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ブログ・コラム

2025.07.15

自然と暮らす平屋という選択。図面の奥に広がる「らしさ」を紡ぐ奈良の風土に寄り添いながら家族の時間と心地よさを丁寧に描き出す建築家との間取り打ち合わせの時間から見えてくる暮らしの風景。

カテゴリ:
住まい造りの新築計画打ち合わせ

 

平屋の家で

家庭菜園を楽しみながら

自然とともに暮らすという選択。

 

奈良県への移住での住まいのご相談中。

 

 

住宅の新築計画打ち合わせ風景。白いテーブルに広げられた建築設計図(平面図・屋根伏図)を囲みながら、建築家と住まい手が間取りや生活動線について検討を進めている。住まいは自然と調和する平屋を計画中で、外構や庭との関係性も含めた設計が話し合われている。設計図面には手書きの補足やスケッチも添えられ、暮らしのイメージが共有されている様子がうかがえる。奈良県の風土に根ざした和モダン住宅の設計プロセス。

※図面の奥に暮らしの輪郭が見えてくる――。
住まい手さんと建築家が、

自然とつながる平屋住宅の間取りを前に

打ち合わせする様子。

 

 

平屋住宅の間取りと

打ち合わせの風景から。

 

あるご家族と進めている

平屋住宅の新築計画の打ち合わせ風景から、

「図面に込める想い」と

「自然と寄り添う住まい」について

少しお話ししてみたいと思います。

 

〇関連blog・前回の打ち合わせ

奈良で叶える「ふたりの平屋暮らし」陽だまりと家庭菜園、省エネとチリウヒーターでつくる暮らしやすい家

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail508.html

 

 

設計図面というのは、

ただの間取りや

寸法を記したものではありません。

 

住まい手さんの

暮らしそのものが描かれている。

私はそう捉えています。

 

図面の向こうに見えてくる「暮らしの風景」

先日住まいの水回り設備と

建材インテリアショールーム

ミラタップでの採用商品検討後での

住まい手さんとの打ち合わせ。

 

テーブルに広げた平面図と

資料を前に・・・・・。

 

この間取りから拡張される

暮らしの意味と

生活の潤いについていろいろと。

 

その時間は、

線と記号にあふれた図面の中に、

暮らしの風景が立ち上がります。

 

住まいを計画するというのは、

単に空間を並べることではなく、

どの位置を使って

どのように過ごすのか・・・・・。

そのひとつひとつの情景を

思い描く行為です。

 

特に今回のように、

自然との調和を

テーマに据えた住まいで

一筆書きのように空間をつなげた

一体型空間の住まいでは

特にその風景こそが設計の核となります。

 

平屋であるという豊かさ

今回の計画は、

奈良県内の閑静な住宅地に建てる

平屋住宅。

 

表情を感じやすい立地を活かし、

水平に広がる

住まいのあり方を目指しています。

 

平屋は、

家族の距離感が

心地よく保たれるだけでなく、

土に近い位置で

四季の移ろいを肌で感じながら

過ごせる住まい方。

 

玄関を開けると、

ふわりと風が抜け、

ふと視線を向ければ

窓の外には

思い描いた風景が視界に入る・・・・・。

 

そんな空間をイメージしながら、

打ち合わせを重ねています。

間取りの中で特に大切にしているのが、

  • リビングと庭の一体感
  • 生活動線の明快さ
  • 将来の変化に対応できる可変性

といった暮らしの輪郭

かかわる部分です。

 

打ち合わせは、

暮らしをつくる時間です。

 

写真その打ち合わせの様子。
テーブルに広げられた図面には、

住まい手さんとのこれまでの

やり取りの中で生まれた

昇華案が加えられています。

 

たとえば、

・キッチンと洗面室の間に設ける家事動線の工夫

・将来の生活エリアの集約

・パブリックとプライベートの切り分け

といった内容と

キッチン周辺のサイズ感の

話題があがりました。

 

紙の上に描かれているのは、

単なる「線」ではなく、

「暮らしの選択肢の重なり」です。

 

居心地は、

数値だけでは測れないという事。

設計図面に表れるのは、

寸法や配置といった

目に見える情報が中心です。

 

しかし、

やまぐち建築設計室が

設計で本当に重視しているのは、

その背後にある居心地です。

 

たとえば・・・・・。

・軒の出がつくる夏と冬の光の調整

・窓の高さと位置による視線の抜け方

・静けさを保ちつつ、

 生活のリズムを乱さない流れ

これらは、

表には出てこない設計の

「気配」のようなもの。

 

実際の打ち合わせでは、

場合によっては模型、

写真、手書きのスケッチ

イメージCGなども使いながら、

住まい手さんとの

共通認識と

暮らしについての哲学を

丁寧にすり合わせをしています。

 

風景を取り込む設計へ

この住まいでは、

南側に大きなテラス空間を計画しています。
そこは

春夏秋冬の過ごし方もあり

夕涼みをしたり風景を眺めて寛いだり

陽だまりの中で読書を楽しんだり

様々な可変性のある空間。

そんな「暮らしの余白」を担う場所です。

 

この場所に椅子を出して、

季節ごとに過ごし方を変える。

 

そんなご要望も伺いながら、

屋根のかけ方やテラスの距離感、

目隠しの意味や

余白まで一体で構成しています。

 

住まいというのは、

建物単体では成り立ちません。

 

外構、庭、風の通り道、

空との距離感・・・・・。

それらすべてが揃ってはじめて、

「心地よい場所」になります。

 

図面は未来の風景を描く道具です。

やまぐち建築設計室では、

住まい手さんと交わす

打ち合わせの時間こそが、

設計の本質だと考えています。

 

図面はあくまで手段であり、

本当に大切なのは、

その先にある「暮らしの質」です。

 

この家でどんな時間を過ごしたいか
どんな音が聞こえ、

どんな匂いがして、

どんな光が差し込むのか・・・・・。

 

そういった感覚のひとつひとつを

丁寧にすくい取り、

形にしていくことが

設計の本質です。

 

やまぐち建築設計室では、

設計を始めるもっと初期段階から

じっくりと対話を重ねながら、

住まい手さんの暮らしに寄り添った

家づくりをお手伝いしています。

 

▶ ご相談受付中です

「自然と寄り添う平屋の住まいに興味がある」
「図面だけではなく、感覚も大切にした設計をしたい」
「土地探しから相談したい」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

▶ ご相談はこちらから:
https://www.y-kenchiku.jp/

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

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