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ブログ・コラム

2023.07.16

間取りとプランと生活環境のデザイン・間取りと室内の家具配置イメージの際には収納計画のイメージも現状を整理整頓して見直すように。

カテゴリ:
家 住まい 間取り プラン

 

 

よく考えた住まいは暮しが楽しくなる

例えば、収納量が

足りないのかどうか?

という事の考えておくべき点について。

 

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※LDK空間・リビング側から使用可能な開き扉付きのタワー型収納棚のある暮らし

 

 

リビングのデザインや

キッチンのメーカーの選択等は

誰もが力を入れるかと思いますけど、

おざなりになりがちな収納。

 

最近は家事楽動線という考えが

浸透しているので、

比較的使いやすい動線(人の移動)も見られますが、

まだ足りて無いと思います。

 

よくあるのが「収納が足りるかどうか」というもの。

 

これはある種の

検討事項かと思うんです。

 

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※LDK空間・モノトーンな空間で収納を目立たなくしリビング階段の下部を利用して収納兼スタディコーナーとした収納計画

 

 

足りないというものは

量的な表現ですが、

量が足りないということは

計画性の部分も家造りに検討しているのかどうか。

 

 

 

家族なら置くものの量は

最初の段階でもある程度見直すことで

決まってくるものです。

 

プラス趣味で

アウトドアをする人なら外収納、

本をたくさん持つ人なら

本棚を計画するように。

 

ティッシュボックスのストックを

4箱×10セット以上持っていたい、

という人はそういないかなと思うんです。

 

設計する側も

人数に応じてどのぐらいの収納量が

必要かは分かっており、

最低限確保すると思うんです。

 

とするとなぜ足りないとなるか?。

 

それは必要な場所に

収納が無いからだと思うんです。

 

例えば、ダイニングで

ノートPCを開いて作業をする人がいるとして、

ノートPCを収納する場所を

作っておかなければ

どうなるだろうかというところを考えてみる。

 

検討として2つのルートに

なると思うんです。

 

1つはダイニングに置きっぱなしになる。

 

ダイニングテーブルや

キッチンカウンターの上、

壁に立てかけるといったことになる。

 

大半の人は面倒なので

こうなることが多いかと。

そうなると汚部屋のスタート。

 

加えて、

ダイニングは子供が持ち帰る

プリント類が集まりやすい場所。

 

それを収納する場所を計画せずに、

紙類が散乱するともう・・・・・。

 

次に遠い場所にある

収納に持っていく。

 

几帳面でメンタルが強い人。

 

散らからないように

収納がある場所に

ちゃんと持っていくことができる。

 

素晴らしい事なのですが、

これは少数派だろうし

何より収納に問題があるのは

1つ目と共通だろうと思うんです。

 

これでらである程度

分かっていただけるところもあるかと思います。

 

つまり、

家が散らかるのは

量的な問題であることは少ないというところ。

 

ノートPCはタブレットと同じで

そこまで場所を必要としないから

収納を作ろうとすれば

大きなクローゼットを作る必要もない。

 

必要なのはPCと充電器をしまうスペース。

 

キレイにするなら

収納内にコンセントを設置し、

しまうたびに線をつなげば

ダイニングに充電ケーブルが出てくることも無い。

 

このようにどの場所で何をするのか、

そこで使うものを

ある程度まで定義して

必要な収納を配置すれば

散らかることは大幅に減らすことが

出来るものかと考える訳です。

 

家庭によって

どこで何をするかということは

異なるかと思いますが、

一例として

この場所にはこんな収納が

あった方がいいんじゃないのかな?

という事。

 

収納は造作という

意識する場所の話に行く前に

大前提のところ。

 

収納は造作する方が良いかと思います。

 

造作収納は建築工事と同様に

工事の際に「つくる収納」の事。

 

色々なものがありますが、

はっきり言うと

一番造作するべきなのが

収納だと思っています。

 

造作のメリットは以下。

 

ある程度空間に

ぴったりサイズになるので

無駄がない・・・・・。

 

同じ6畳というスペースでも

既製品を使うと狭くなるが、

造作なら最大限6畳を意識的に使えるという事。

 

変な隙間が無くなるので

ゴミが溜まりにくい。

 

ここにちょっとだけ収納が欲しいけど、

ちょうどいいものが無いという

問題が起きにくい。

 

フロート(脚を浮かせられる)しやすいので

広く見える効果がある。

 

物理的にも精神的にも

整理整頓された

綺麗な部屋を維持したいなら造作。

 

ここを考えずに

収納量が足りない・・・失敗した

とならないように。

 

収納にはフロートという考え方を

ぜひ知っていただければと思います。

 

同じ畳数でもなぜか広く見える、

逆に狭く見える部屋がある。

 

その要因として大きいのが

家具が浮いてるかどうか。

 

収納ひとつでも

いろいろな派生も存在するという事。

 

そして家造りの際は

ある程度収納計画に対して

作り込む事にはなるので

所持物や利用シーンの棚卸が必要になります。

 

でもこの内容を言語化する時間を通じて、

どこで何をしているのか

現状も整理することが出来ますから、

そうする事で

新しい住まいにも

どこに何をしまう収納が

必要になってくるのかが理解しやすくなります。

 

この計画の作業を飛ばすことは簡単ですが、

待ってるのは住んだ後の汚部屋。

 

そうならないように

どちらを選択するべきか?

 

この棚卸作業を少しでも楽にするために、

散らかりやすいアイテム一覧を

検討する事。

 

ソファの位置が決まってない、

テレビを置くスペースが無い。

 

そういう家は少ないだろうと思います。

 

大型家具であるほど

配置はある程度簡単に決まります。

 

しかし、それが小さかったり

普段意識していないものについては

後付けで置ける場所に置くということになる。

 

それが汚部屋の始まりとなります。

 

問題なのはそういう

考えきれないことを

整理整頓する打ち合わせの時間が

あるのかないのか?。

 

ソファやテレビの配置は決められるが、

掃除機や鏡などの

意識しづらいものの配置を決める事。

 

生活の意識と知恵知識が

共有されないと

そのあたりは難しいと思います。

 

計画時に「こんなものあった」となって

散らかりやすいものをリストにする。

 

そに書いてあるものの場所を決める、

置くスペースを事前に意識するだけで

整理整頓出来ない家になるか、

整理された家になるかの

分かれ道になるものです。

 

それぞれに収納の得意不得意はあるかと思います、

でもまずは「現状把握」が重要という事。

 

冷蔵庫の中身の把握と同じです。

 

買い物に行く前にきちんと

冷蔵庫の中身を把握しておくと

無駄買いも無く

食材を無駄にしませんし

冷蔵庫内もすっきりしますよね。

 

そういうところを意識すると

収納と物量の見直しは

分かりやすいかと思います。

 

やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央

 

 

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