ブログ・コラム
2025.06.05
収納が整う家は暮らしと気持ちが整う、和モダン住宅の美意識と機能性を融合させた収納設計の工夫。奈良県で注文住宅を建てたい方へ。建築家が考える片付けしやすく美しい住まいを叶えるための収納計画と動線設計の暮らし提案。収納までデザインされた空間は暮らしの質を変えるという事、やまぐち建築設計室が提案する日常のライフスタイルを見据えた収納計画と家づくりとは?。
- カテゴリ:
- 収納・片付け・暮らし・インテリア
収納が整う家は、暮らしが整う
建築家が考える「収納設計」の本質と、
美しい住まいづくりの工夫。
※収納の整った美しい和モダンの住まい・上質な暮らしを支えるシンプルかつ機能美あふれる空間設計提案事例
収納は家づくりの核となる設計テーマでもあります。
家づくりの過程において、「収納」というテーマは
意外にも後回しにされがちです。
「あとで棚を付ければいい」
「とにかく大きな収納スペースをつくれば安心」
そんな考え方が先行し、
表面的な解決策に流れてしまうケースも
珍しくありません。
しかし、
収納計画こそが暮らしやすさ、
美しさ、心地よさに直結する設計要素だと、
考えています。
収納が整えば・・・・・。
- 家事動線が自然に滑らかになる
- 家族の暮らしのリズムが整う
- 空間の美しさが保たれる
- “片付けなければ”という心理的なストレスが軽減される
- 家族それぞれの「自分の居場所」が整いやすくなる
つまり、収納が整うことで
「暮らしそのものが整う」のです。
やまぐち建築設計室では、
収納設計は設計初期段階から間取りや動線と
一体化して考えるべきものとして
重視しています。
〇関連blog〇
間取りと収納計画を上質に設計する事で整理整頓が充実するデザインの仕掛けと工夫提案。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail412.html
今回のコラムでは
建築家としての視点から
「収納設計の本質とルール」を深掘りし、
収納が整った家がなぜ暮らしを豊かに整えるのか、
その理由を紐解いてみたいと思います。
なぜ「収納」が暮らしの質を左右するのか?
収納とは単なる「モノをしまう場所」ではありません。
どこに、どのような収納があるかによって、
家族の行動パターンや
暮らし方そのものが変わるのです。
たとえば・・・・・・。
- 朝の支度がスムーズにできるか
- キッチンで料理がストレスなく進むか
- 帰宅後にバッグやコートを自然に片付けられるか
- 掃除や整理整頓が習慣化しやすいか
これらの「日常の当たり前」の行動が、
収納計画によって大きく左右されます。
収納が整った家は、
無意識のうちに暮らしのリズムが整い、
心にも余裕が生まれます。
逆に収納不足や
不適切な配置は「暮らしの歪み」を
引き起こします。
収納不足がもたらす「暮らしの歪み」
- モノがリビングや各所に溢れる
- 探し物が増え、日々のストレスが蓄積
- 片付けが億劫になり、掃除が後回しに
- 空間が雑然とし、心理的にも落ち着かない家になる
つまり収納は「見た目」だけの話ではなく、
暮らし全体の質そのものを
左右する存在だということです。
建築家が考える収納設計の工夫。
① 使う場所のすぐ近くに収納を配置する
収納設計において最も重要なのは
「動線と収納の一体化」です。
- 玄関収納は外出・帰宅の流れに沿わせる
- キッチン収納は調理・片付けの動きに合わせる
- 洗面室収納は身支度や家事動線に組み込む
使う場所のすぐ近くに適切な収納があることで、
暮らしやすさが格段に向上します。
② 家族固有の「行動パターン」を反映する
収納設計は「平均的な収納量」ではなく、
その家族の暮らし方に
寄り添ってデザインするべきもの。
- 趣味が多い家庭には趣味専用収納
- 共働き家庭には時短・効率的な収納動線
- 子どもの成長段階や性格に応じた片付けやすい収納
収納設計は、
家族の未来をデザインする
行為でもありますから。
③ 「見せる収納」と「隠す収納」のバランスを取る
特に和モダンのイメージを整えたい室内空間では、
このバランスが重要です。
- 美しく魅せたいものは「見せる収納」
- 日用品は「隠す収納」でスッキリまとめる
「余白の美」を意識することで、
和モダンならではの静謐な空間が生まれます。
④ 収納量よりも「使いやすさ」を優先する
ただ大きな収納を確保すれば
良いわけではありません。
- 必要な場所に、必要な分だけの収納
- 適切な奥行きと取り出しやすさ
- 家族全員が自然に使いやすい収納
「使いやすさ」を優先した収納こそが、
暮らしやすさの鍵になります。
⑤ 収納を「成長する空間」として設計する
家族の暮らしは常に変化します。
- 子供の成長
- ライフスタイルの変化
- 趣味や仕事の変化
収納も「成長できる設計」とすることで、
暮らしの変化に柔軟に対応できます。
空間別に見る収納設計の実践例
玄関収納
家の第一印象を整える「おもてなしの裏方」
- シューズクローク
- 傘やレインコート収納
- アウトドア用品・ベビーカー収納
リビング収納
整った日常を支える「リビングが片付く家」
- 日用品・文具・書類収納
- 季節の飾りや趣味の物収納
キッチン収納
料理が楽しくなる「クリエイティブな空間」に
- パントリー配置
- 調理器具・食器収納の工夫
洗面・脱衣室収納
家事効率を高める「機能美」
- タオル・下着収納
- 洗剤・掃除用品の配置
- 洗濯動線の最適化
ファミリークローゼット
家族全員の衣類管理の中心
- 衣類の一括管理
- 洗濯動線との連携
- 身支度効率アップ
和モダン住宅における収納設計の工夫。
やまぐち建築設計室が得意とする和モダン住宅においては、
収納もまた「意匠性と機能性の融合」が求められます。
- 木の美しさを活かした造作収納
- 和紙貼り引き戸の収納
- 左官壁に馴染む収納デザイン
- 障子や格子を取り入れた収納演出
収納そのものが「空間美」を構成する要素として
デザインされます。
それ自体も品格ある和モダン住宅の魅力のひとつです。
収納が整うことで、暮らしはどう変わるのか?
- 家族全員がモノの定位置を把握
- 家事がスムーズになり、時間に余裕が生まれる
- 空間の美しさが保たれ、来客時も慌てず対応
- 生活感のコントロールによる心理的な整い
- 家族間のコミュニケーションがスムーズに
収納の整いは単なる整理整頓を超えて、
「家族の暮らしの質」を豊かに整える
そんな力を持っています。
「整った暮らし」を丁寧に考えてみませんか?
収納設計とは、
あなたの暮らしをデザインする事そのもの。
もし今:
- 収納について悩んでいる
- これからの家づくりで収納をしっかり考えたい
- 和モダン住宅にふさわしい美しい収納を求めている
そんな想いをお持ちでしたら、
やまぐち建築設計室にご相談ください。
収納が整えば暮らしが整う。
そして暮らしが整えば、
人生がより豊かに整います。
あなたらしい整った暮らしを丁寧に。
やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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