ブログ・コラム
2025.06.30
眠りの質が暮らしを変える、奈良で叶える快適な寝室レイアウトと建築家による快眠設計提案|共働き世帯・子育て家族のための住まいと間取りの整え方。
- カテゴリ:
- 睡眠の質と暮らしやすさと寝室と間取りの設計
眠りの質が暮らしを変える 。
建築家と考える
「快眠寝室」のレイアウト設計。
はじめに・・・・・。
眠りを支える空間の価値。
※自然光に包まれた、無垢材とファブリックの優しさが調和する寝室空間
ナチュラルな木の質感と
ベージュトーンのファブリックが織りなす、
静けさに満ちた
ジャパンディスタイルの寝室。
朝の光がやさしく差し込み、
一日の始まりを
穏やかに迎えられる寝室提案です。
〇関連blog
毎日の眠りの質を高め快眠を導く空間設計の工夫を丁寧に。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail554.html
「ただ眠るための部屋」から、
「明日を整える場所」へ。
睡眠は人生の
約1/3を占める大切な時間。
その睡眠の質は、
空間のデザインや
レイアウトによって
大きく左右されます。
〇関連blog
「眠れる家」は間取りから生まれる。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail575.html
やまぐち建築設計室では、
“機能美”と“心地よさ”の
両立を大切にしながら、
快眠を叶える
寝室設計をご提案しています。
今回のblogでは、
奈良で住まいづくりを
お考えの
共働き世帯や子育て世代、
丁寧な暮らしを望むご夫婦に向けて、
「快眠のための寝室設計の工夫」を
建築家視点から
お伝えできればと思います。
1・睡眠と空間の関係性
心身を整える“設え”
高級ホテルでの快眠体験は、
照明・温度・香り
音といった
五感に配慮された
設計によって
成り立っています。
住宅でも同様に、
寝室の環境が整えば、
眠りの質が格段に向上します。
睡眠の質を左右する要素:
照明:夕焼けのような
間接照明で副交感神経を優位に
・空気感:
湿度・温度・通気の調整で
深部体温を下げやすく
静けさ:
外部音を遮る窓と壁の構成。
道路沿いや隣室の生活音も
設計で抑える
視覚要素:
シンプルなインテリア、
落ち着いた配色、
木の温もりを感じる素材
配置計画:
家具や寝具の動線と
空間バランスに
ゆとりを持たせる
空間に無駄がなく、
なおかつ「余白」があることで
人は無意識にリラックス
できるようになります。
これは
やまぐち建築設計室が
ご提案させていただく
“整った空間設計”そのものです。
2・快適な寝室のための
3つのレイアウト視点
① 部屋の広さとベッド配置
夫婦の寝室には
7帖以上の広さが理想とされます。
なぜなら、
ベッドの周囲に
人が通れるスペースや
収納・家具の配置を
考慮すると、
それ以下では
窮屈さや圧迫感が生じるからです。
※ベッドのサイズにもよります
参考寸法:
シングルベッド:幅100cm×奥行200cm
ダブルベッド:幅140cm〜160cm
サイドテーブル:幅45cm
寝室では物理的な
“通路幅”の確保が、
心理的な“落ち着き”にも
直結します。
② 窓・クローゼットとの関係性
冬、窓の近くに
ベッドを配置すると、
冷気がじわじわと
伝わってきます。
これは、
断熱性の高い窓を
用いていても起こる
自然現象です。
特に奈良の冬は
底冷えしますので、
壁に頭を向け、
窓から距離を取る配置が
快眠の基本です。
※特に宇陀市内や生駒市内も
注意が必要です。(標高)
また、
開き戸式のクローゼットは、
その可動域を
考慮する必要があります。
無理に近接してベッドを置くと、
ドアが開かない、
布団が干せない、
といった実用面での
支障が出てきます。
③ 見られない・守られる配置
人は「背後が壁」
「視線が遮られている」ことで
安堵感を得ます。
寝ているとき、
部屋のドアが見えると
落ち着かず、
常に警戒しているような
感覚に・・・。
これが熟睡の妨げとなります。
できれば、
ドアからベッドが
直接見えない配置を
間取りの工夫と
家具の配置で
検討した方がよいかと
考えています。
もしスペース的に
難しい場合は、
視線を遮る家具やカーテン、
パーテーションの設置で
心理的負担を軽減できます。
3・寝室に置くべきもの
避けるべきもの
良い睡眠のために置きたいもの:
・間接照明:
光源を直接見ない設計にする。
リラックス効果の高い
電球色(2700K)がおすすめ。
香りの演出:
ラベンダーやヒノキ系の
アロマディフューザーで
嗅覚からもリラックス。
加湿器・サーキュレーター:
湿度40〜60%を保ち、
喉や肌を乾燥から守る。
防災グッズ:
枕元に懐中電灯や
非常時持出袋を置くのが基本。
地震大国・日本では習慣化したい備え。
睡眠を妨げる“NG家具”とは?
・テレビ:
ブルーライトによる
メラトニン分泌の抑制。
自律神経が昼間モードのまま。
ガラス扉の棚・オープンラック:
視覚情報が多く、
脳が常に処理しようとする。
鏡:
夜間にふと自分が映ると
無意識に緊張感が生まれる。
高い家具や本棚:
転倒リスクが高く、
特に就寝中の地震時に
凶器化することも。
4・快眠へと導く照明計画
照明設計は、
リビング以上に
“寝室でも”大切にしたい要素です。
ポイント:
昼間:自然光を遮りすぎない
カーテン選び(遮光+レースの二重構成)
夕方:電球色で
「黄昏モード」に切り替える
就寝前:天井照明を消し、
フロアライトや
スタンドライトで間接的に
睡眠導入時の
脳波の変化を促すには、
視覚的な刺激を減らし
「安心できる光」に
包まれることが大切です。
身体の疲労だけでなく、
心の疲れにも効く空間の力。
これは設計によって
十分に引き出すことが可能です。
6・寝室の“選び方”も大切な設計行為
間取り全体から見て、
どの位置をどのような寝室にするか。
それを誤ると、
せっかくの設計も効果を発揮できません。
選定時の基準:
東向き:
朝日で自然な目覚めをサポート
北向き:
温度変化が少なく、音も穏やか
南向き:
昼間の暖かさが心地よいが、
遮光対策は必須
また、隣室がLDKの場合、
夜間の物音が響く可能性も。
家族構成や生活パターンを踏まえて、
配置検討を。
「眠りを設計する」家づくりを。
眠ることは、
健康を整える行為であり、
明日を豊かにする
“生活の起点”でもあります。
住まいづくりにおいて、
寝室は単なる
プライベートスペースではなく、
「暮らしの質を決める部屋」です。
やまぐち建築設計室では、
設計段階から
睡眠環境まで見据えた
空間づくりを行っています。
心地よく目覚め、
活力ある一日を始められる。
そんな快眠寝室を、
あなたの家づくりにも
取り入れてみませんか?。
やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
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