ブログ・コラム
2025.05.02
子育て世代のための住宅設計、奈良県の郊外で考える暮らしの間取りと生活環境の提案、自然と共生する庭付き一戸建て住宅という選択肢の中で、家事動線・収納・夫婦の時間を調和させたゾーニング設計の提案と暮らしの本質を整理整頓を丁寧に。
- カテゴリ:
- 育児・子育てを考えながらの住まい造り
暮らし方を設計に
映すということ。
※住まい手さんご夫婦と暮らしの環境につて間取りを通しての打ち合わせ中
地域の自然と調和し、
子育て世代に寄り添う家づくり。
図面の向こうにある「家族の時間」
この動線、
朝の支度のときスムーズですね。
洗濯物を干す場所って、
キッチンから
近い方がいいですよね?。
奈良県の郊外で
新築予定のご家族との
住まいの設計打ち合わせ中。
ご夫婦に
ご提案しながら
そしてプランを検討しながら
色々な考え方を交わす時間。
この時間をどれだけ
丁寧に過ごすのかで
家を建てる
という行為の本質が
変わってきます。
それは、
ただ「間取りを決める」
ということではありません。
「どう暮らしたいか」
「どんな時間を大切にしたいか」
という、
人生の設計そのものですから。
家づくりを考えながら
家族とともに
進めた計画を通じて、
子育て世代の間取りにおける
ゾーニングの大切さを
深掘りしています。
土地の魅力を暮らしに生かす。
奈良県の郊外には、
古墳や棚田の景観を残し、
風と光、
そして季節の移ろいを
豊かに感じられる場所が
数多く存在しています。
今回の計画地も
そのような
ロケーションのある土地。
この土地の
「チカラ」と「魅力」を
設計に取り入れることで、
家は単なる建物ではなく、
自然と共に呼吸する場所
となります。
たとえば今回の計画では、
南側だけに特化することなく
風景が広がる敷地の
特徴を活かし、
リビングの窓を
大きく開くことで、
自然光と眺望を
日常に取り込む工夫を。
このような
視線と光の設計は、
ゾーニングの基礎であり、
住まいの質を
大きく左右します。
子育て世代のゾーニング。
5つの実践的視点・・・・・。
家事動線は、
家族の“余白時間”を生むエンジン。
キッチン・洗面・ランドリールーム
収納が回遊できる動線は、
家事の“滞り”を解消します。
「取りに戻る」
「回り込む」といった
移動のストレスを
極力少なくして、
極度のストレス要因となる
状態を改善した
動きに無駄がない
間取り設計は、
暮らしの時短術でもあります。
その分、
子どもと遊ぶ時間や、
夫婦のティータイムなど、
生活に余白が
生まれやすくなります。
リビングを気配の交差点にする。
子どもの様子が
自然に目に入る
オープンなLDK配置。
加えて、
キッチンカウンター越しに
会話が生まれる設計は、
忙しい日常の中でも
つながりを
感じられる
大切な工夫です。
ですが家族がいつも一緒の状態が
一番なのか?
というと、実はそうでもなく
一人になりたい時間も
当然のように生まれます。
暮らしの中にある
喜怒哀楽の要因。
皆さんもそういう時はあるはずです。
いつも楽しいというのは
理想かも知れませんが
現実を考えると
仕事での失敗や
友達との喧嘩や
心身的な体調の変化など
様々な気落ちの変化も
存在していますよね。
そんな時間軸での差も
暮らしの空間に
「過ごし方」として
考えておくことも重要ですから。
静と動を切り替える設計で
子どもの集中力を育てる。
家に帰ったら、
何をするのか?。
子どもの習慣になるように、
リビング続きの
スタディスペースも
効果的です。
また、
書斎や寝室などの
静かな空間は、
夫婦がそれぞれの時間を
尊重できる
設計要素となります。
収納は「動線に忍ばせる」
ことで
片付け習慣が育つように。
家族皆が
自然と使える収納が、
家の中にいくつあるか。
ポイントは
「動線上の分岐点」に
収納を仕込むこと。
玄関の土間収納、
ランドリー横のタオル棚、
キッチン背面の
パントリーなど、
生活動作の途中で
「ついで」に片付けられる
収納の配置は
比較的暮らしの要素に
寄り添うゾーンとなります。
「夫婦の時間」がある家は、
長く心地よく
過ごすことが出来る家。
共働き、
子育て、
日々の雑務の中で、
つい後回しになりがちな
夫婦の時間。
だからこそ、
寝室以外にも
2人分のカウンターや
休日にコーヒーを楽しむ
テラス的な要素
ご夫婦共通の趣味を
楽しむ空間など。
そんな「小さな特別」が、
家に居る時間を
楽しむ理由にもなります。
今回はそれ以外にも
2階に
「遊び場」のような空間
そしてDEN+ヌックを
暮らしの価値観に
応じた提案で
間取り要素の中に
組み込んでいます。
可変性を持たせることで、
家族の未来にも応える。
家は「今」だけのものでなく、
未来の家族のかたちに
寄り添う器でもあります。
子どもが成長したら
個室に仕切ることも、
親を迎えるために
1階の一部を
寝室に使うことも。
基本的に
僕が暮らしに対して
大切に考えているのは、
将来を見越した
設計です。
今必要でなくても、
変化に対応できる
柔軟な空間の提案が、
暮らしの持続性を
高めます。
ゾーニングとは
人生のステージ設計。
家づくりにおいて
「ゾーニング」は、
部屋の配置図ではなくて
家族の暮らし方の
設計図となります。
新築予定地の
自然に溶け込みながら、
朝の忙しさを乗り切り、
子どもと笑い合い、
夜は静かに語らう。
子育て世代の
そんな一日一日を、
心地よく積み重ねられる
空間を生み出すように。
やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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