日常の質感のデザイン。

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail262.html

 

〇関連blog

建築家が読み解く身体寸法から導く“差尺”ד前後位置”のバランスの提案、わずかな高さと配置の違いが、ダイニングチェアを驚くほど快適に変える空間設計時の家具提案、ゆとりと美しさを実現する際に考える事。

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail477.html

 

〇関連blog

低い家具と配置の工夫で叶える広がりのある住空間、住まい造りやインテリアの要素に視覚効果でつくる上質で快適な暮らしの設計と過ごし方の意識を心地よくする家具のレイアウト。

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail422.html

 

やまぐち建築設計室は、

その手触りから

家具も暮らしの質も意識しながら

住まいの設計に工夫を施しています。

 

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
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