ブログ・コラム
2025.06.29
「土地がない」状態から理想の住まいを描くには?奈良県で注文住宅を計画する方へ、土地選びから間取り設計、資金計画まで、建築家が中立な立場で考える後悔しない家づくりの進め方|奈良市・橿原市・香芝市・葛城市など奈良県内での土地探しと設計相談を同時に始める意味とは?やまぐち建築設計室の建築家が現地確認と暮らしの未来を見据えて提案する土地から考える注文住宅の進め方。
- カテゴリ:
- 家造りの最初の段階での選択肢
土地なし状態から始める
注文住宅計画。
奈良で建てる
“後悔しない家づくり”の正しい進め方。
家を建てたい、でも土地がない。
※土地から考える注文住宅
奈良の家づくりは“敷地との相性”が決め手に
奈良県の豊かな自然に囲まれた一角で、
建築家とご家族が実際の敷地を確認中。
陽当たり、接道条件、
周辺環境を踏まえ、
間取りの可能性や
総予算まで視野に入れた
現地相談は、
後悔しない土地選びの大きな一歩です。
やまぐち建築設計室では、こうした現地同行による「暮らしから逆算する土地選び」を大切にしています。
そんな状態から始める
注文住宅の計画は、
不安と疑問に満ちた
スタートになるかもしれません。
けれど、
焦ることなく、
正しい順序と信頼できる
プロのサポートを受けることで、
理想の住まいは
着実に現実へと近づいていきます。
今回のblogでは、
奈良県でこれから
家づくりを検討する方に向けて、
建築家の中立な視点から見た
“土地探しと家づくり”の
進め方を書いてみたいと思います。
1・まず「土地探し」から
始めるのは失敗のもと?
多くの方が
まずは土地を買ってから、
次にハウスメーカーや工務店、
又は設計事務所(建築家)を探す
と考えがちですが、
実はこの順序こそが
後悔につながる最大の原因です。
なぜなら、
土地を買ったけれど、
自分たちがこれだと思える
希望の間取りが入らない。
思った以上に土地造成費用がかかる。
場所はよかったけど
日照条件が悪く快適に暮らせない。
建築の法律が分からずに
家を建てる計画を練っている際に
その理由がわかって
希望と全然違う家となってしまったなど、
住まいの根幹に関わる問題が
後から浮き彫りになるケースが
非常に多いためです。
実際僕自身も、7年ほど前ですが
土地を購入されたのちに
設計のご依頼があり
土地取引(土地売買時)の「重要事項説明書」を
読ませていただいた時点で
驚愕の内容が書かれていたケースもあります。
勿論土地購入者さんも「説明」を
キチンと受けておられたのですが
内容の理解は難しいので
建築計画の際の「実情」が想像できない
というところが一番の原因だと
考えられます。
僕たちもそうですが
ご自身にとって
専門分野以外の内容というのは
言葉の理解からして
難しいものです。
■ 間取りと土地は“セット”で考えるべき
家は“暮らし”の器と舞台です。
その器や舞台を
どのようにイメージした
住まいを計画するのかを考えずに、
土地だけ先に買ってしまうのは、
目的地を決めずに
切符を買うようなもの。
だからこそ、
土地のイメージと家のイメージを
同時並行で
検討することが重要です。
2・なぜ建築家に先に相談がベストなのか
建築家や設計事務所に
早い段階で相談することで、
次のようなメリットがあります。
・ご家族の暮らしに合った
土地の選定基準がわかる
・土地の法規制や接道条件など
専門的な見極めが可能
・理想の間取りを叶えるための
敷地の広さや形状が明確になる
・土地造成工事・擁壁・上下水道
引き込みなどの
追加費用の予測ができる
これらをふまえたうえで
土地選びができれば、
買った土地で叶えられる暮らしが
具体的に見えてくるのです。
3・住宅展示場や一括間取り請求の
落とし穴
近年、InstagramやYouTubeを中心に
「間取り一括請求」や
「住宅展示場OK or NG」
という内容のものも見かけますが、
良し悪しには表面的に見えない
OK又はNGの事情があります。
✖ 展示場は“営業ありき”の空間
多くの展示場は、
訪れた時点で営業記録が残り、
担当が固定されてしまうため、
その後の選択の自由度が
狭まってしまいます。
✖ 一括請求は“本気度”を測られる場
何社ものプランが一度に届きますが、
それぞれがあなたの暮らしに
最適とは限りません。
単なる図面の比較で
終わってしまうことが多く、
むしろ混乱を
招くこともありますし
価格帯の持つ意味も
すべての企業によって
「含まれているもの」と
「そうでないもの」
坪単価の意味も異なるので
比較のしようが無い
というところが本当のところです。
〇関連blog
坪単価の罠に引っかからないように、
数字だけでは見えない
本当に豊かな暮らしを叶える
住まいづくりの選び方。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail490.html
4・奈良県の土地事情と購入時の注意点
奈良県は、
都市部(奈良市・生駒市など)と
郊外・田園地域
(橿原市・葛城市・大和高田市など)とで
地価やインフラ条件が大きく異なります。
奈良県で土地を探す際のポイント
・地盤の強さや擁壁の必要性:
丘陵地や造成地は注意が必要です。
・インフラの整備状況:
一部地域では上下水や
都市ガス未整備の土地も
まだ多くあります。
・建築条件付き土地の有無:
ハウスメーカー縛りがないかを確認。
・接道義務や用途地域の制限:
建ぺい率・容積率に関係します。
・その他目には見えない法令の制限
使う材料や建物規模、外観の形状、
敷地に対して建物を建てる位置の規制など
こうした点を
専門的知識や経験値なしで
判断するのは極めて困難です。
実は不動産屋さんも
外注の設計事務所や
経験のある人に聞いたりで
自身で判断する事が
出来ない状況下にある人達も
多いものです。
私自身も、
業務を請け負ったりは
しておりませんが
知らない不動産業者さんから
突然電話がかかってきて
家を建てたいという
お客さんがいるのですが
今希望されている土地で
そういった建物を建てることが
出来るのかどうかを
調べてもらえませんか?
等という
問い合わせをいただく事も
あります。
5・建築設計事務所・建築家を
活用した土地選定の進め方
やまぐち建築設計室では、
「土地探し+設計提案」から
家づくりをサポートしています。
まずは住まい手さんの
ライフスタイルや
価値観といった内容、
ご要望を丁寧にヒアリングし、
それに適した土地条件を整理。
そして、
いくつかの候補地を見ながら、
この土地なら、
こういう暮らしができる
という具体的なイメージについて
お話をさせていただきます。
例:会社まで徒歩圏を希望するご家族の場合
- 土地候補A:徒歩20分、
形状良好、日当たり◎
但し夜間の「騒音」が気になる
建築的工夫でどこまで対応が可能か?
- 土地候補B:徒歩15分、
旗竿地、価格は安いが造成費高
日当たりに課題あり
建築的工夫でどこまで対応が可能か?
- 土地候補C:徒歩30分、
整形地+駐車2台可能
比較的一般的な土地で
条件的には無難?
→それぞれの土地に
間取りの可能性をあてはめて、
総額・暮らし方・資金計画を
比較検討していきます。
6・やまぐち建築設計室が
大切にしていること
「土地を売る」ことを
目的にしていません。
“住まいの質”と“家族の暮らし”を
一緒に育てていくことが
やまぐち建築設計室の仕事です。
土地ありきの家ではなく、
暮らしありきの土地選びこそが、
注文住宅を成功に導く鍵だと
考えています。
・ご家族の将来設計に寄り添ったアドバイス
・見落としがちな土地の弱点も正直に説明
・「建てた後」も安心できるサポート体制
理想の暮らしは
「土地からの家づくり」で叶う
土地がないから、
家づくりはまだ先の話
とお考えの方こそ、
動き出すタイミングです。
家を建てることは、
単に“住まい”を得ることではなく、
“これからの人生を設計する”こと。
やまぐち建築設計室では、
土地探しから
間取り設計、素材の選定、
家具インテリア
外構計画までトータルで
暮らしのイメージを考えています。
奈良という歴史と
自然に恵まれた地域で、
あなたとご家族の暮らしが
本当に心地よくなる住まいを、
描いてみませんか?
やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
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