ブログ・コラム
2025.05.29
家族の気配と個の時間が自然に共存する和モダン×ホテルライクな住空間の設計、コンパクトで上質な間取りが生み出す距離感の妙。風土に寄り添い日常に馴染む静けさと開放性を同居させた設計思想と空間構成に暮らしの価値観を紐づけて丁寧に暮らしを解きほぐすように。
- カテゴリ:
- 過ごし方、暮らし方、生活環境と間取り
家族の暮らしの時間を有意義に、
家族の気配とパーソナルの両立を叶える住まい設計。
※和モダンに深みのある落ち着きとホテルライクな洗練が融合したグレージュ空間のLDK。
ブラックチェリーの無垢フローリングが上質な温かみを添え、
自然光とともに家族の気配をやさしく包み込みます。
吹き抜けとスキップフロアでつながる開放感のある設計は、
プライベートとパブリックが心地よく交差する暮らしのカタチ提案です。
住まいの間取りや空間を考えるとき、
大切にしたいのは「家族それぞれの距離感」。
※静けさと温もりが調和するジャパンディスタイルのリビング空間。
障子越しの柔光とオーク材の家具が心を整え、
吹き抜けとスキップフロアが家族の気配を自然につなぐ。
和の余白と北欧の機能美が出会う奈良の暮らしに寄り添った新しい住まいの提案事例です。
性能や広さ、
間取りの機能性はもちろんですが、
家族の誰もが「無理せず一緒にいられる」
「静かに一人で過ごせる」その両方を、
自然と切り替えられる住まいこそが、
真に「暮らしやすい家」だと思いませんか?。
やまぐち建築設計室では、
家族の気配をやさしく感じながらも、
それぞれが心地よく過ごせる
ちょうどいい距離感を
大切にした空間設計を追求しています。
それは、
単なるプライベートと
共有スペースの分離ではなく、
人生のリズムや心の機微に寄り添う
意図された空間設計。
「つながる」ことと「離れる」ことの共存
家族とは、常に一緒にいたい存在であり、
時には一人になりたい存在でもあります。
その揺らぎこそが「本当の家族の距離感」であり、
住まいの設計に込めている
最大のテーマです。
〇関連blog
部屋の構成を規定値だけで考えるのではなくて状態を考えながら過ごし方や価値観から考える吹抜けの役割と存在に床をプラスする効能を。
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail382.html
設計する住まいは、
建築面積そのものはコンパクトな場合は、
廊下や間仕切りを最小限に抑え、
吹き抜けやスキップフロアなどで
空間をつなぐことで、
階が違っても
気配を感じられるようにしています。
たとえば:
- 吹き抜けを通じて、1階の音が2階にほんのり届く
- キッチンで料理をする音が、リビングの安心感になる
- 子ども部屋の灯りが家族の帰宅を知らせてくれる
声や光、空気の行き来がつながりを演出する一方で、
意図的に「視線の抜け」を遮る配置や、
光を通す障子・ファブリックを用いた
柔らかな仕切りや視界の調整設計により、
一人になれる空間も確保しています。
プライバシーと開放感は対立しない。
家族が集まるリビングは広くて明るくしたいけれど、
個室はしっかり区切りたい
という声も多くあります。
しかし、
壁で閉ざすだけが
プライバシーではありません。
やまぐち建築設計室では、
- 空間の「つなぎ方」によって、心理的距離を調整する
- 素材の透過性(障子、ガラス、ルーバーなど)を活かして、遮りながらもつながる
- 死角を設けることで“視線の逃げ”をつくる
こうした工夫を通じて、
「開放的でありながら守られている」という
感覚も含めて価値感に寄り添いながら
ご家族にとっての最適解を考えています。
また、物理的な個室がなくても、
畳一畳分の「こもりスペース」があれば、
心は十分に落ち着くというケースもあります。
暮らしのリアリティと設計の本質。
設計を手がける住まいは、
見た目の豪華さよりも、
毎日の暮らしを支える
リアリティを大切にしています。
建物が小さければ、
建築コストは抑えられますし、
冷暖房効率も格段に良くなります。
逆に建物が大きくても
どのような居場所が本当に必要なのかを
最適解としてご家族に提案しています。
高断熱・高気密の性能を活かしやすく、
程よい環境の風通しも考え
結果的に長く快適な住環境が
維持されるというメリットもご提案に。
設計の一番の魅力は
「家族の気配が丁度いい」ことにあります。
家族が無理なく交わりながら、
適度に離れることができる住まいは、
自然と会話が生まれ、
共に過ごす時間の質が変わってきます。
「帰りたくなる家」をデザインする。
目指すのは誰かを招くための家ではなく、
家族が心から「帰りたくなる家」。
それは、
ホテルライクな美しさや最新設備が
整った空間ではなく、
自分の居場所として落ち着ける空気感です。
ソフト面とハード面からの考え方で
ほんの少し雑でも、
便利すぎなくても構わない。
大切なのは「ここが私の場所」と
思える心の拠り所をつくること。
そしてそれは、
設計図の上では表現しきれない、
住まい手の感性との対話によってしか生まれません。
家族の時間が住まいの価値をつくるという事。
暮らしとは、
日々の連なりの中にある
小さな時間の積み重ねです。
その積み重ねを、
少しずつ確実に豊かにしていくのが、
住まいと空間という環境の力だと考えています。
やまぐち建築設計室では、
家族の気配とパーソナルな快適性の両立を図りながら、
感性に響く住まいを、
一緒にかたちにしていきます。
誰かの理想の間取りではなく、
あなたとご家族にとっての
本当の暮らしがにじみ出る家づくりを。
これから考える空間で、
どんな時間を過ごすのか?。
そんな問いから始める家づくりを大切にしています。
あなたの暮らしの物語を、
丁寧に考えてみませんか?。
やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
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気軽にご連絡ください
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