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ブログ・コラム

2024.04.04

和室の良さを暮らしに合わせて上手く取り込む間取りとプランの考え方で和の趣ある暮らしは自由度も併せ持つゆとりが生まれる注文住宅に。

カテゴリ:
和モダン思想

和室の良さを暮らしに合わせて

うまく取り込む間取りとプランの考え方。

 

和室のある暮らし。

 

リビングを和モダンに彩る畳リビングのある暮らしと間取り

※畳をリビングの中心に計画した畳リビングの家・家具を少なくしてゴロ寝も出来る快適性のある暮らし

 

 

日本の伝統的な空間である「和室」は、

い草の香りのする、

ほっと安らぐスペースです。

 

でも、

最近は和室を計画しないというケースもあります。

間取りを検討する際に、

和室がいるのかどうかを

悩む方もいらっしゃいます。

 

旅館に住むような気分を味わえる本格的な和室のある間取り提案と設計の工夫を盛り込んだ和の雰囲気がある庭の佇まい

※本格的な竿縁天井と長押を備えた真壁和室の佇まいは旅館で暮らすような時間を味わえる贅沢な空間

 

和室が必要かどうか判断するには、

和室を設けるメリットや注意点、

現代のライフスタイルに

合わせた取り入れ方を

知っておくことが大切です。

 

和モダンな装いをデザインしつつ古風な和のイメージを設計した和室のある暮らし提案

※底目天井で和の雰囲気を表現しつつ柱は限定的に見せる事で周辺をモダンにデザインした古風でありつつ現代的な和室の提案事例

 

和室を設けるメリット。

まず、和室を設けることで

どんなメリットが得られるのか、

どんな使い方ができるのか

ということを少し・・・・・。

 

さまざまな用途に使えるという事。

椅子やベッドなどの

家具がなくても過ごせる和室は、

さまざまな用途に

使えるのが魅力です。

 

具体的には、

次のような使い方ができます。

・客間

・乳幼児のプレイスペース

・寝室

・仏間

和室を設けていない家では、

お客様はリビングにお通しするか、

玄関で立ち話になるか

どちらかが多くなります。

 

勿論、

来客の多いご家庭では

応接室のような部屋を

設けるケースもありますし

セカンドリビングを設ける事もあります。

 

しかし、

和室があれば、

日常空間としつつ

接客のためのスペースとして

使うことができます。

 

また、

畳の部屋は、

遊び場としても

十分な機能を持ちます。

障子への工夫は必要ですが・・・。

 

畳なら転んでも怪我をしにくく、

おむつ替えや授乳をしたり、

お昼寝させたりすることもできます。

 

そして、

布団を敷けば

寝室にもなるのが

和室のいいところ。

 

風邪をひいた家族を隔離したり、

遠くから遊びに来た友人や

親族が宿泊したりするときにも便利です。

ゲストルームとしての活用も

そういう意味での良さを持っています。

 

日常と気分を変えて

週末には旅館に宿泊したような

味わいを持てる和の魅力を

デザインする事も・・・・・。

 

和室の収納の一部を、

将来の仏間として

用意しておく計画もあります。

 

「い草」の心地よさを感じられる。

畳の原材料となる「い草」は、

自然素材。

 

そのため、

次のような効果が期待できます。

 

・リラックス効果がある

・調湿

・調温効果がある

・空気を浄化する効果がある

い草の爽やかな香りには、

リラックス効果があると言われ、

特に新築時には

この香りに癒されるというお声も

よくお伺いします。

 

また、

自然素材なので、

室内の湿気を適度に

調整してくれる機能も持っています。

 

和室に入るとなんだか

心が安らいだり、

夏涼しく冬暖かい

快適さを感じられたりするのは、

い草の特性によるものと言えます。

 

収納力が上がる和室には、

収納面においてもメリットがあります。

 

和室の収納といえば押入れ。

 

押入れは本来

布団や座布団などを

収納するためのスペースなので、

一般的なクローゼットよりも

奥行きがあります。

 

その奥行をうまく使うと、

布団以外にも

季節ものなどをしまっておくのに便利です。

 

和室を設ける注意点

たくさんのメリットを持つ和室ですが、

実際に和室を設けるなら

知っておきたい注意点もあります。

 

畳のお手入れが必要。

和室を計画するかどうか

迷う方からよく聞くのが、

畳のお手入れについての不安です。

 

確かに、

畳は経年変化で傷みが出てくるので、

定期的なメンテナンスが必要です。

しかしそれはフローリングも同じです。

 

畳の場合は

変色やささくれが気になるようになったら、

5~7年を目安に

畳のい草を裏返して

張り替える「表替え」を行い、

その後さらに傷みが気になれば

畳自体を入れ替えることになります。

 

飲み物や食べ物をこぼした際に、

掃除がしにくいことを

気にされる場合は、

樹脂製や紙製の畳を

おすすめすることもあります。

 

従来の畳より耐久性に優れ、

汚れに強いので、

お手入れしやすい素材です。

 

場合によっては「洗える畳」もあります。

よく温泉などで畳の脱衣場があったりしませんか?

それと同じです。

濡れても大丈夫な畳で

畳を一旦剥がして

水で洗う事もできます。

 

お手入れの負担を

軽くしたい方には向いています。

 

家具のあとがつきやすい。

畳は表面が柔らかいので、

家具や重いものを

長時間置くと

跡がついてしまいます。

 

また日焼けもしやすいため、

日当たりの良い部屋だと、

家具が置いてある場所とそうでない場所が

くっきり分かれてしまうこともあります。

※木質フローリングでも同じです。

 

タンスなどの大きな家具は、

一度置いたら動かすのが

難しいもの。

 

和室に置きたい場合は、

家具用の板の間スペースを設けるなど、

あらかじめ

畳以外の場所に

家具を置けるように

設計しておくと無難です。

 

和室を取り入れる際のポイント。

 

メリットや注意点を踏まえ、

より満足できる

和室を取り入れるための

コツについてもお伝えします。

 

LDKとひとつながりにする。

キッチンやリビングにいながら、

お子様がお昼寝をしたり、

遊んだりしている姿が見られると

安心できますよね。

 

子ども部屋としても利用するなら、

LDKと和室は

ひと続きにするのがおすすめです。

 

ただし、

客間や寝室としても使う場合は、

和室が独立した空間となるよう、

ふすまや障子で

仕切れるよう計画するのがポイントです。

 

小上がり和室にする。

「小上がり和室」とは、

一段高い位置にある

和室スペースのこと。

 

段差に腰掛けて座ることもできるので、

ソファー代わりとしても活躍します。

 

段差によって空間がゾーニングされ、

家族の気配を感じながらも、

程よくこもれるスペースに。

 

広いリビングの一角でも、

落ち着いて過ごせます。

 

和洋のインテリアになじむようにする。

和室に隣接する部屋と

インテリアが調和するよう、

壁紙や仕切りを工夫する事で

和室の使い方も拡張します。

 

・仕切りをルーバーやロールスクリーンにする

・畳の色を薄い緑やグレー、茶色にする

・畳の形を正方形にする

などが、代表的な方法です。

和洋をうまくミックスすることで、

おしゃれな和モダンインテリアにまとまります。

 

ライフスタイルに合わせて

和室を設けることで、よ

り過ごしやすい間取りになることもあります。

 

メリットや注意点を踏まえ、

無理なく和室を

間取りに取り入れてみるのは

いかがでしょうか?。

 

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