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ブログ・コラム

2025.05.06

高性能住宅を建てたのに寒さを感じる原因とは?子育て世代が家づくりで後悔しないための間取り設計のポイントを少し書いてみたいと思います。

カテゴリ:
家造り相談や家造りでの困りごと

 

 

性能のいい家を建てたはずなのに、

なんだか寒い。

 

 

過ごしやすい家造り、性能、スペックだけではなくて過ごしやすさを考えた環境の良い住宅設計

※家の性能値を上げるだけではなくて暮らし方や生活環境を含めて総合的な性能設計と環境設計が重要

 

思ったよりも

住みにくいかもという事に

ならないように

暮らしに連動する

環境の考え方について

少し書いてみたいと思います。

 

数字では伝わらない、

住まいの温度”。

 

近年の家づくりでは、

UA値」「断熱等級」

HEAT20」など、

高性能住宅を示す指標が

注目されています。

 

たとえば、

UA値0.4

外皮平均熱貫流率

 

断熱等級6

断熱性能が高水準であること

 

HEAT20 G2グレード

省エネ性と快適性の両立

 

こうした数値を見れば、

「きっと暖かい家だ」

「夏も快適だろう」と

安心する方も

多いかと思います。

 

特に

小さな子供のいる家庭では、

子どもが風邪をひかないように、

家の中を快適に保ちたい

という思いが強く、

数字で示される

性能の良さに

魅力を感じるのは当然です。

 

けれど実際には、

性能の数値は高いのに、

朝が寒くてつらい。

洗面室の足元が冷える。

エアコンをつけているのに

温まりにくい

といった事もあるのでは?。

 

では、

なぜそうなってしまうのか?

 

本当の快適さは、

「性能 × 間取り×最適解」で

決まるという事。

 

結論から言えば、

性能の数値だけでは

「快適な住まい」は

つくれない、

ということです。

 

実際に、

寒さ・暑さを感じる

原因には、

以下のような

数字に現れない

盲点があります。

 

玄関ドアまわりから

冷気が入り込む状態。

 

わるい意味で

日射をさえぎってしまう

庇(ひさし)や袖壁。

 

暖気が上に抜けてしまう構成。

 

エアコンの位置と

風の流れが合っていない。

 

断熱材の性能に

頼りすぎた

平面的な間取り。

 

こうしたポイントを

見落としていると、

いくら高性能の

数値をクリアしていても、

実際の住み心地は

「思ったほど良くない」と

感じてしまいます。

 

特に、

間取りに不便さがあると、

どんなに性能が高くても

住みにくい家に

なってしまいます。

 

性能が良いけど住みにくい。

どういう状態で

暮らすことになるか

想像しやすいですよね。

 

子育て世代が感じる

「ちょっとした寒さ」が

暮らしを左右する。

 

家づくりで

特に大切にしているのは、

暮らしのリズムや

空気の流れに沿った

設計です。

 

たとえば、

こんなシーンを

思い浮かべてみてください。

 

冬の朝、

子どもが布団から

出たくないほど

寝室が寒い。

 

夜、お風呂上がりに

洗面室で「ヒヤッ」と

感じる足元の冷たさ。

 

ダイニングで座っているのに、

エアコンの風が

頭上を通り抜けて

自分に暖かさや涼しさが

届かない。

 

こうした体感の不快さは、

ほんの些細なようでいて、

毎日の暮らしの中では

確実にストレスになります。

 

そして、

子育て世代にとっては

そのストレスが、

「慌ただしい朝のバタバタ」

「体調管理の難しさ」として、

日常に重く

のしかかってくるものです。

 

設計の「解像度」が

快適性を決める。

 

建築士・建築家は、

単に数値を

追いかけるだけでなく、

「空間の解像度」を

いかに最適化出来るのかを

意識して設計しています。

 

東西南北・太陽の光を、

どの時間帯に

どう取り込むべきか。

 

窓を開けたとき、

風がどんなルートで

抜けていくか。

 

家族の生活パターンに

合わせて空調を

ゾーニングする方法。

 

玄関からキッチンまでの

空気の動きや

温度のグラデーション。

 

これらすべてが

「見えない設計」です。

 

ですが、

この見えない部分こそが、

実際に感じる

暖かさや過ごしやすさに

直結しています。

 

特に子育て世代では、

朝夕の冷え込みや

空調の効率が、

家事・育児・仕事に

影響するので、

より繊細な配慮が

求められるのです。

 

暮らしにフィットした

「思いのある設計」を・・・・。

 

最終的に、

「性能の良さ」と

「暮らしの快適さ」は、

どちらか一方では

成立しません。

 

大切なのは、

その家に住まう人の

生活スタイルと、

設計思想が

フィットしているかという事。

 

数字をクリアすることは、

設計の入り口に

すぎません。

 

その先にあるのは、

心が落ち着く空気感、

思わず深呼吸したくなる空間、

家族がそれぞれに自然体で

過ごす場所がある。

 

そうした

目に見えない

心地よさです。

 

家族の毎日が

ちょっと楽しくなるような、

それでいて

日常の喜怒哀楽に

さり気無く寄り添う空間。

 

数字では測れない暮らしを

丁寧に設計していきます。

 

住まいの本当の

心地よさに出会うために

必要な要素を考える事。

 

まずは今の暮らしで

ちょっと困っている事、

もう少しこうだったら

という事柄を

整理してみてください。

 

数字では語れない、

暮らしの価値が

カタチになるように。

 

やまぐち建築設計室は
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