ブログ・コラム
2025.06.01
奈良で紡ぐ和モダンという美意識、四季の移ろいとともに暮らす設計思想の周辺に中庭・縁側・土間玄関・畳リビング・深い軒・切妻屋根・素材と陰影の妙が響き合う空間構成と動線計画、現代の機能性と和の趣が調和する間取り・設計の工夫で心地よさと品格を備えた和モダン注文住宅の設計で叶える暮らしに寄り添う和モダン住宅。
- カテゴリ:
- 和モダン思想
和の味わいをモダンに過ごす空間で
和モダン注文住宅の魅力と設計の工夫を。
モダンな空間を味わいながら
和の奥行きを程よく感じる
暮らしのエッセンスを丁寧に・・・・・。
どのようなエッセンスの組み込み方を行うのかでも
雰囲気は変わります。
※庭とつながる和に趣を持たせた和モダン住宅のリビング空間。
深い軒と大開口から四季の風景が室内に溶け込む設計が日々の暮らしをより豊かに彩ります。
「家を建てたい」と考えたとき、
まず思い浮かぶのはどんな住まいでしょうか。
心落ち着く和の趣きがありながらも、
現代の暮らしにふさわしい
機能美を兼ね備えた空間。
そんな「和モダン住宅」への憧れを抱く方も、
多くいらっしゃいます。
やまぐち建築設計室にも、
古都・奈良の風土に寄り添いながらも、
自分たちらしい暮らしやすさを叶えたい
というご相談が多く寄せられています。
和モダン住宅は、
単なる「和風」でもなく「洋風」でもない。
時代の流れを超えて
愛される本質的な美しさと、
今のライフスタイルに寄り添う
快適さが調和した住まいです。
和モダン住宅の奥深い魅力とともに、
設計の工夫や間取りアイデアを少し書いてみたいと思います。
〇関連blog〇
和モダンを纏う外観デザインと心地よい空間の創造。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail439.html
自分たちらしい和モダンの暮らしを叶えるヒントを、
ぜひ見つけてみてください。
和モダン注文住宅の魅力とは、
時代を超えて愛される「凛」とした美しさ。
和モダン住宅は、
流行や一時的なデザインのトレンドに左右されない、
本質的な美しさを持った住まいです。
直線を活かした凛とした構成と、
自然素材の持つ質感が
空間に静けさと奥行きを与えてくれます。
例えば、
木の梁の陰影や左官仕上げの壁面、
屋根の深い軒の陰影など、
「光と影」を巧みに取り込んだ設計は、
日本の伝統建築から受け継がれた感性でもあります。
その一方で、
間取りは現代的な開放感や
動線を大切に計画することで、
暮らしやすさをしっかりと両立。
こうして「心地よさの持続する空間」が生まれます。
和と洋の心地よい融合・・・・・。
和モダン住宅のもう一つの魅力は、
「和の精神性と洋の快適性」が
自然と融合していることです。
たとえば
リビングは無垢フローリング
畳スペースを組み合わせ、
ソファと床座をどちらも楽しめる場に。
吹き抜けのある大開口の窓からは、
四季折々の自然を取り込みながらも
断熱性や快適性は最新の性能を確保。
和紙照明の柔らかい光と
モダンなダウンライトが、
昼と夜で異なる空間の表情を演出。
こうした和と洋の「いいとこ取り」も
和モダンの味わいに深く関係しています。
奈良という古都の風土とも美しく
響き合う和モダン住宅は、
大人世代のご夫婦にも、
子育て世代の若いご家族にも幅広く
選ばれているスタイルです。
和モダン住宅に取り入れたい間取りの工夫。
外と内をつなぐ
「中庭」や「縁側」のある暮らし。
建築計画地となる
敷地周辺状況にもよりますが
特にご希望の多いのが、
中庭(坪庭)や縁側を活かした住まい方です。
家の中心に設ける中庭や、
LDKから縁側越しに庭を望める設計は、
季節の移ろいを暮らしの中に取り込む素晴らしい手法。
外と内の境界を曖昧にし、
「空とつながる開放感」
「緑とともに暮らす豊かさ」を日常に添えてくれます。
特に奈良のような
自然や歴史的な景観が身近にある土地では、
こうした「外とのつながり」を
大切にした設計が非常に好まれます。
土間玄関で趣と機能性を両立。
玄関に土間スペースを設けることで、
日本家屋らしい趣きを残しながらも
現代的な機能美を実現。
自転車や趣味の道具、
ガーデニング用品などを置く
「見せる収納」としても活躍します。
また、玄関土間に格子戸や間接照明を組み合わせれば、
訪れる方をやわらかに迎える設えとなります。
リビングに畳スペースという柔らかなアクセント。
リビングの一角に設けた
小上がり畳スペースは、
さまざまな使い方ができる多機能な空間。
- ほっと一息つく昼寝スペース。
- お子さまのお昼寝や遊び場
- 来客用の和の応接空間
- 季節の設えや飾りを楽しむ場所
畳の柔らかさや温もりが、
モダンなリビングに豊かな表情を添えてくれます。
和モダン空間をつくる素材選びの工夫として
木の温もりを活かす天井と梁も選択肢。
天井や梁の設えは、
和モダン住宅の空間づくりにおいて重要な要素。
梁を現し梁(あらわしばり)にすることで、
天井が高く伸びやかな印象に。
さらに板張りの天井を組み合わせれば、
木の温もりと豊かな陰影が空間を包みます。
木材は、杉・檜・栗・ナラなど、
日本の風土に合った素材選びがポイント。
奈良県でも地域材を活用した設計は、
近年非常に注目されています。
和紙照明で陰影を楽しむという事。
和紙照明は、
暮らしの中に「やわらかな光と影のゆらぎ」を
取り入れる優れたアイデアです。
間接照明と組み合わせることで、
時間帯ごとに空間の表情が変化し、
住まいに深みと味わいが生まれます。
和紙の風合いは、
ナチュラルモダンなテイストや
北欧スタイルとも意外と相性が良いため、
さりげなく現代のインテリアと
調和させることができます。
屋根デザインで外観の美意識を表現。
深い軒の出や切妻屋根、
片流れ屋根の美しいフォルムは、
和モダン住宅の外観を上質に見せる大切な要素。
陰影を巧みに生み出すことで、
昼と夜で異なる美しさを楽しめます。
奈良の街並みにも自然と馴染み、
地域に溶け込む住まいの佇まいをつくることができます。
暮らしやすさを高める収納と機能美として、
押し入れ風クローゼットも選択肢に。
ふすまや格子戸を使った
押し入れ風クローゼットは、
収納力とデザイン性を両立できる優れた工夫です。
現代の生活に必要な家電や衣類、
小物をしっかりと収納しながらも、
和の美意識を崩さずに
空間に馴染ませることができます。
家電を隠すキッチン収納。
キッチンでも、
電子レンジや炊飯器といった
現代の家電類は
格子戸や引き戸で美しく目隠しすることで、
和モダンの空間に調和させられます。
キッチンがすっきり整えば、
ダイニングとのつながりも自然で心地よいものに。
日々の暮らしがより楽しく、
ストレスのないものになります。
和モダン住宅を建てる際の注意点。
外構デザインとの調和・・・・・。
和モダン住宅を美しく仕上げるには、
建物本体だけでなく
外構や植栽との統一感がとても重要です。
門扉・塀・アプローチのデザインまで
トータルで計画し、
家全体が一つの世界観を持つように意識します。
奈良県内でも奈良市や桜井市、明日香村などでは特に、
「景観条例」や「地域性」を意識した
外構設計は特に重視されます。
※勿論その他の地域も同様です。
素材のメンテナンス意識・・・・・。
無垢材・漆喰・和紙などの自然素材は、
経年変化を楽しめる反面、
適度なメンテナンスが必要です。
暮らしながら素材を「育てていく」という感覚を持つと、
家への愛着がさらに深まります。
自分らしい和モダンの住まいを目指して。
和モダン住宅は、
日本の美意識と現代の暮らしやすさが
調和した住まいです。
設計次第で、
ご家族ごとのライフスタイルや価値観に寄り添った
「我が家らしさ」がしっかりと表現できます。
やまぐち建築設計室では、
奈良という地の文化や歴史を背景に持ちながら、
現代の暮らしにふさわしい
和モダン住宅を一邸一邸心を込めて設計しています。
ぜひ「どんな暮らしを実現したいか」をお聞かせください。
和モダンという奥深い世界を観を探りながら、
暮らしの趣を丁寧に。
やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
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