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2026.10.19
しばらく誰も住んでいない実家、最後に家の中を確認したのはいつですか?|奈良の空き家管理と古民家再生で考えておくべき大切なこと
- カテゴリ:
- 古民家再生・空き家問題
奈良で実家が空き家になったらどうするべきなのか?
売却・解体・リノベーションを
決める前に考えておくべきこと。
親が住まなくなった実家。
このままにしておいても大丈夫なのでしょうか。

※古い柱や梁が刻んできた時間を、これからの暮らしへ。
古民家ならではの趣を残しながら、
光や庭とのつながりを生かした住まいの再生提案事例。
家の価値は築年数だけでは決まりません。
週末に様子を見に行くと、
庭の草木が以前より伸びている。
しばらく開けていなかった雨戸を開けると、
どことなく湿気を感じる。
家の中には、親が使っていた家具や、
家族の思い出がそのまま残っている。
「いつか片づけなければ」
「でも、売るのも壊すのも、まだ決められない」
そう考えながら、
何年も時間が過ぎてしまうことがあります。
実家をどうするかという問題は、
建物のことだけではありません。
家族の思い出、相続、
維持管理の負担、
そしてこれからの暮らし。
さまざまな事情が重なっているからこそ、
簡単には答えを出せないものだと思います。
しかし、
ひとつ知っておいていただきたいことがあります。
家のこれからを決めることと、
家の状態を確認することは、
別の話だということです。
売るか、残すかを決めていなくても、
今できることがあります。
空き家をそのままにしておくと、
何が起こるのでしょうか?
人が住まなくなった住宅では、
日常的な換気や清掃、
建物の点検が行われにくくなります。
雨漏りに気づかず、
柱や梁などの木部が傷んでしまう。
湿気がこもり、カビが発生する。
庭木が成長し、
近隣の敷地や道路に影響する。
こうした問題は、
最初から大きな変化として現れるとは限りません。
小さな不具合を見落とした結果、
後になって修繕の範囲が
広がってしまうこともあります。
また、空き家の管理については、
法律上の注意点もあります。
2023年12月に施行された改正空家法では、
放置すれば周囲に著しい悪影響を及ぼす
「特定空家」になるおそれのある建物について、
「管理不全空家」として
指導・勧告を行う制度が導入されました。
市町村から勧告を受けると、
土地の固定資産税等に関する
住宅用地特例が
適用されなくなる場合があります。
ただし、空き家になったという理由だけで、
直ちにこの措置の対象になるわけではありません。
大切なのは、
建物の状態を知り、
必要な管理を続けることです。
奈良県内でも、
空き家の管理や再生を支援する制度があります。
奈良県内では、
市町村ごとに空き家の管理や活用を
支援する取り組みが進められています。
例えばですが、
空き家バンクに登録された住宅について、
適正管理にかかる費用の一部を
補助する制度があります。
ですが、
利用には条件があります。
現在の受付状況などについては、
各地域の行政への確認が必要です。
また、生駒市では、
空き家を地域交流や体験学習などに
利用する施設へ改修する場合、
条件を満たす工事費用の2分の1、
上限100万円を補助する制度が設けられています。
※予算の上限に達した場合は締め切られます。
こちらも、
一般的な自宅のリフォームすべてが
対象になるわけではありません。
空き家の所在地、建物の状態、
改修後の用途によって、
利用できる制度は異なります。
だからこそ、
補助金の有無だけで改修を判断するのではなく、
まずは建物の可能性と
必要な費用を整理することが大切です。
古い実家は、壊すしかないのでしょうか?
築40年、50年、
あるいはそれ以上の年月を重ねた住宅。
古くなったからといって、
必ずしも解体が最善とは限りません。
奈良には、深い軒や縁側、
庭とのつながり、
年月を重ねた木材の表情など、
今の住宅では簡単につくれない魅力を持つ家が
数多くあります。
例えば、昔ながらの和室を
家族が集まるリビングへと変える。
使われなくなった続き間を、
夫婦二人がゆったり過ごせる住まいへと整える。
庭を眺めながら過ごせる場所を残し、
断熱性能や設備を見直す。
そうした再生によって、
古い家が新しい暮らしの場所になる
可能性があります。
実際に生駒市では、
古民家の活用希望者を募る取り組みが
進められています。
一方で、古い住宅には
耐震性、断熱性、雨漏り、シロアリ被害、
基礎や構造体の状態など、
確認すべき課題もあります。
すべての建物が、
無理なく再生できるわけではありません。
残したいという思いと、
安心して使い続けられる建物かどうか。
その両方を見極めることが、
建築家の大切な役割だと考えています。
実家を残すか、売却するか。
何から考えればよいのでしょうか?
私が大切だと考えるのは、
最初から答えを一つに絞らないことです。
まずは、次のようなことを整理してみてください。
これから、
その家を使う人はいるのでしょうか?
ご自身やお子さんが住む可能性はあるのか?
週末住宅として利用したいのか?
あるいは、今後も住む予定がないのか?
建物は、どの程度傷んでいるのでしょうか?
屋根や外壁、構造体、
設備の状態によって、
必要な修繕や改修費用は変わります。
その家を維持していくことは、
家族にとって負担にならないでしょうか?
固定資産税、庭の管理、定期的な点検、将来の修繕。
所有し続けるには、
さまざまな費用や手間が必要です。
そして、もう一つ。
その家を、これからどのような場所に
したいのでしょうか?
単に建物を残すことが目的になってしまうと
再生した後の使い方が曖昧になることがあります。
家を残すことが、
家族の負担を増やす結果になっては
意味がありません。
残すことにも、手放すことにも、
それぞれ理由があります。
大切なのは、十分に検討したうえで、
ご家族が納得できる選択をすることです。
中古住宅を購入する前にも、
建築家に相談する意味があります。
空き家の再生は、
相続した実家だけの話ではありません。
中古住宅を購入して、
自分たちらしい暮らしを実現したいと
考えている方にも、
同じことがいえます。
立地もよく、庭も広い。
価格も予算内に収まりそう。
そのような住宅に出会ったとき、
建物の購入価格だけで
判断してしまうことがあります。
しかし、実際には購入後の
耐震補強や断熱改修、給排水設備の更新、
間取りの変更などに費用がかかる場合があります。
希望する大きなLDKが、
構造上実現しにくいこともあります。
購入してから
思い描いていた暮らしが
実現できないとわかるのは避けたいものです。
だからこそ、購入を決める前に、
建物の状態や法的な条件、
改修の可能性を確認することが重要です。
古民家の再活用も
住まいの環境を整える事も、
その場所で、どのような毎日を過ごすのか。
そこから考えることが、
納得できる意味のある場づくりにつながると思います。
「まだ決めていない」からこそ、
相談できることがあります・・・・・。
相続した実家を、残すべきか迷っている。
古民家をリノベーションしたいけれど、
どのくらい費用がかかるのかわからない。
空き家の管理を続けながら、
将来の活用方法を考えたい。
中古住宅を購入する前に、
希望する間取りが実現できるか確認したい。
そのような段階でも、
建築的な視点から整理できることがあります。
最初から改修することを
前提にする必要はありません。
建物の状態や法的な条件を確認した結果、
改修を見送る方が適切だと
判断することもあります。
また、建物を残す場合でも、
どこまで手を加えるべきなのかは、
これからの使い方によって変わります。
今、必要なこと。
将来に備えて考えておきたいこと。
そして、まだ決めなくてもよいこと。
それらを整理するだけでも、
これからの判断は変わってくるはずです。
古民家や古い家、実家を再生して、
新しい暮らしや使い勝手につなげる。
適切に管理しながら、将来の活用を考える。
あるいは、次の使い手に引き継ぐ。
どの選択にも、
その家とこれからを考える意味があります。
やまぐち建築設計室では、
奈良県を中心に、
住宅の新築設計、リフォーム・リノベーション、
古民家再生、空き家管理に取り組んでいます。
建物をどのように変えるかだけでなく、
そこにどのような
環境や暮らし、そして時間をつくるのか。
そのことを大切にしながら、
これからを考えるように。
実家を残すか、手放すか。
答えを決める前に、
まずは建物の現状と、
これからの可能性を整理してみませんか?
奈良県内で、
相続した実家や空き家の管理、
古民家の再生、
中古住宅の購入・リノベーションについて
検討されている方は、
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個別相談は完全予約制です。
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