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ブログ・コラム

2026.10.22

美しさの先に、どんな暮らしを思い描くのか。|建築家が考える、和モダン住宅と本当の贅沢を生む空間設計

カテゴリ:
住まいと暮らしの設計思想

美しい家をつくる建築家は何を見ているのか。

暮しを丁寧に考える、

和モダン住宅と上質な暮らしの設計提案。

 

夕日が差し込む和モダン住宅のリビングCG。深い軒と木目の天井、縦格子、落ち着いた色合いのソファを組み合わせたホテルライクな室内。大きな開口部の向こうには庭木と植栽が広がり、木漏れ日がウッドデッキや床に美しい陰影をつくる。自然と室内が緩やかにつながる、光と影を大切にした上質な住空間のイメージ。

※光があるから影の美しさに気づくということ。

深い軒の下に生まれる陰影、庭の木々を通して差し込む夕日

木の温もりに包まれたリビング。

美しい住まいとは何かを足し続けることではなく、

何を大切に残すかを考えることだと考えています。

一日の終わりに自然と帰りたくなる場所。

そんな暮らしの豊かさを建築と暮らしから考えます。

 

 

明るさだけでは、空間の美しさは生まれないというこ。

建築に光と影があるように、

人の人生にも、

明るい時間だけでは語れない深さがあります。

 

仕事に向き合い、家族を支え、

さまざまな経験を重ねるなかで、

以前は気づかなかった何気ない日常の大切さを

感じることがあります。

 

朝、目覚めてから飲む一杯の水。

庭の木々が風に揺れる様子。

一日の終わりに、ようやく肩の力を抜ける時間。

 

特別な出来事ではないけれど、

そんなひとときに

心が満たされることが

あるのではないでしょうか?

 

私は、建築家として住まいを考えるとき、

住まい手家族の

こうした日常の時間を

大切にしたいと考えています。

 

美しくて、暮らしやすく、

安全な建物をつくることは、

建築家に求められる大切な仕事です。

 

しかし、何を美しく見せるかと同じくらい、

何を見せず、何を残し、

どこに余白をつくるのか?

 

その判断にも、

建築家の感性が表れると考えています。

 

 

※中庭の緑を眺めながら光と影の移ろいを感じる回廊。

木の温もりと自然の気配が、

日常の中に静かな豊かさをもたらします。

 

美しい家に憧れる。

その気持ちから、家づくりは始まる

 

深い軒と格子が印象的な和モダン住宅。

中庭を囲む、静寂が宿る佇まいの平屋。

上質な素材で統一されたホテルライクなリビング。

自然光と陰影が美しい数寄屋の住まい。

 

住宅雑誌や施工事例を眺めながら、

「こんな家で暮らしてみたい」と心が動く。

私は、住まい手ご家族が持つ

その憧れを大切にしていただきたいと思います。

 

家づくりには、

合理的な判断だけでは決められない部分があります。

 

好きなものに囲まれて暮らしたい。

帰宅するたびに、美しいと思える家であってほしい。

自分たちらしい住まいを、時間をかけてつくりたい。

そうした気持ちも、家づくりの大切な出発点です。

 

ただ、美しい住宅写真を眺めているときには、

なかなか気づかないことがあります。

 

その空間の美しさは、

どのような設計判断によって

生まれているのでしょうか?

 

上質な住まいには、あえて「つくらない」という選択がある

 

例えば、広々としたリビング。

面積を大きくすれば、

必ず豊かな空間になるわけではありません。

 

天井の高さ、窓の位置、家具の大きさ、視線の抜け方。

それらの関係によって、

同じ広さでも空間の感じ方は変わります。

 

落ち着いた居場所をつくるために、

天井の高さを抑えることもあります。

 

大きな窓を設けるのではなく、

庭の美しい部分だけを切り取るように

開口部(窓)を計画することもあります。

 

すべてを見せるのではなく、

見せたいものを丁寧に選ぶ。

 

必要以上に飾らず、

素材そのものの表情を生かす。

 

そうした選択によって生まれる

静寂な空間が存在します。

 

高価な素材を多く使うことが、

必ずしも上質な住まいにつながるとは限りません。

 

一つの素材をどこに使い、

何と組み合わせ、

どのように見せるのか?

 

その判断によって、

空間の印象は大きく変わります。

 

私は、住まいの上質さとは、

何かを足し続けることで

得られるものではないと思っています。

 

何を大切にし、何を控えるのか。

その選択の積み重ねが、

空間の品格を育てていくのではないでしょうか?

 

光を入れることより、

光をどう感じるかということ。

 

和モダン住宅や

数寄屋の建築に惹かれる理由の一つに、

光と影の美しさがあると思います。

 

明るい空間は気持ちがよいものです。

けれど、どこも同じように明るい空間が、

必ずしも心地よいとは限りません。

 

深い軒の下に生まれる陰影。

障子を通して広がる柔らかな光。

格子の間から差し込む日差し。

中庭の植栽が床や壁に落とす影。

 

そうした光の表情には、

時間の移ろいを感じさせる魅力があります。

 

例えば、玄関から

回廊を通ってリビングへ向かう住まい。

 

少し落ち着いた明るさの場所から、

庭に面した開放的な空間へと移動する。

 

その途中に中庭の緑が見えたり、

木の天井が奥へと続いていたりすることで、

住まいの中に自然な場面の変化が生まれます。

 

それは、単に部屋を移動するための

通路としての役割ではなく、

外から帰ってきた気持ちを少しずつ

暮らしの時間へ切り替える場所にもなります。

 

もちろん、自然光を取り込むためには、

方位や周辺環境、夏の日射、

冬の明るさなども考えなければなりません。

 

美しい陰影と、日々の暮らしやすさ。

その両方を大切にしながら、

住まいにふさわしい光を考えること。

 

美しい暮らしのために暮らしを我慢しないように。

ホテルのような

美しい住まいに憧れる方は、

少なくないと思います。

 

実際にホテルライクを拠り所に

住まいの設計ご相談をいただく事も

多くあります。

 

生活感を抑えたキッチン。

整然としたリビング。

素材や色彩が美しく統一された空間。

 

私も、そうした洗練された住まいには

大きな魅力を感じます。

 

ただ、住宅はホテルとは違います。

毎日の食事があり、洗濯があり、

仕事や子育てがあり、

日々の暮らしが続いていきます。

 

美しさを保つために、

住まい手が無理をし続けなければならないとしたら、

少し違うのではないでしょうか?

 

例えば、キッチンの背面収納。

家電や食器、日用品を使いやすく収めながら、

必要に応じて扉で隠せるようにする。

帰宅してから手洗い、

着替え、収納へと自然に移動できるようにする。

掃除道具を使う場所の近くに収納する。

 

こうした設計は、

完成写真では目立たないかもしれません。

 

けれど、日々の小さな負担を減らし、

美しい空間を無理なく保つためには、

大切な工夫。

 

美しく暮らすために、

暮らしを我慢する必要はない・・・・・。

私は、そう考えています。

 

※美しい空間を日常の中で保つために、

収納の位置や生活動線を考える。

見た目の洗練と、

毎日の使いやすさを両立させることも、

住宅設計の大切な役割です。

 

家族の気配を感じながら、

自分の時間も大切にできる家の存在。

 

家族と過ごす時間は、

かけがえのないものです。

 

一方で、同じ家に暮らしていても、

それぞれに違う時間の過ごし方があります。

 

一人で本を読みたい人。

音楽を楽しみたい人。

庭を眺めながら、何もせずに過ごしたい人。

家族と会話を楽しみたい人。

 

すべての時間を同じ場所で過ごす必要はありません。

例えば、中庭を囲む間取り。

リビングから庭越しに

別の部屋の気配を感じられる一方で、

互いの視線が直接重ならないように

計画することもできます。

 

家族が集まる場所と、

一人で静かに過ごせる場所。

 

その距離感を丁寧に整えることで、

同じ住まいの中に、

異なる居心地をつくることができます。

 

広さだけでなく、

視線、音、動線、居場所の配置を考える。

 

それは、家族が互いの時間を

尊重しながら暮らすための

設計の工夫でもあります。

 

建築家の仕事は、

希望を増やすことだけではないということ。

 

家づくりを進めていると、

叶えたい希望が次々に生まれます。

 

もっと広いリビングにしたい。

中庭も欲しい。

収納も充実させたい。

素材にもこだわりたい。

できれば、すべて実現したい。

 

そう思うのは自然なことです。

 

しかし、土地の条件や予算、

構造、住宅性能などを考えると、

すべてを同じ優先順位で

叶えられるとは限りません。

 

そのとき、建築家に求められるのは、

単に希望を削ることではないと思います。

 

何を大切にすれば、

その人らしい暮らしが実現するのか?

 

どこに費用をかけ、

どこを工夫するのか?

 

広さを増やすより、

窓の位置を見直した方がよいこともあります。

 

高価な素材を多用するより、

使う場所を絞った方が、

その素材の魅力が際立つこともあります。

 

設備を増やすより、

動線を整理することで

暮らしやすくなる場合もあります。

 

一つの希望だけを見るのではなく、

住まい全体のバランスを考える。

 

その判断を重ねることも、

設計の大切な仕事だと考えています。

 

人の人生を理解することから、

設計は深まっていく。

 

ここまで、

空間の美しさや設計の工夫について

書いてきました。

 

けれど、私が最も大切にしたいのは、

その空間で暮らす人のことです。

 

同じ美しい家でも、

誰にとっても同じように

心地よいとは限りません。

 

仕事から帰ってきたときに、

静かな場所で一人になりたい人。

 

家族の声が聞こえる場所で、

安心して過ごしたい人。

 

休日には友人や身内を招き、

にぎやかに食卓を囲みたい人。

 

これまでの人生で何を経験し、

何を大切にしてきたのかによって、

価値観から、

心が落ち着く場所も異なるかと思います。

 

だからこそ私は、

住まい手さんの希望を、

自分の価値観だけで

判断しないようにしたいと思っています。

 

話を伺い、考えを確かめ、

ときには違う角度から提案する。

そして、こちらの考えとの差の意味を考えつつ

暮らし全体をもう一度見直す。

 

人の気持ちは、

簡単に理解できるものではありません。

生活文化の差や意味を考える事。

そこから、

設計の深さが生まれるのだと思います。

 

帰りたくなる家には、理由があるということ。

人生には、

晴れた日ばかりが

あるわけではありません。

 

嬉しい日もあれば、

疲れて帰る日もあります。

 

誰かと笑い合いたい日もあれば、

静かに過ごしたい日もあります。

 

私がよくblogで書いている

人生の「喜怒哀楽」。

家は、そのような状態を

家族にとって

程よく受け止める場所で

あってほしいと思います。

 

玄関の扉を開けたときに感じる、

心地良さ。

回廊の先に見える、中庭の緑。

夕暮れのリビングに広がる、穏やかな明かり。

お気に入りの椅子に腰を下ろすと、

自然と気持ちが落ち着いていく。

 

そんな何気ない瞬間が、

毎日の暮らしを少しずつですが、

豊かにしていくのではないでしょうか?

 

建築家ができるのは、

人を幸せにすることを

約束することではありません。

 

けれど、そこで過ごす時間を想像し、

心地よさにつながる条件を

一つひとつ整えることはできます。

 

住まいの美しさは、

眺めるためだけにあるのではないということ。

そこで暮らす人の人生と重なってこそ、

深い意味を持つということ。

 

奈良で、上質な住まいを考えている方へ

和モダンの家に憧れている。

中庭のある平屋で、静かに暮らしたい。

ホテルのように洗練された空間を、

自分たちの住まいに取り入れたい。

数寄屋の趣や、

自然素材の美しさを大切にしたい。

 

そうした憧れをお持ちの方は、

ぜひ、その先に

ある暮らしについても

真剣に考えてみてください。

 

美しい家をつくることは、

単純に目的の一つです。

 

けれど、そこに暮らす人が、

毎日の時間を心地よく過ごせること。

 

そして、年月を重ねても、

この家で暮らしてよかったと思えること。

私は、それらを大切にすることが

重要だと考えています。

 

やまぐち建築設計室では、

奈良県橿原市を拠点に、

和モダン住宅、

数寄屋の趣を取り入れた住まい、

中庭のある平屋、

ホテルライクな注文住宅、

住宅のリフォーム・リノベーションなどの

設計を行っています。

 

家づくりで大切にしたいことが、

まだはっきりしていなくても構いません。

美しいと思う住宅写真や、

好きな素材、

今の暮らしで感じていること。

 

そんな話から、

これからの住まいについて丁寧に

考えていければと思います。

 

建築家に設計を依頼するということは、

単に思い描いた間取り図面を

描いてもらうことではありません。

 

自分たちがこれから大切にしたい暮らしを、

建築という形にしていくことでもあります。

 

帰りたくなる家には理由がある。

その理由を、

住まい手さんとともに

丁寧に見つけてい時間を大切にと

考えています。

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奈良で注文住宅を建てるなら知っておきたい|流行に左右されない品性のある建築と、長く愛される住まいのつくり方

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住まいづくりの個別相談は、

公式ホームページの

お問合わせ窓口からご予約いただけます。

 

やまぐち建築設計室の予約制住まい造り相談のご案内

 

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まだ考えがまとまっていない段階からご相談いただけます。

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
ご連絡ください
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