ブログ・コラム
2024.02.10
薪ストーブのある暮らし、インテリアとしても暖房器具としても調理器具としても魅力的な暮らしを生み出す暮らしの心地良さ。
- カテゴリ:
- 暮らしの事
薪ストーブのある暮らし、
暖かくてリラックスできる空間。
インテリアとしての
存在価値もそうですが、
調理器具・暖房器具
そして空間と
人の気持ちを癒す
「炎のゆらめき」がある暮らし。
薪ストーブのある生活も
素敵だなと思います。
暮らしの中で、
勿論・・・断熱などの
環境性能も、エアコン暖房も、
床暖房も効率的で
燃費が良いのですが、
薪ストーブの暖かさと効能を
体感してしまうと、
薪ストーブのらなではの効能の
虜になられる方も
いらっしゃいます。
エアコンの暖房と違い、
薪ストーブの暖房は、
「輻射熱」という
暖房方式になります。
エアコンに比べて、
人体に向けて熱を届ける力が
パワフルなのが、
薪ストーブでの暖房の
大きなポイントになります。
輻射熱とは、
熱の伝わり方の3種類の中のひとつです。
① 伝導
② 対流
③ 輻射(熱放熱)
のうちの、
3つめ「輻射」または、
「熱放射」という表現に該当します。
(薪ストーブもこれに該当します)
いろいろ言葉による、
熱移動の細かい内容を
分類する説明はありますが、
本当に「要約」した内容で
お伝えすると、
下の表現にまとめるようにしています。
(細かい分類では、異なることも)
① 伝導(接触)
・アルミ窓のフレームに触ると冷たいとき
・ホットカーペットやホッカイロなど
接触すると暖かいなど
② 対流(送風)
・ドライヤーによる温風、冷風
・エアコンによる空調コントロール
③ 輻射(熱放射) (温冷熱波)
・太陽による暖かさがつたわる感じ(冬の日向ぼっこ)
・石焼き芋の
石焼きからイモに熱を伝える
・薪ストーブによる暖房
・エコウィンハイブリッド
・蓄熱暖房機
薪ストーブは、
「輻射(熱放射)」に該当するので、
・太陽の日向ぼっこ
・石焼き芋
などと同じ効果が
得られるような
暖かさを感じることができます。
薪ストーブが、
暖房能力として、
パワフルなのはもちろんなのですが、
自然エネルギーに近い、
熱量の伝え方をするので、
人体には、
受け入れやすい。
親和性が高い。
という点も
薪ストーブが人気になる
大切なポイントだと思います。
太陽の熱が、
空間を超えて、
冬場に太陽の陽ざしのもとで、
日向ぼっこをするような感じが、
「輻射熱(熱放射)」となります。
このジンワリとした、
熱が体に伝わる感じが、
やはり体に優しくて、
いいなと思える瞬間ですよね。
これを体感できるようになると、
薪ストーブの暖房が良いなと思い、
離れられなくなるような・・・・・。
同時に、
火を見ることによって、
リラックスする
という「1/F ゆらぎ」効果も
得られる点から、
薪ストーブのある暮らしの
魅力は単なる
暖かさだけではありません。
(1/F ゆらぎ:「エフ分のイチ ゆらぎ」)
輻射熱の良い点としては、
石焼き芋がふっくらと
焼きあがるように、
輻射熱は遠赤外線として、
物体の内部まで熱を伝える能力が高い。
という点があります。
これによって、
じんわりと熱が伝わりやすい
暖房器具となり、
家中あたたかな空間を
実現することができます。
暖かい空間を実現しやすい
薪ストーブではありますが、
ポイントをおさえないと、
デメリットも出てきてしまいます。
大切なのは、
断熱性と気密性がしっかりと無いと、
暖めた空気が「スーッと」抜けてしまう。
ということになり、
保温性のない状態となってしまうため、
室内に暖めた熱が
とどまりにくい
状況になってしまいます。
特に気密性能は
薪ストーブの場合も
しっかりと必要になります。
薪ストーブを採用するにあたっても、
しっかりとした
断熱性能が大切になります。
そして、
薪ストーブも重さのある器具なので、
床下の補強や、
煙突の施工にも充分注意が必要です。
薪ストーブもしっかりと計画をして、
暖かな暮らし、癒しある暮らしの
一つのツールとして
考えてみてはいかがでしょうか?
設計や間取りは、
リフォームも新築も、
薪ストーブの対応は可能です。
ご相談・ご質問・ご依頼は
■やまぐち建築設計室■
気軽にご連絡ください。
-------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
-------------------------------------