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ブログ・コラム

2025.07.25

光と影、中庭と動線に整う和モダン平屋の設計思想。

カテゴリ:
平屋の家計画と設計の工夫と考え方

日々を整え、

風景と調和する「暮らしのかたち」。

 

静けさに包まれた暮らしを求めつつ

「平屋」という選択が

見直されています。

 

和モダンの平屋住宅外観。白いモルタルとグレーのタイルを組み合わせた外壁に、深い軒と中庭の植栽が調和する現代的な佇まい。正面には縦格子越しに中庭の樹木が見え、自然との一体感を感じさせるデザインが印象的な住宅建築。

※白のモルタルとグレーのタイルを掛け合わせた外壁に、

深い軒と縦格子で中庭の風景を丁寧に切り取った平屋住宅。

素材の静けさと暮らしへのやさしさが調和する、

シンプルな和モダンの設計提案です。

 

 

それは単なる

平面的な住まいという意味ではなく、
家全体が自然と一体となり、

光と風、庭とつながり、
丁寧な暮らしを育むための

「構造そのもの」へと

昇華されつつあるものです。

 

特に、和モダンを好む感性を

お持ちのご夫婦やご家族からは、
・住まいの中にどこか「余白」を感じたい
・自然との距離を縮めたい
・収納や動線を、

無理なく暮らしと一体化させたい

といった声を聞かせていただいています。

 

□関連blog□

いま、「そろそろ家を建てようか」と感じ始めたのなら、その気持ちは暮らしの質を見直すサインかもしれません。

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail498.html

 

 

今回は

やまぐち建築設計室が設計・監理を行った

和モダンの平屋建築の事例を踏まえて、
「光」「影」「中庭」「収納」「動線」

という5つの視点から、
住まいの「豊かさの本質」について

少し書いてみたいと思います。

 

「光の射し方」をデザインする

自然光を「選び取る」という発想。

家の中に入ってくる光、

それはただ「明るい」だけでは、
豊かさや静けさにはつながりません。

 

やまぐち建築設計室が

特に平屋設計で大切にしているのは、
どこに、いつ、

どのような質の光を入れるかを
計画段階から

選び取っていくという姿勢です。

 

 

たとえば東側の高窓からは、

朝の光が穏やかに差し込み、
朝食の時間をさりげなく彩ります。

 

南面に深い軒をつけた中庭からは、
夏の強い日差しを和らげ、

冬には暖かさを室内に届けてくれます。

 

「影の設計」で暮らしに静けさを、

陰影礼賛という日本的感性。

光があるところには、

必ず「影」もどこかのタイミングで

生まれます。

 

この「影」をどのように

扱うのかによって、

住まいの品位は大きく変わります。

 

和モダンの住まいでは、

あえて「間接的な光」を重視し、
壁や天井に柔らかく

反射する光によって、

空間に陰影を生み出させる

デザインを施しています。

 

この陰影が、

空間に「奥行き」と「余白」を生み出し、
住まいに「静けさ」と「凛とした美」を

もたらしてくれます。

 

設計段階での「庇の深さ」や

「格子の配置」「障子の透け感」なども、
すべてこの「陰影」を

設計する一部としています。

 

中庭という「余白」がある暮らし、

内と外をつなぐ場所。

 

中庭を取り入れた平屋の魅力は、

何より「内と外の関係性」が

豊かになることです。

 

LDKや寝室、

浴室など複数の部屋から

視線がつながることで、
暮らしの中心に「季節の風景」が宿り、

家族の時間に彩りが加わります。

 

また、室内にいながらも

「自然を感じる」

「風を感じる」

「音を感じる」空間があることで、
家全体に「呼吸」が生まれるような

開放感が広がります。

 

たとえば、外部と繋がる

ウッドデッキを配置すれば、
朝は読書、木陰や軒の影を利用した昼寝スペース

ブランチや夕涼み、

休日はBBQなど、

多用途な暮らしが育ちます。

 

「収納=空間設計の一部」として

暮らしに寄り添う間取り。

 

収納は「暮らしの質」を左右する

最重要要素のひとつです。

 

和モダンの平屋設計に

限った話ではありませんが

「必要な場所に程よく生活に馴染むだけ」

収納をつくることを大前提とし、
それを「空間のデザインそのもの」に

溶け込ませるように設計します。

 

キッチン・洗面・玄関

リビング・寝室など、
動線の途中で

自然に使える「回遊収納」や

「隠す収納」「見せる収納」を計画的に配し、
片付けなくても整って見える

という住まいを計画する事も

生活を豊かにする

設計の効能ですから。

 

一筆書きのような「生活動線」が生む

快適性のある間取り。

 

家の中で「行ったり来たり」を

なくすこと。

これは、

平屋住宅ならではの利点を

最大限に活かすカギです。

 

やまぐち建築設計室では、

玄関ファミリークローゼット

洗面キッチンダイニング中庭
といったように、

住まい手さんの生活基準や

暮らしの方向性を

考慮したうえでの

一筆書き」のような

移動しやすい

生活動線を意識して設計します。

 

人の移動、人の動きを左右する

この動線計画によって、

日々の家事負担は軽減され、
時間にも心にも「余白」が生まれます。

 

また、

来客用と家族用の動線、

家族同士の動線を

どのような配分で

間取りに落とし込むのかによって、
「気を遣わず暮らせる家」も

実現可能です。

 

暮らしと共に変化し続ける

「住まい」を

丁寧に設計するということ。

 

家づくりは、

人生をどう生きたいかを

かたち」にすること。

「光と影のバランスを整えること」

「自然との距離を縮めること」
「暮らしを整えるための動線と収納をつくること」

 

どれも、

図面の上の技術だけではなく、
住まい手の感性と

日々の所作に寄り添いつつ

暮らしを考えた設計でなければ、

本当の意味での

「豊かさのある家」とは言えません。

 

やまぐち建築設計室では、

日々の暮らしを静かに、

美しく・・・そして楽に。

 

だけど日常にある「喜怒哀楽」に

程よく寄り添うように。
家という「舞台」を

最大限に活かした

住まいづくりを行っています。

 

もし、あなたが

「ただ家を建てる」のではなく、
「人生を大切に生きるための場所」を

つくりたいと願うなら・・・・・。

まずはお気軽にご相談ください。

 

資料請求や個別相談、

施工事例のご案内など、

じっくりと丁寧に

暮らしの環境づくりを

ご案内させていただきます。

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
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