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ブログ・コラム

2025.10.07

暮らしと家を育てるという考え方・ライフスタイルの変化に合わせた計画的メンテナンスと修繕と環境改善の設計デザイン。

カテゴリ:
家造り相談や家造りでの困りごと

 

暮らしの環境を定期的メンテナンス

美しい住まいを、

ながく心地よく保つために。

 

奈良県で建築家が描く和モダン住宅の手描き設計スケッチ。玄関や土間、LDK、アイランド型キッチンを一体的にデザインし、暮らしの動線と光の取り入れ方を検討している設計図面。やまぐち建築設計室による住宅設計の初期プラン構想段階を示す一枚。

※このプランは襖・障子の入れ替えや

畳の張り替え、壁仕上げの素材変更など、

日々の生活リズムや価値観の変化を受けて

再構築する設計案です。

 

光の入り方や動線、

空間の余白をもう一度見つめ直すことで、

これまでの住まいに

新しい表情と呼吸を与える。
やまぐち建築設計室では、

和の設えと現代の暮らしが調和する

再生のデザインも大切にしています。

 

家は「完成した瞬間」が

終着点ではなく、

「暮らしの始まり」です。

 

新築の頃に感じた心地よさや美しさを、

10年、20年、その先も

維持していくためには、

計画的なメンテナンスが欠かせません。

 

例えば、

車を思い浮かべてみてください。

 

オイル交換や車検を定期的に行うことで、

愛車は年月を重ねても

軽やかに走り続けます。

 

それと同じように、

家も「点検」と「整備」を重ねることで、

本来の性能と美しさを

長く保つことができます。

 

そしてもうひとつ意識したいのが、

暮らし方の変化です。

 

家族構成や働き方、

ライフスタイルが変わるたびに、

住まいに求める役割も

少しずつ変化します。

 

そして「価値観の変化」も。

皆さんも経験があると思います。

人生の中でこれまで

様々な価値観の変化を

経験してきたと思います。

 

その先も「変化すること」も

考えられますよね。

 

その変化を見逃さずに、

建物の維持と暮らしの調整を

バランスよく見直すことこそが、

住まいを永く

快適に保つための秘訣です。

 

外装メンテナンスは

「住まいの肌」を整える行為。

 

外壁や屋根は、

いわば建物の「肌」にあたります。

 

紫外線・雨風・気温差に

日々さらされ、

少しずつ疲労を重ねています。

 

勿論「長持」するように

性能も、耐久性も

よくなっていますが、

それでも環境の変化により

外壁塗装、

屋根の点検、

部材のつなぎ合わせ部分など

の時期的な目安も

考えておくことは重要です。

 

奈良のように寒暖差の大きい地域では、

早めの点検が安心です。

 

車でいえば、

ボディコーティングや

タイヤ交換を怠ると

性能が落ちるのと同じように、

家も外装のメンテナンスを怠ると

建物の寿命が短くなります。

 

早めのリペアは、

結果的に大規模修繕を防ぎ、

資産価値を守る

最良の保険にもなります。

 

設備機器は

「暮らしのリズム」に合わせて更新も。

 

給湯器やエアコン、

キッチン・浴室設備などは、

家族の暮らし方の変化とともに

使われ方も変わっていきます。

 

例えば共働き世帯なら、

お湯を使う時間帯が変化したり、

子育て期には

浴室の使用頻度が増えるなど、

設備の負荷は

想像以上に大きいものです。

 

給湯器は1015年、

エアコンは1015年、

キッチン・浴室設備は20〜25年が交換の目安。

※キッチンなどの水栓や細かなパーツ

商品の入れ替えは使用状態にもよりますが

もう少し早い段階になります。

 

計画的に更新を行えば、

省エネ性能の高い機器で、

光熱費の削減にもつながります。

 

これはちょうど、

車のエンジンをオーバーホールし、

より静かで力強く走るように

整備するようなもの。

 

設備更新=新しい暮らし方へのアップデート

と考えることで、

家は常に今のライフスタイルに

寄り添う存在になります。

 

暮らしの変化とともに

メンテナンス計画も見直す。

 

暮らしは、常に動いています。

 

子供の成長、独立、

在宅勤務の増加、

セカンドライフの準備など。

 

人生の節目ごとに、

住まいの使い方も

少しずつ変わっていきます。

 

このとき意識したいのが、

暮らしの変化=メンテナンス計画の見直し時期

 

という考え方です。

 

たとえば、

子育て期から

夫婦二人の生活へ移るタイミングで、

使わなくなった部屋の

換気や収納の整理を行う。

 

リビング中心の暮らしから、

書斎や趣味空間を

重視した間取りへと変化させる。

 

その都度、

家の点検やリペアを

組み合わせることで、

建物の呼吸を整え、

無理なく快適な状態を維持できます。

 

分譲マンションでは、

こうした「経年変化」を見越して

修繕積立費を

毎月積み立てる仕組みがあります。

 

外壁改修やエレベーター交換など、

10年・20年単位の

大規模修繕を想定した

長期計画が立てられています。

 

一戸建ての場合も、

本来は同じ考え方が大切です。

 

建てた後をどう維持していくかを

設計段階から見据え、

再構築を家族のライフステージと

重ねて考える。

 

これが、住まいを育てる

という建築的発想です。

 

日常の小さな手入れが、

家を長く守る

 

車で言えば、

日常点検のような

小さなケアが

家の寿命を大きく変えます。

 

換気扇のフィルター清掃、

排水溝の確認、

雨樋の掃除、

窓・サッシの滑り具合など、
ほんの数分の点検が

将来のトラブルを防ぎます。

 

家も人も、

日々の手入れで健康を保つ。

 

そう考えるだけで、

暮らしとの向き合い方が

変わります。

 

建築家が考える

住まいの健康管理・・・・・。

 

メンテナンスとは、

単なる修理ではありません。

 

それは、住まいとの対話です。
建物の小さな変化に気づくこと、

暮らし方の変化を

柔軟に受け入れること。

 

それらを積み重ねることで、

家は「古びる」ではなく「熟成」

していきます。

 

やまぐち建築設計室では、

入居後のご相談や点検

リフォーム相談を通じて、
今の暮らしに合う住まいへと

更新していくお手伝いも

行っています。

 

勿論、日々の暮らしに応じた

インテリアの構築から

模様替えも含む

住み方のご提案も・・・・・。

 

10年先の美しさも、

20年先の心地よさも、
今日のひとつの見直しから

始まります。

 

住まいは、

人生そのものと同じように

手をかけるほどに

美しく育つ存在です。

 

車を整備しながら

長く乗り続けるように、

家も定期的に状態を確認し、

必要な時期に

メンテナンスや更新を重ねることで、
その家にしかない

深みと味わいが生まれます。

 

建てて終わりではなく、

家を育てながら暮らす。

 

日々の暮らし方を意識して

家も人も見直しながら考える

暮らしと住まいの持続的な

デザイン。

 

〇関連blog

人生設計の中にすまいの計画をどのように盛り込むべきなのかを丁寧に考える時間も大切にそれぞれのタイミングとライフプランを考えつつ人生設計に寄り添う暮らしの提案と間取りの工夫。

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail374.html

 

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
ご提案する設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

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